はじめまして。クラシック音楽のCD等を少しずつ紹介するつもりです。紹介するCD等のリンクは、基本的にAmazon.co.jpのアフィリエイト用リンクを使用します。なので、Adblock等の広告非表示のアドオンを使うと、当方の想定する表示方法と異なることがあります。
なにはともあれ、よろしくおねがいします。
音楽とは何か。19世紀に活躍した音楽学者のフランソワ=ジョゼフ・フェティの言葉を借りれば、「音の配合により人の感情を感動させる藝術」と定義出来ます。別の言い換えをすれば、音楽とは、「音を媒介にして、人ないし人心に働きかける技術」と言えるでしょうか。音は、音楽を構成する要素ではありますが、それ自体で直ぐに音楽となる保証はなく、「配合」という工程を必要とします。この工程は、そこに在る音を耳にした人が「配合」されていると解釈することで成立する場合もあれば、働きかけようとする何某かが、働きかけられる側の感情を動かすことを企図して「配合」する場合もあります。音を耳にする側に立てば、自然発生的に生じた音も、音を立てる側が意図的に生じさせた音も、捉え方次第で音楽として理解され得るし、逆に意識しないで通り過ぎることも出来ます。音の存在を知覚し、その音についての何らかの解釈(例えば、これは音楽か騒音か、良からぬことの予兆として警戒したり対処したりすべき予兆か)を与えた時点で、我々は音楽に能動的に関わっていると言えます。
作家の村上春樹の小説『ノルウェイの森』に出てくる言葉として「死は生の対局としてではなく、その一部として存在している」というものがあります。この言葉は、従来対立する概念として捉えていたものを、同一直線上に並べ、包含的に捉え直すテーゼを端的に例示しています。「これは音楽か否か」という対立的な発想も、この包含的なテーゼに立てば、「これまで音楽と捉えられてこなかったものも、全て音楽の一種である」となります。何らかの行為コマンドを「する」か「しない」かという話も、このテーゼの前では「『しない』というコマンドも『する』というコマンドの一種」となります。こうした包含的テーゼに従うことで、「音を耳にした人が「配合」されていると解釈する」という解釈の範囲は、配合されているか・配合されていないかという対立ではなく「配合しないという配合の仕方」として捉え直されることになります。音楽への関わり方が能動的か受動的かという考え方も、このテーゼに従えば、「受動性もまた能動性の一種」ないし「能動性も受動性の一種」と変化します。それが音楽か否かという二項対立は、ありとあらゆるものを音楽の一種とみなすような包含的テーゼに立てば、たちどころに解消されます。
音楽か否かの二項対立が解消され、何事も音楽の一種として片づけられた後に問いが立てられるとすれば、「どのような音楽か」ということになります。様々な音楽があり、その様々な音楽のそれぞれに対して様々な解釈が立てることが出来ます。その様々と様々の掛け合わせによって、音楽は「無限の可能性」などという表現が似つかわしいほどの多様性が生じています。その多様性の前には、意図的に音を配合する作曲家・演奏家も、それを享受する聴衆も、キョロキョロ見渡すだけで、大変な運動量になります。
私が、このスペースで書き記していることは、そんなキョロキョロ見渡す一愛好家の、自分なりの見聞の拙い記録に過ぎません。拙い文章ではありますが、御笑覧頂ければ幸いです。
はじめてコメントを貰って感動してマス(TπT)
こっちもボチボチ更新するので、ボチボチ来てみてクダサイ。
普段Y方面(笑)でお世話になっちょります^^
さて、ハナゲブログ愛読者のひとりとして初書き込みしたのは他でもない、昨日のお話で少しお伝えした件を再度伝えておきたく筆を、じゃなく、指を走らせました。カテゴリーの所、一番下でいいので「愛読者専用」みたいなスペースを作成していただきたいのですが、いかがなもんでしょう。もしご面倒であれば、この「杮落」のスペースを活用してもいいかなぁ・・。
「愛読者専用スペース」の件ですがー、コメント欄をうまーく活用すれば、愛読者専用コメントに!!
・・・なるかどうかはわかりませんが、がんばってくださいまし!
ではお言葉に甘えまして、既存のコメントコーナーを柔軟に活用させていただきます!
早速ですが、こないだ催した「定期演奏会ごっこ♪」のプログラム構成を備忘として記録しておきますね(笑)
◎09年5月某日
1周目(J)注:これは構成者の頭文字を示す
1.誰かのストリートコーナー
2.ショスタコヴィチの第1Vn協奏曲
3.ペッタションの第7交響曲
2周目(V)
1.オネゲルのパシフィック231
2.ベルクのVn協奏曲
3.Rシュトラウスの家庭交響曲
3周目(J)
1.いずれかシュトラウスの森のなんたら
2.ブリテンのディヴァージョンズ
3.ブラームスの第4交響曲
4周目(J)
1.リストのメフィストワルツ第1
2.ガーシュインのアイガットリズム変奏曲
3.ベートーヴェンの第7交響曲
以上♪
こうした連なりでしたが、部分的に記憶に甘いところがあって、「誰かの」「いずれか」等で誤魔化してる箇所があるので(笑)、補填してくだすればありがたし!
なお、こういう企画を他者に持ちかけてみても、「おもしろそーですね」という言葉をいただけるのが関の山でして、なかなか現実化しないものなんですが、それなら自分で奮起してやるのも手だろうが、そうするにはあまりに所持するCDが乏しくてねぇ・・。
そういうわけで、あなた様には感謝の言葉尽きることありませんが、今後もよろしくご愛顧に♪
さる情報筋によりますと、ストリート・コーナーはロースソーンの作品、いずれかの森は、ヨハン・シュトラウスJr.の作品だったそうですネ。
またきてくださいまし♪
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