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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Harry Partch: Eleven Intrusions
Harry Partch (vo & Inst.)
Ben Jonston (Inst.)
Betty Johnston (Inst.),
Donald Poppin (Inst.)
Bill Snead (Inst.)
(Rec. 1950-51, Gualala, California)
◈Harry Partch: Plectra and Percussion dances-Satyr-Play
Gate 5 Ensemble / Horace Schwartz
(Rec. 11953, Sausalito, California)
◈Harry Partch: Ulysses at the Edge
Gate 5 Ensemble
(Rec. 1950-51, Evanston, Illinois)



ハリー・パーチ(Harry Partch, 1901-1974)は、アメリカの作曲家です。
パーチの音楽を語るにあたって、音楽の通念を敷衍しながら、パーチの独自性をあぶりだしていきたいと思います。

曲を演奏するということは、音を制御するということです。
楽譜は、音を制御するための、いわばひとつの計画書であり、そこには必要な楽器と、その楽器が出すべき音や、その音を出す速度やタイミングなどが、しっかりと書き込まれています。
どのような楽器を用意するのか、そして、その楽器を使って何をするのか、その設計図を書くのが作曲家の役目です。
ということは、作曲家は、どんな楽器を使っても、どういう音を欲しても、全く構わないわけです。
クラシック音楽は、決められた音律を用いるのが普通でしたが、パーチは、そんなあらかじめ決められた音律にNOを突きつけ、自分で音律を作り、楽器まで作って、自分の欲する音のカタチを設計しました。
パーチの作曲は、まず音律と楽器作りという、根本的なところを一から作っています。
こうして出来上がった「パーチ楽器」は、他の誰でもない、パーチの、パーチによる、パーチのための楽器なのです。
18世紀ヨーロッパの作曲家達が使った音階は、1オクターブ間12音の音階であり、アルノルト・シェーンベルクは、その12音をくまなく並べるような独自の理論を組み立てましたが、パーチは1オクターブ間に43もの音階を作り、独自の音楽世界を構築したのでした。
こうした独自の楽器と音律で作られる音楽に共鳴した人を集めて、独自の演奏集団「ゲート・5・アンサンブル」を作り、パーチは次から次へとに作品を発表していったのでした。
パーチは、チェコ人のアロイス・ハーバ以降の音律理論家であり、イタリア人のルイジ・ルッソロ以降のユニークな楽器作家だともいえます。
こうした独自路線の音楽は、パーチが死んでしまえば滅びてしまうはずでしたが、パーチの衣鉢を継いだ人たちが、熱心に活動を続けています。

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