1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Arrigo Boito: Mefistofele
Nazzareno de Angelis (Bs: Mefistofele)
Mafalda Favero (S: Margherita)
Giannina Arangi-Lombardi (S: Elena)
Antonio Melandri (T: Faust)
Ida Mannarini (A: Martha)
Giuseppe Nessi (T: Wagner)
Rita Monticone (A: Pantalis)
Emilio Venturini (T: Nerèo)
Mafalda Favero (S: Margherita)
Giannina Arangi-Lombardi (S: Elena)
Antonio Melandri (T: Faust)
Ida Mannarini (A: Martha)
Giuseppe Nessi (T: Wagner)
Rita Monticone (A: Pantalis)
Emilio Venturini (T: Nerèo)
Coro dell Teatro alla Scala di Milano (Chorus master: Vittore Veneziani)
Grande Orchestra Sinfonica di Milano / Lorenzo Molajoli
Grande Orchestra Sinfonica di Milano / Lorenzo Molajoli
(Rec. 1931)
表題役にナザレーノ・デ・アンジェリス(Nazzareno de Angelis, 1881-1962)、ファウスト役に アントニオ・メランドリ(Antonio Melandri, 1891-1970)、マルガリータ役に、当時売り出し中だった名花のマファルダ・ファヴェーロ(Mafalda Favero, 1903-1981)という、ミラノ・スカラ座の豪華キャストで録音された、アリーゴ・ボーイト(Arrigo Boito, 1842-1918)の代表作《メフィストフェレ》です。
脇役もジャンニーナ・アランジ=ロンバルディ (Giannina Arangi-Lombardi, 1890-1951)、ジュゼッペ・ネッシ (Giuseppe Nessi, 1889-1961)、イダ・マンナリーニ(Ida Mannarini, 1885-1972)、エミリオ・ヴェントゥリーニ(Emilio Venturini, 1878-1952)といった、当時のスカラ座のメンバーで固められ、この録音にかける意気込みの程が伝わってきます。
オーケストラは録音契約の都合上「ミラノ・大交響楽団」と銘打たれていますが、実態はミラノ・スカラ座管弦楽団です。
指揮者は、ベテランのロレンツォ・モラヨーリ(Lorenzo Molajoli, 1868-1939)が担当し、シャキッと全体を統括しています。
1931年の録音とのことですが、スカラ座合唱団の声も比較的鮮明に取れており、鑑賞に大きな支障をきたすことはありません。
アンジェリスの歌唱のスケールの大きさは、この録音でも群を抜いており、このメフィストフェレの歌唱だけでも、値千金の価値があるように思われます。
ボーイトは、台本作家としてもヴェルディやポンキエッリといったイタリア・オペラの作曲家達に秀逸な台本を提供したことで知られていますが、自分自身はリヒャルト・ヴァーグナーの大ファンであり、総合芸術としてのオペラのあり方を独自に追求することになりました。
指揮者のモラヨーリが生まれた年の3月5日にミラノで初演された《メフィストフェレ》は、ボーイトの理想の結実となる作品ですが、この初演は乱闘騒ぎに発展し、2日目の上演で打ち切りになるほどの失敗に終わりました。
その後、改訂を繰り返して現在上演される形になりましたが、ボーイトはオペラの作曲への情熱を失ってしまたということです。
その後、ヴェルディらへの台本提供で名声を上げますが、ヴェルディから激励されて第二作目のオペラ《ネローネ》の作曲に着手するも、志半ばで世を去り、この《メフィストフェレ》が、ボーイトの完成した唯一のオペラとなりました。
この《メフィストフェレ》は、プロローグと4つの幕、そしてエピローグからなり、まるでグランド・オペラのようなスケールを誇ります。また、プロローグは、まるでオラトリオのような雰囲気をかもし出すので、おそらく初演時の聴衆は、初っ端から圧倒され、困惑してしまったのかもしれません。
ボーイトは、ゲーテの『ファウスト』に題材を求め、その作品のスケールに見合う音楽をつけようとしました。
ボーイトの意図が、十分に花開かなかったにせよ、本作品は、今ではイタリアにおけるヴァーグナーに影響を受けたオペラの嚆矢と見なされ、高い評価を受けています。
話のあらすじは以下のとおりです。
プロローグの舞台は天上界で、神様と悪魔のメフィストフェレスが問答をしています。
メフィストフェレスは神様と「強情な修道僧のファウストの魂を奪えるかどうか」で賭けをすることになり、メフィストフェレスは下界に降りていくのでした。
時は中世、所はドイツ。
ファウストは、頑固者の老人です。青春が過ぎ去ってしまい、後は死を待つのみだとため息をついているファウストのところに、メフィストフェレスがやってきます。
メフィストフェレスは、「望みを全てかなえてあげる代わりに、お前の魂をよこせ」とファウストと交渉します。
なんでもかなえてくれるなら、と、ファウストは、その交渉に応じました。
若返らせてもらったファウストは、人妻のマルガレーテに目をつけます。
エンリーコという偽名を使って、ファウストはマルガレーテに接近し、言葉巧みに口説いて、マルガレーテをものにします。
ファウストは、メフィストフェレスから貰った眠り薬をマルガレーテに与え、マルガレーテの母親と娘に飲ませて、甘いひと時を過ごしました。
その後、ファウストはマルガレーテと別れ、メフィストフェレスと一緒にブロッケン山にのぼり、魔女の集会に出席しますが、そこでマルガレーテが発狂して嬰児殺しの罪で捕まったことを知ります。
ファウストは、メフィストフェレスを連れてマルガレーテのいる牢獄へと向かうことにしました。
牢獄にたどり着いたファウストは、メフィストフェレスと共にマルガレーテを救出しようとしますが、メフィストフェレスを見たマルガレーテは怯えて、牢獄から出るのを拒絶します。
正気に戻ったマルガレーテは、自分のしたことを悔やみながら死んでいきました。
マルガレーテの魂は、神様によって拾い上げられ、メフィストフェレスはファウストを連れてさっさと逃げていきました。
メフィストフェレスがファウストを連れてきたのは、古代ギリシャでした。
ファウストは、トロイのヘレナ(エレナ)と出会い、愛を語り合って楽しい時間をすごしますが、ヘレナの愛は、ファウストの求める愛ではありませんでした。
くたびれ果てて自分の書斎へと戻ったファウストは、メフィストフェレスの誘惑に耳を貸さず、思い出に浸ります。
死に際に迷いから目を覚ましたファウストは、天からの呼び声に応えて永遠の美を賛美し静かに息を引き取りました。
メフィストフェレスは、ファウストの魂を約束どおり貰おうとしましたが、神はそれを許さず、ファウストは神のもとへと召されていきました。
脇役もジャンニーナ・アランジ=ロンバルディ (Giannina Arangi-Lombardi, 1890-1951)、ジュゼッペ・ネッシ (Giuseppe Nessi, 1889-1961)、イダ・マンナリーニ(Ida Mannarini, 1885-1972)、エミリオ・ヴェントゥリーニ(Emilio Venturini, 1878-1952)といった、当時のスカラ座のメンバーで固められ、この録音にかける意気込みの程が伝わってきます。
オーケストラは録音契約の都合上「ミラノ・大交響楽団」と銘打たれていますが、実態はミラノ・スカラ座管弦楽団です。
指揮者は、ベテランのロレンツォ・モラヨーリ(Lorenzo Molajoli, 1868-1939)が担当し、シャキッと全体を統括しています。
1931年の録音とのことですが、スカラ座合唱団の声も比較的鮮明に取れており、鑑賞に大きな支障をきたすことはありません。
アンジェリスの歌唱のスケールの大きさは、この録音でも群を抜いており、このメフィストフェレの歌唱だけでも、値千金の価値があるように思われます。
ボーイトは、台本作家としてもヴェルディやポンキエッリといったイタリア・オペラの作曲家達に秀逸な台本を提供したことで知られていますが、自分自身はリヒャルト・ヴァーグナーの大ファンであり、総合芸術としてのオペラのあり方を独自に追求することになりました。
指揮者のモラヨーリが生まれた年の3月5日にミラノで初演された《メフィストフェレ》は、ボーイトの理想の結実となる作品ですが、この初演は乱闘騒ぎに発展し、2日目の上演で打ち切りになるほどの失敗に終わりました。
その後、改訂を繰り返して現在上演される形になりましたが、ボーイトはオペラの作曲への情熱を失ってしまたということです。
その後、ヴェルディらへの台本提供で名声を上げますが、ヴェルディから激励されて第二作目のオペラ《ネローネ》の作曲に着手するも、志半ばで世を去り、この《メフィストフェレ》が、ボーイトの完成した唯一のオペラとなりました。
この《メフィストフェレ》は、プロローグと4つの幕、そしてエピローグからなり、まるでグランド・オペラのようなスケールを誇ります。また、プロローグは、まるでオラトリオのような雰囲気をかもし出すので、おそらく初演時の聴衆は、初っ端から圧倒され、困惑してしまったのかもしれません。
ボーイトは、ゲーテの『ファウスト』に題材を求め、その作品のスケールに見合う音楽をつけようとしました。
ボーイトの意図が、十分に花開かなかったにせよ、本作品は、今ではイタリアにおけるヴァーグナーに影響を受けたオペラの嚆矢と見なされ、高い評価を受けています。
話のあらすじは以下のとおりです。
プロローグの舞台は天上界で、神様と悪魔のメフィストフェレスが問答をしています。
メフィストフェレスは神様と「強情な修道僧のファウストの魂を奪えるかどうか」で賭けをすることになり、メフィストフェレスは下界に降りていくのでした。
時は中世、所はドイツ。
ファウストは、頑固者の老人です。青春が過ぎ去ってしまい、後は死を待つのみだとため息をついているファウストのところに、メフィストフェレスがやってきます。
メフィストフェレスは、「望みを全てかなえてあげる代わりに、お前の魂をよこせ」とファウストと交渉します。
なんでもかなえてくれるなら、と、ファウストは、その交渉に応じました。
若返らせてもらったファウストは、人妻のマルガレーテに目をつけます。
エンリーコという偽名を使って、ファウストはマルガレーテに接近し、言葉巧みに口説いて、マルガレーテをものにします。
ファウストは、メフィストフェレスから貰った眠り薬をマルガレーテに与え、マルガレーテの母親と娘に飲ませて、甘いひと時を過ごしました。
その後、ファウストはマルガレーテと別れ、メフィストフェレスと一緒にブロッケン山にのぼり、魔女の集会に出席しますが、そこでマルガレーテが発狂して嬰児殺しの罪で捕まったことを知ります。
ファウストは、メフィストフェレスを連れてマルガレーテのいる牢獄へと向かうことにしました。
牢獄にたどり着いたファウストは、メフィストフェレスと共にマルガレーテを救出しようとしますが、メフィストフェレスを見たマルガレーテは怯えて、牢獄から出るのを拒絶します。
正気に戻ったマルガレーテは、自分のしたことを悔やみながら死んでいきました。
マルガレーテの魂は、神様によって拾い上げられ、メフィストフェレスはファウストを連れてさっさと逃げていきました。
メフィストフェレスがファウストを連れてきたのは、古代ギリシャでした。
ファウストは、トロイのヘレナ(エレナ)と出会い、愛を語り合って楽しい時間をすごしますが、ヘレナの愛は、ファウストの求める愛ではありませんでした。
くたびれ果てて自分の書斎へと戻ったファウストは、メフィストフェレスの誘惑に耳を貸さず、思い出に浸ります。
死に際に迷いから目を覚ましたファウストは、天からの呼び声に応えて永遠の美を賛美し静かに息を引き取りました。
メフィストフェレスは、ファウストの魂を約束どおり貰おうとしましたが、神はそれを許さず、ファウストは神のもとへと召されていきました。
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