1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Albert Dietrich, Robert Schumann, Johannes Brahms: Sonata F.A.E.
◈Joseph Joachim: Three pieces, op.2
◈Joseph Joachim: Romance
◈Joseph Joachim: Three pieces, op.5
Florin Paul (Vn)
Birgitta Wollenweber (Pf)
Birgitta Wollenweber (Pf)
(Rec. 1997,Stadthalle Kirchheim)
アルベルト・ディートリヒ(Albert Dietrich, 1829-1908)、ロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810-1856)、ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897)という、3人のドイツの作曲家の合作ソナタと、ヨーゼフ・ヨアヒム(Joseph Joachim, 1831-1907)の作ったヴァイオリン用小品を集めたアルバムです。
演奏は、 ルーマニア人ヴァイオリニストのフローリン・パウル(Florin Paul, 1958-)とドイツはケルン生まれのピアニストであるビルギッタ・ヴォレンヴェーバー(Birgitta Wollenweber)が担当しています。
ヨアヒムはハンガリー出身のヴァイオリニストとして名を馳せ、超絶技巧がもてはやされたご時勢に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏してその真価を認めさせたことで広く名を知られるようになりました。
ドイツ在住の第一級のヴァイオリニストとして知られるようになったヨアヒムは、沢山の作曲家と親交を持ちましたが、そんな作曲家達のうち、ディートリヒとシューマンとブラームスの3人がソナタを合作してヨアヒムに献呈しました。
F.A.E.というのは、音名のファとラとミの音であり、ヨアヒムの座右の銘であった”Frei aber Einsam”(自由だが孤独に)という言葉の頭文字でもあります。この頭文字を音名と当てはめることで、この曲の主要モチーフにすると言う遊び心を垣間見せています忍ばせています。
ヨアヒムの作品は、こうした合作のソナタに比べると、メロディにインスピレーションに乏しいのが気になります。
部分部分では美しいところはあるものの、総括的に曲を見渡すと、あれやこれやとしたいことが未消化で、ナニ何をどう表現したかったのかが、見えてきません。ロマンスですら、うっとりとするメロディ・ラインを引きながらも、どこか持って回ったような感じがして、作品の世界に浸ることができません。
パウルとヴォレンヴェーバーの演奏は、F.A.E.ソナタでは、曲の紹介には十二分な演奏で、ディートリヒの作った部分においても、シューマンやブラームスの作った部分に劣らないことを示してくれています。ヨアヒムの作品でも、パウルらの演奏は健闘していますが、それゆえにかえって、ヨアヒムの作曲家としての傷口を広げてしまっているように感じられます。
演奏は、 ルーマニア人ヴァイオリニストのフローリン・パウル(Florin Paul, 1958-)とドイツはケルン生まれのピアニストであるビルギッタ・ヴォレンヴェーバー(Birgitta Wollenweber)が担当しています。
ヨアヒムはハンガリー出身のヴァイオリニストとして名を馳せ、超絶技巧がもてはやされたご時勢に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏してその真価を認めさせたことで広く名を知られるようになりました。
ドイツ在住の第一級のヴァイオリニストとして知られるようになったヨアヒムは、沢山の作曲家と親交を持ちましたが、そんな作曲家達のうち、ディートリヒとシューマンとブラームスの3人がソナタを合作してヨアヒムに献呈しました。
F.A.E.というのは、音名のファとラとミの音であり、ヨアヒムの座右の銘であった”Frei aber Einsam”(自由だが孤独に)という言葉の頭文字でもあります。この頭文字を音名と当てはめることで、この曲の主要モチーフにすると言う遊び心を垣間見せています忍ばせています。
ヨアヒムの作品は、こうした合作のソナタに比べると、メロディにインスピレーションに乏しいのが気になります。
部分部分では美しいところはあるものの、総括的に曲を見渡すと、あれやこれやとしたいことが未消化で、ナニ何をどう表現したかったのかが、見えてきません。ロマンスですら、うっとりとするメロディ・ラインを引きながらも、どこか持って回ったような感じがして、作品の世界に浸ることができません。
パウルとヴォレンヴェーバーの演奏は、F.A.E.ソナタでは、曲の紹介には十二分な演奏で、ディートリヒの作った部分においても、シューマンやブラームスの作った部分に劣らないことを示してくれています。ヨアヒムの作品でも、パウルらの演奏は健闘していますが、それゆえにかえって、ヨアヒムの作曲家としての傷口を広げてしまっているように感じられます。
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