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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johannes Brahms: Violin Sonata No.1 in G major, op.78
◈Johannes Brahms: Violin Sonata No.2 in A major, op.100
◈Johannes Brahms: Violin Sonata No.3 in D minor, op.108
Dénes Zsigmondy (Vn)
Annelise Nissen (Pf)
(Rec. unknown)



デネーシュ・ジグモンディ(Dénes Zsigmondy, 1922-)とアンネリーゼ・ニッセン(Annelise Nissen, ?-1994)の夫婦によるヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms,1833-1897)のヴァイオリン・ソナタ集です。
ブラームスは、ディートリヒやシューマンとの合作によるF.A.E.ソナタのスケルツォを除けば、都合3曲のヴァイオリン・ソナタを作曲しました。
実際は、第1番の前に4曲ほどヴァイオリン・ソナタを手がけていましたが、完全主義者だったブラームスは、それまでのヴァイオリン・ソナタを悉く破棄し、今では断片すら残されていません。

第1番のソナタは、ヴァイオリン協奏曲と時期を同じくしてかかれ、和やかな雰囲気を湛えた作品になっています。
第3楽章の主題に、自作の歌曲を用いたため、その歌曲の名前を取って《雨の歌》というサブタイトルをつけられることがあります。
第2番のソナタは、第3番のソナタとほぼ同時期にかかれた作品ですが、第2番が明朗闊達なのに対し、第3番は、気難し屋のブラームス本領発揮といったところで、緻密かつ幽玄な音楽に仕上がっています。

ジグモンディのヴァイオリンは、かなりラフな弾き方のようでいて、しっかりと勘所を押さえ、過不足のない演奏を繰り広げています。時々ヴァイオリンの音がかすれることもありますが、それが決して瑕にならず、味わいへと転化しています。第1番の第1楽章冒頭から、その人懐っこい節回しに引き込まれることでしょう。
ジグモンディの気質によく合致しているのは、第2番のソナタで、快活な表情付けが、曲想とよくマッチしています。
細君のニッセンのピアノも非常に明晰で、ともすると抒情に傾きがちなジグモンディのヴァイオリンを巧みに支えています。むしろ、主導権は主にニッセンが握っていると考えていいでしょう。
第3番のソナタで、特にニッセンの腕の冴えを味わうことが出来ます。

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