1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Gabriel Fauré: Piano Quintet No.1 in D minor
Germaine Thyssens-Valentin (Pf)
Quartor de l'ORTF
Quartor de l'ORTF
{Jacques Dumont (1st.Vn), Louis Perlemuter (2nd.Vn),
Marc Charles (Vla), Robert Salles (Vc)}
Marc Charles (Vla), Robert Salles (Vc)}
(Rec. Unknown)
◈Gabriel Fauré: Andante in B flat major, op.75◈Gabriel Fauré: Berceuse op.16
Jacques Dumont (Vn)
Germaine Thyssens-Valentin (Pf)
Germaine Thyssens-Valentin (Pf)
(Rec.Unknown)
ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)のピアノ五重奏曲第1番と、ヴァイオリン用小品のカップリングです。
小品のほうは、チェロ用と表示されていますが、このアンダンテと子守歌はヴァイオリン用であることと、録音からしてヴァイオリンの音で録音されているということで、クレジットはヴァイオリン用の体裁でクレジットしています。
この二曲については、ヴァイオリン奏者の記述がなく、ジャック・デュモン(Jacques Dumont, 1913-?)をリーダーとするORTF四重奏団のみがクレジットされているので、おそらくはデュモン自身がヴァイオリンのソロを受け持っているものと思われます。
ピアノは、全てジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(Germaine Thyssens-Valentin, 1902-1987)が受け持っています。
ピアノ五重奏曲でティッサン=ヴァランタンと共演しているORTF四重奏団のメンツは、上述のデュモンに、第二ヴァイオリンのルイ・ペルルミュテール(Louis Perlemuter)、ヴィオラのマルク・シャルル(Marc Charles)、チェリストのロベール・サール(Robert Salles)です。
元々、この四重奏団は室内楽の重鎮でヴィオリストのレオン・パスカルが結成し、パスカル四重奏団を名乗っていましたが、1940年代半ばからは、奏者たちがフランス国立放送管弦楽団に入団していたこともあって、ORTF四重奏団という名義でも演奏活動をしていたとのこと。
本CDでは、パスカル四重奏団で第2ヴァイオリンを弾いていたモーリス・クリューがペルルミュテルに変わり、パスカルが座っていた席も、このCDではシャルルが座っていますが、その玲瓏たる名カルテットの響きはまだ健在です。
ティッサン=ヴァランタンのピアノは、フレンチ・ピアニズム特有のキラキラした感じがやや薄いですが、ORTF四重奏団のヴェールのような浮遊感のあるアンサンブルをしっかりと繋ぎとめるような、程よい重さがあります。
ヴァランタンのピアノは、低音は海の底流のようであり、高音のアルペジオは波間にきらめく日の光のようでもあります。
ORTF四重奏団は、その海に漂う海藻のようにたゆたいながら、ティッサン=ヴァランタンの明滅するピアノに多彩な色をつけていきます。
こうした、一幅の絵を思わせるような雰囲気をかもし出しているのは、彼らの演奏の呼吸の素晴らしさもさることながら、抜群のセンスで、その呼吸を記録として残した名プロデューサーのアンドレ・シャルランの功績によるところも大きいのではないかと思います。
併録のアンダンテでは、経年劣化が多少みられますが、慎ましやかで色っぽいヴァイオリンの音色が美しい名演奏。
子守歌では、弱音器をつけたヴァイオリンの音色とティッサン=ヴァランタンの黒光りのするピアノの音色がこんもりとした味わいをかもし出しています。
小品のほうは、チェロ用と表示されていますが、このアンダンテと子守歌はヴァイオリン用であることと、録音からしてヴァイオリンの音で録音されているということで、クレジットはヴァイオリン用の体裁でクレジットしています。
この二曲については、ヴァイオリン奏者の記述がなく、ジャック・デュモン(Jacques Dumont, 1913-?)をリーダーとするORTF四重奏団のみがクレジットされているので、おそらくはデュモン自身がヴァイオリンのソロを受け持っているものと思われます。
ピアノは、全てジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(Germaine Thyssens-Valentin, 1902-1987)が受け持っています。
ピアノ五重奏曲でティッサン=ヴァランタンと共演しているORTF四重奏団のメンツは、上述のデュモンに、第二ヴァイオリンのルイ・ペルルミュテール(Louis Perlemuter)、ヴィオラのマルク・シャルル(Marc Charles)、チェリストのロベール・サール(Robert Salles)です。
元々、この四重奏団は室内楽の重鎮でヴィオリストのレオン・パスカルが結成し、パスカル四重奏団を名乗っていましたが、1940年代半ばからは、奏者たちがフランス国立放送管弦楽団に入団していたこともあって、ORTF四重奏団という名義でも演奏活動をしていたとのこと。
本CDでは、パスカル四重奏団で第2ヴァイオリンを弾いていたモーリス・クリューがペルルミュテルに変わり、パスカルが座っていた席も、このCDではシャルルが座っていますが、その玲瓏たる名カルテットの響きはまだ健在です。
ティッサン=ヴァランタンのピアノは、フレンチ・ピアニズム特有のキラキラした感じがやや薄いですが、ORTF四重奏団のヴェールのような浮遊感のあるアンサンブルをしっかりと繋ぎとめるような、程よい重さがあります。
ヴァランタンのピアノは、低音は海の底流のようであり、高音のアルペジオは波間にきらめく日の光のようでもあります。
ORTF四重奏団は、その海に漂う海藻のようにたゆたいながら、ティッサン=ヴァランタンの明滅するピアノに多彩な色をつけていきます。
こうした、一幅の絵を思わせるような雰囲気をかもし出しているのは、彼らの演奏の呼吸の素晴らしさもさることながら、抜群のセンスで、その呼吸を記録として残した名プロデューサーのアンドレ・シャルランの功績によるところも大きいのではないかと思います。
併録のアンダンテでは、経年劣化が多少みられますが、慎ましやかで色っぽいヴァイオリンの音色が美しい名演奏。
子守歌では、弱音器をつけたヴァイオリンの音色とティッサン=ヴァランタンの黒光りのするピアノの音色がこんもりとした味わいをかもし出しています。
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