1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Déoda de Séverac: Suite en mi mieur pour orgue
Pierre Guillot (Org)
(Rec. September 1978, Saint-François de Sales, Lyon)
◈Déoda de Séverac: Versets d'orgue pour les Vêspres d'un confesseur non pontifePierre Guillot (Org)
L'ensemble Vocal et Instlemental de Lyon
L'ensemble Vocal et Instlemental de Lyon
(Rec. September 1978, Saint-François de Sales, Lyon)
◈Déoda de Séverac: Petit Suite ScholastiquePierre Guillot (Org)
(Rec. September 1978, Saint-François de Sales, Lyon)
デオダ・ド・セヴラック(Déoda de Séverac, 1872-1921)は、フランスの作曲家です。
彼は、パリ音楽院に入学するも、ヴァンサン・ダンディが旗揚げしたスコラ・カントールムにすぐに転学し、ダンディやアルベリック・マニャールらに師事し、イサーク・アルベニスの助手になったほか、アレクサンドル・ギルマンからもオルガンの手ほどきを受けていました。
セヴラックは故郷を大切にした作曲家で、自分の生まれたラングドック地方にちなんだ作品を数多く書き、クロード・ドビュッシーから「いい匂いのする音楽」という賞賛を貰っています。
ギルマンに師事したように、セヴラックはオルガニストとしても高い力量を持っていましたが、そのオルガンのために作った音楽を集めたのが本CDです。
収録曲は、ホ短調の組曲と、5曲のヴェルセ集、そしてスコラ的小組曲です。(ヴェルセとは、礼拝祈祷の唱句を意味します。)
演奏は、セヴラック研究家のピエール・ギヨー(Pierre Guillot)です。
ホ短調の組曲は1902年の作品で、オルガンの師匠であるギルマンに捧げられています。
曲は〈前奏曲〉〈コラール〉〈田園的幻想曲〉〈フーガ〉の4曲からなり、コラールの静謐な美しさが魅力的な作品です。〈田園的幻想曲〉も、おそらくは自分の故郷に思いをはせたであろう曲で、清々しい余韻があります。
また、両端の楽章では、セヴラックが通っていたスコラ・カントールムの厳格な学風を髣髴とさせるような堅実な作りになっており、スコラ・カントールムの教師だったギルマンにとっては、納得のいく贈り物だったことでしょう
ヴェルセ集の5曲は、第一次世界大戦が勃発したときにかかれたもので、グレゴリオ聖歌の詩句が先に歌われ、オルガンが聖歌を受けて音楽を奏でる趣向になっています。シンプルで無駄のない音楽は、神への敬虔さを思い出させる清澄な美しさを湛えています。政情不安定だったときだからこそ、神に祈るような音楽が出来上がったのかもしれません。
スコラ的小組曲は、ヴェルセ集の2年前にまとめられた作品で、スコラ的というのは、スコラ・カントールムでの教えを意識したというほどの意味だと思われます。
セヴラックの故郷の教会で鳴らされるカリヨンのメロディに着想を得、〈入祭唱のための前奏曲〉〈奉献のための瞑想曲〉〈聖体奉挙のための祈り=コラール〉〈聖体拝受のための哀愁のカンティレーナ〉〈退出用のフーガ風ファンファーレ〉の5曲からなります。
J.S.バッハを思わせる厳格な作品もあれば、カンティレーナのように淡い色調の耳障りのいい音楽も盛り込まれており、改めてセヴラックのセンスに感嘆させられます。
彼は、パリ音楽院に入学するも、ヴァンサン・ダンディが旗揚げしたスコラ・カントールムにすぐに転学し、ダンディやアルベリック・マニャールらに師事し、イサーク・アルベニスの助手になったほか、アレクサンドル・ギルマンからもオルガンの手ほどきを受けていました。
セヴラックは故郷を大切にした作曲家で、自分の生まれたラングドック地方にちなんだ作品を数多く書き、クロード・ドビュッシーから「いい匂いのする音楽」という賞賛を貰っています。
ギルマンに師事したように、セヴラックはオルガニストとしても高い力量を持っていましたが、そのオルガンのために作った音楽を集めたのが本CDです。
収録曲は、ホ短調の組曲と、5曲のヴェルセ集、そしてスコラ的小組曲です。(ヴェルセとは、礼拝祈祷の唱句を意味します。)
演奏は、セヴラック研究家のピエール・ギヨー(Pierre Guillot)です。
ホ短調の組曲は1902年の作品で、オルガンの師匠であるギルマンに捧げられています。
曲は〈前奏曲〉〈コラール〉〈田園的幻想曲〉〈フーガ〉の4曲からなり、コラールの静謐な美しさが魅力的な作品です。〈田園的幻想曲〉も、おそらくは自分の故郷に思いをはせたであろう曲で、清々しい余韻があります。
また、両端の楽章では、セヴラックが通っていたスコラ・カントールムの厳格な学風を髣髴とさせるような堅実な作りになっており、スコラ・カントールムの教師だったギルマンにとっては、納得のいく贈り物だったことでしょう
ヴェルセ集の5曲は、第一次世界大戦が勃発したときにかかれたもので、グレゴリオ聖歌の詩句が先に歌われ、オルガンが聖歌を受けて音楽を奏でる趣向になっています。シンプルで無駄のない音楽は、神への敬虔さを思い出させる清澄な美しさを湛えています。政情不安定だったときだからこそ、神に祈るような音楽が出来上がったのかもしれません。
スコラ的小組曲は、ヴェルセ集の2年前にまとめられた作品で、スコラ的というのは、スコラ・カントールムでの教えを意識したというほどの意味だと思われます。
セヴラックの故郷の教会で鳴らされるカリヨンのメロディに着想を得、〈入祭唱のための前奏曲〉〈奉献のための瞑想曲〉〈聖体奉挙のための祈り=コラール〉〈聖体拝受のための哀愁のカンティレーナ〉〈退出用のフーガ風ファンファーレ〉の5曲からなります。
J.S.バッハを思わせる厳格な作品もあれば、カンティレーナのように淡い色調の耳障りのいい音楽も盛り込まれており、改めてセヴラックのセンスに感嘆させられます。
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