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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Gabriel Fauré: Piano Quartet No.1 in C minor, op.15
Marguerite Long (Pf)
Trio Pasquier
{Jean Pasquiet (Vn), Pierre Pasquiet (Vla), Etiénne Pasquiet (Vc)}
(Rec. 13 February 1956)
◈Gabriel Fauré: Piano Quartet No.2 in G minor, op.45
Marguerite Long (Pf)
Jacques Thibaud (Vn)
Maurice Vieux (Vla)
Pierre Fournier (Vc)
(Rec. May 1940)



ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)はフランスの作曲家で、室内楽曲や歌曲に名曲を残しました。
本CDは、そんなフォーレのピアノ四重奏曲2曲を収録したCDです。
とはいえ、ここに収められている録音は第1番(1884年作)は1956年の録音、第2番(1887年作)は1940年の録音ということで、歴史的なモノラル録音です。

演奏は、どちらのピアノ・パートもマルグリット・ロン(Marguerite Long, 1874-1966)が受け持っており、弦楽パートは第1番のほうをジャン,ピエール,エティエンヌの3兄弟からなるパスキエ三重奏団が担当し、第2番のほうは、ジャック・ティボー(Jacques Thibaud, 1880-1953),モーリス・ヴュー(Maurice Vieux, 1884-1951),ピエール・フルニエ(Pierre Fournier, 1906-1986)といった錚々たる顔ぶれで演奏しています。
第1番はロンのピアノが、所々少々強靭すぎるきらいがありますが、メロディの揺蕩いが繊細な弦のアンサンブルによって絶妙に表現され、剛直さと柔和さの共存する玄妙な音楽になっています。
特に第3楽章の奏楽は、秘めやかなエロティシズムすら感じさせます。

第2番は伝説の名手達が顔を揃えた奇跡的な面子による録音です。ロンの強いタッチも、名手達のせめぎあいの中で揉まれ、程よい塩梅に聴こえます。
ティボーやヴューの奏でる音色は、フレーズのひとつひとつに仄かな色気を纏っており、フルニエの上品な音色にとブレンドされてえもいわれぬ演奏になっています。
惜しむらくは、復刻の方法が非音楽的なことです。
各楽章の最後の音の余韻をバッサリと断ち切っており、さすがの名演奏もこのような処理をされては、千年の恋も冷めるというものです。

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