1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
CD1:
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.1 in F major, BWV1046
James Stagliano (1st Hrn)
Harry Shapiro (2nd Hrn)
Ralph Gomberg (Ob)
Richard Burgin (Vn)
Harry Shapiro (2nd Hrn)
Ralph Gomberg (Ob)
Richard Burgin (Vn)
Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 8 July 1957, Tanglewood)
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.2 in F major, BWV1047Roger Voisin (Tp)
Droit Anthony Dwyer (Fl)
Ralph Gomberg (Ob)
Richard Burgin (Vn)
Droit Anthony Dwyer (Fl)
Ralph Gomberg (Ob)
Richard Burgin (Vn)
Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 9 July 1957, Tanglewood)
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.3 in G major, BWV1048Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 8 July 1957, Tanglewood)
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.4 in G major, BWV1049Droit Anthony Dwyer (1st Fl)
James Pappoutsakis (2nd Fl)
Richard Burgin (Vn)
James Pappoutsakis (2nd Fl)
Richard Burgin (Vn)
Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 8 July 1957, Tanglewood)
CD2:
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.5 in D major, BWV1050
Droit Anthony Dwyer (Fl)
Richard Burgin (Vn)
Lukas Foss (Pf)
Richard Burgin (Vn)
Lukas Foss (Pf)
Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 9 July 1957, Tanglewood)
◈Johann Sebastian Bach: Brandenburg Concerto No.6 in B-flat major, BWV1051Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 9 July 1957, Tanglewood)
◈Johann Sebastian Bach: Violin Concerto No.1 in A minor, BWV1041Jaime Laredo (Vn)
Boston Symphony Orchestra / Charles Munch
(Rec. 24-25 December 1960, Boston Symphony Hall)
シャルル・ミュンシュ(Charles Munch, 1891-1968)は、フランスのストラスブールに生まれた名指揮者です。
ミュンシュが生まれた頃は、ストラスブールはドイツ領であり、ミュンシュも"u"の字にウムラウトをつけて、ミュンヒと言っていたようです。
元々父親は地元の教会の合唱指揮者で、また地元の音楽院の院長も務める名士だったこともあり、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の作品には慣れ親しんでいました。
フランスに活動の拠点を移してからも、J.S.バッハの作品はたびたび取り上げていたようですが、まとまった録音はなかなかCD化されなかったというのが実情です。
このブランデンブルク協奏曲全曲は、まとまっていくことの出来る貴重なミュンシュのJ.S.バッハの演奏ということで、ミュンシュ・ファンの人たちにはよく知られた録音ではないかと思います。
ソリストとして名を連ねているホルンのジェームズ・スタリアーノ(James Stagliano)とハリー・シャピロ(Harry Shapiro)、オーボエのラルフ・ゴンバーグ(Ralph Gomberg, 1921-)、トランペットのロジャー・ヴォワザン(Roger Voisin, 1918-)、フルートのドロワ・アントニー・ドワイヤー(Droit Anthony Dwyer)とジェームズ・パッポートサキス(James Pappoutsakis)、ヴァイオリンのリチャード・バージン(Richard Burgin, 1892-1981)といった人たちは、みんなボストン交響楽団の団員です。
ピアノ(本来はチェンバロ)を弾いているルーカス・フォス(Lukas Foss, 1922-)は作曲家としても知られた名手です。
ブランデンブルク協奏曲という名前は、19世紀のバッハ研究家のフィリップ・シュピッタの命名に由来します。
この6曲は、1721年3月24日付けのブランデンブルク辺境伯への献呈文が添えられていたことから、シュピッタはニックネームの定まっていなかったこの曲集に「ブランデンブルク協奏曲」という名前をつけたのでした。
といっても、バッハはブランデンブルク辺境伯のために曲を書き下ろしたわけではなく、以前より書き溜めていた協奏曲を編纂してブランデンブルク辺境伯に献呈したようです。
ただ、今ではブランデンブルク辺境伯が、この曲集を演奏できるほどのオーケストラを持っていなかったことが確認されており、バッハが作曲当時に働いていたケーテンから転職するための実績証明として、この曲を編纂したのではないかと推測されています。
なにはともあれ、ホルン2本とオーボエ1本とヴァイオリンを独奏陣にした第1番、トランペット、オーボエ、フルートといった管楽器にヴァイオリンを加えて独奏陣に加えた第2番、フルート2本にヴァイオリンを加えて独奏陣にした第4番、フルートとヴァイオリンの掛け合いに、通奏低音担当のチェンバロに華麗な独奏を加えた第5番といったように、その音楽は豪華そのものです。
また、第3番は弦楽合奏でしなやかな音楽を奏で、第6番では、わざわざ弦楽合奏からヴァイオリンを外して黒光りのする弦楽器の音色を堪能させてくれます。
これはいわば、ブランデンブルク辺境伯に「いかなる編成の曲でも立派に作曲できる」というJ.S.バッハの売り込み作戦であり、また、当時つかえていた宮廷の楽団の内実をリークするものであったかもしれません。
この曲集では、バッハは厳格さより柔和さを心がけています。とはいえ、曲想が柔和なだけで、その書法には無駄がありません。
ミュンシュのこの演奏は、ヴィオローネをコントラバスで代用し、相当大きな編成で演奏している点など、古楽器演奏の知見に敏感な人たちには噴飯ものの演奏です。
しかし、ミュンシュの演奏は、徹底的にアンサンブルを締め上げるようなことはせず、オーケストラ団員の感興を掬い取ったような演奏に仕上げています。
一発撮りで録音したのかと思うほどアンサンブルの精度は低いですが、奏者達の沸き立つような楽しさがしっかりと捉えられていて、おおらかな味わいがあります。
余白には、ハイメ・ラレード(Jaime Laredo, 1941-)をソリストに迎えたJ.S.バッハのヴァイオリン協奏曲が収録されていますが、こちらもかなり大げさな身振りと大味なアンサンブルです。
ラレードのヴァイオリンは、ボストン交響楽団の響きにつられて、かなりロマンティックにヴァイオリンを歌わせていますが、オーケストラの身振りの大きさに比べると、やや小粒な感じが否めません。
ミュンシュが生まれた頃は、ストラスブールはドイツ領であり、ミュンシュも"u"の字にウムラウトをつけて、ミュンヒと言っていたようです。
元々父親は地元の教会の合唱指揮者で、また地元の音楽院の院長も務める名士だったこともあり、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の作品には慣れ親しんでいました。
フランスに活動の拠点を移してからも、J.S.バッハの作品はたびたび取り上げていたようですが、まとまった録音はなかなかCD化されなかったというのが実情です。
このブランデンブルク協奏曲全曲は、まとまっていくことの出来る貴重なミュンシュのJ.S.バッハの演奏ということで、ミュンシュ・ファンの人たちにはよく知られた録音ではないかと思います。
ソリストとして名を連ねているホルンのジェームズ・スタリアーノ(James Stagliano)とハリー・シャピロ(Harry Shapiro)、オーボエのラルフ・ゴンバーグ(Ralph Gomberg, 1921-)、トランペットのロジャー・ヴォワザン(Roger Voisin, 1918-)、フルートのドロワ・アントニー・ドワイヤー(Droit Anthony Dwyer)とジェームズ・パッポートサキス(James Pappoutsakis)、ヴァイオリンのリチャード・バージン(Richard Burgin, 1892-1981)といった人たちは、みんなボストン交響楽団の団員です。
ピアノ(本来はチェンバロ)を弾いているルーカス・フォス(Lukas Foss, 1922-)は作曲家としても知られた名手です。
ブランデンブルク協奏曲という名前は、19世紀のバッハ研究家のフィリップ・シュピッタの命名に由来します。
この6曲は、1721年3月24日付けのブランデンブルク辺境伯への献呈文が添えられていたことから、シュピッタはニックネームの定まっていなかったこの曲集に「ブランデンブルク協奏曲」という名前をつけたのでした。
といっても、バッハはブランデンブルク辺境伯のために曲を書き下ろしたわけではなく、以前より書き溜めていた協奏曲を編纂してブランデンブルク辺境伯に献呈したようです。
ただ、今ではブランデンブルク辺境伯が、この曲集を演奏できるほどのオーケストラを持っていなかったことが確認されており、バッハが作曲当時に働いていたケーテンから転職するための実績証明として、この曲を編纂したのではないかと推測されています。
なにはともあれ、ホルン2本とオーボエ1本とヴァイオリンを独奏陣にした第1番、トランペット、オーボエ、フルートといった管楽器にヴァイオリンを加えて独奏陣に加えた第2番、フルート2本にヴァイオリンを加えて独奏陣にした第4番、フルートとヴァイオリンの掛け合いに、通奏低音担当のチェンバロに華麗な独奏を加えた第5番といったように、その音楽は豪華そのものです。
また、第3番は弦楽合奏でしなやかな音楽を奏で、第6番では、わざわざ弦楽合奏からヴァイオリンを外して黒光りのする弦楽器の音色を堪能させてくれます。
これはいわば、ブランデンブルク辺境伯に「いかなる編成の曲でも立派に作曲できる」というJ.S.バッハの売り込み作戦であり、また、当時つかえていた宮廷の楽団の内実をリークするものであったかもしれません。
この曲集では、バッハは厳格さより柔和さを心がけています。とはいえ、曲想が柔和なだけで、その書法には無駄がありません。
ミュンシュのこの演奏は、ヴィオローネをコントラバスで代用し、相当大きな編成で演奏している点など、古楽器演奏の知見に敏感な人たちには噴飯ものの演奏です。
しかし、ミュンシュの演奏は、徹底的にアンサンブルを締め上げるようなことはせず、オーケストラ団員の感興を掬い取ったような演奏に仕上げています。
一発撮りで録音したのかと思うほどアンサンブルの精度は低いですが、奏者達の沸き立つような楽しさがしっかりと捉えられていて、おおらかな味わいがあります。
余白には、ハイメ・ラレード(Jaime Laredo, 1941-)をソリストに迎えたJ.S.バッハのヴァイオリン協奏曲が収録されていますが、こちらもかなり大げさな身振りと大味なアンサンブルです。
ラレードのヴァイオリンは、ボストン交響楽団の響きにつられて、かなりロマンティックにヴァイオリンを歌わせていますが、オーケストラの身振りの大きさに比べると、やや小粒な感じが否めません。
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