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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johann Sebastian Bach: Sonata No.1 for Violin solo in G minor BWV1001
◈Johann Sebastian Bach: Partita No.1 for Violin solo in B minor, BWV1002
◈Johann Sebastian Bach: Sonata No.2 for Violin solo in A minor, BWV1003
Devy Erlih (Vn)
(Rec. 1969)



CDの表記では"Jean Sébastien Bach"と書いていますが、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)のフランス語表記です。
ドヴィ・エルリ(Devy Erlih, 1928-)がAdèsというレーベルに録音したJ.S.バッハを、Accordという、同じフランスのレーベルが復刻しています。
エルリはジョルジェ・エネスクの薫陶を受けたフランスのヴァイオリニストで、バロック音楽から現代音楽まで幅広くこなしています。
日本にもたびたび来日していて、好楽家にはなじみの深いヴァイオリニストなのかもしれません。
しかし、入手できるCDはそれほど多くなく、Accordの復刻は、全盛期のエルリの至芸に接する貴重な記録です。

このCDは無伴奏ヴァイオリン・ソナタの第1番と第2番、パルティータ第1番を収録。
ソナタ第一番のフーガの弾き出しの音が切れてしまっているのが残念ですが、演奏はバッハの音楽を再現するというよりも、演奏家としての自分の思いのたけをぶつけるような烈しさを優先させています。
ソナタ第1番のプレストの煽り立てるような疾走感は爽快ですし、パルティータ第1番のブーレなど何気ないメロディの中にめらめらと燃える闘志のようなものを感じさせます。
ソナタ第2番のフーガなど、確信に満ちた弓捌きがかっこよく、男惚れするような演奏です。
感情の発露を重んじたロマンティークや、超絶技巧を磨きあげることで存在感を打ち出した技巧派たちが群雄割拠していた時代をくぐりぬけた地点での演奏であり、時代様式云々といったアカデミックな論議を吹き飛ばす勢いがあって、思わず引き込まれます。

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