1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Béla Bartók:Violin Concerto No.2, Sz112
Gerhart Hetzel (Vn)
Wiener Philhaermoniker / Lorin Maazel
(Rec. 19 August, Großes Festspielhaus) Live Redording with Applause
◈Wolfgang Amadeus Mozart: March in F major, K248◈Wolfgang Amadeus Mozart: Divertiment in F major, K247
Wiener Kammerensemble
(Rec. 4 August 1983, Mozarteum) Live Recording with Applause
ゲルハルト・ヘッツェル(Gerhart Hetzel, 1940-1992)はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターとして名を馳せたユーゴスラヴィア出身のヴァイオリニストです。
ヴォルフガング・シュナイダーハンの門下で、1961年のミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第3位に入賞したという経歴を持っています。
ソリストとしての実力も持っていた彼ですが、スイスのルツェルン音楽祭の弦楽合奏団の創立メンバーになったり、フェレンツ・フリッチャイに請われてベルリン放送交響楽団(現:ベルリン・ドイツ交響楽団)のコンサート・マスターを務めたりと、オーケストラ・プレイヤーとしての活動を重ねた人でもあります。
オーケストラ・プレイヤーとしての資質は、室内楽演奏への情熱へと繋がり、1970年にはウィーン室内合奏団を結成して、ウィーンにヘッツェルありと言わしめるほどの活躍をしました。
これから更なる活躍が期待されていた矢先、ヘッツェルは趣味の登山の最中に滑落死してしまい、数多くの音楽ファンを悲しませました。
本CDでは、ベーラ・バルト-ク(Béla Bartók, 1881-1945)のヴァイオリン協奏曲第2番と、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)の行進曲(K248)とディヴェルティメント(K247)が収録されています。
バルトークのほうは、ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930-)指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で、モーツァルト作品はヘッツェルが主催していたウィーン室内アンサンブルによる演奏となっています。
ヘッツェルは、父親がハンガリー人だったこともあり、バルトークの音楽とは民族的な結びつきがあったようです。ただし、その出自を匂わせるようなことはあえてせず、超絶技巧の箇所でも、完璧に近いテクニックを披露しながら潤いのある音でしっかりと歌心を通わせています。第2楽章で聴かせるしみじみとした表情の音楽は、おそらくはヘッツェルの人格そのものだったのではないでしょうか。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏も、マゼールの俊敏な音楽運びに反応し、暴力的な音を巧みに避けながら万全のサポートで聴かせます。
個人的には、もう少し羽目を外してもよかったのではないかとも思えますが、バルトークの演奏を洗練された演奏で聴きたい人にはたまらなく魅力のある名演奏です。
モーツァルト作品では、仲間内での演奏という和気藹々とした雰囲気が素晴らしい演奏です。なんだかんだいって緊張感の高いバルトークの音楽を聴いたあとだけに、心地よく力の抜けた音楽を楽しむことが出来ます。
ヴォルフガング・シュナイダーハンの門下で、1961年のミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第3位に入賞したという経歴を持っています。
ソリストとしての実力も持っていた彼ですが、スイスのルツェルン音楽祭の弦楽合奏団の創立メンバーになったり、フェレンツ・フリッチャイに請われてベルリン放送交響楽団(現:ベルリン・ドイツ交響楽団)のコンサート・マスターを務めたりと、オーケストラ・プレイヤーとしての活動を重ねた人でもあります。
オーケストラ・プレイヤーとしての資質は、室内楽演奏への情熱へと繋がり、1970年にはウィーン室内合奏団を結成して、ウィーンにヘッツェルありと言わしめるほどの活躍をしました。
これから更なる活躍が期待されていた矢先、ヘッツェルは趣味の登山の最中に滑落死してしまい、数多くの音楽ファンを悲しませました。
本CDでは、ベーラ・バルト-ク(Béla Bartók, 1881-1945)のヴァイオリン協奏曲第2番と、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)の行進曲(K248)とディヴェルティメント(K247)が収録されています。
バルトークのほうは、ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930-)指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で、モーツァルト作品はヘッツェルが主催していたウィーン室内アンサンブルによる演奏となっています。
ヘッツェルは、父親がハンガリー人だったこともあり、バルトークの音楽とは民族的な結びつきがあったようです。ただし、その出自を匂わせるようなことはあえてせず、超絶技巧の箇所でも、完璧に近いテクニックを披露しながら潤いのある音でしっかりと歌心を通わせています。第2楽章で聴かせるしみじみとした表情の音楽は、おそらくはヘッツェルの人格そのものだったのではないでしょうか。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏も、マゼールの俊敏な音楽運びに反応し、暴力的な音を巧みに避けながら万全のサポートで聴かせます。
個人的には、もう少し羽目を外してもよかったのではないかとも思えますが、バルトークの演奏を洗練された演奏で聴きたい人にはたまらなく魅力のある名演奏です。
モーツァルト作品では、仲間内での演奏という和気藹々とした雰囲気が素晴らしい演奏です。なんだかんだいって緊張感の高いバルトークの音楽を聴いたあとだけに、心地よく力の抜けた音楽を楽しむことが出来ます。
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