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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Ludwig van Beethoven (arr. Leopold Auer): Chorus of Dervishes
◈Richard Wagner (arr. August Wilhelmj): Albumblatt in E flat major
◈Fritz Kreisler: Aubade Provencare "In the style of Couperin"
◈Alfredo d'Ambrosio: Serenade, op.4
Georges Enesco (Vn)
Edward C. Harris (Pf)
(Rec. c.1924)
◈Georges Enesco: Sonata for Violin and Piano No.3 "Dans le caractère populaire Roumain", op.25
Georges Enesco (Vn)
Céliny Chailley-Richez (Pf)
(Rec. c.1943)
◈Nicolò Paganini (arr. Georges Enesco): Caprice No.6 in G minor, op.1-6
Yehudi Menuhin (Vn)
Georges Enesco (Pf)
(Rec. c.1936)
◈Antnio Bazzini: La ronde des Lutins
Georges Enesco (Vn)
with Piano accompaniment
(Rec. 23 September 1924)



シェルマンというアコースティック再生機器の専門店がCDを作っています。
なんでも、缶史郎さんという人が、「Hotogy 95」というでっかい蓄音機を作り、その蓄音機で再生した音から復刻しているそうです。
DuttonやPearlといった老舗の復刻CDレーベルとは一味違った、心のあったかくなるような復刻に感謝したくなるような音で復刻されています。

このCDは、ルーマニア出身のヴァイオリニストとして知られるジョルジュ・エネスコ(Georges Enesco, 1881-1955)をフィーチャーしたアルバムです。
エドワード・C・ハリス(Edward C. Harris)のピアノ伴奏で録音した4曲は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)の劇音楽《アテネの廃墟》から〈回教僧の合唱〉をレオポルト・アウアー(Leopold Auer, 1845-1930)が編曲したもの、リヒャルト・ヴァーグナー(Richard Wagner, 1813-1883)のピアノ曲である《アルバムの綴り》をアウグスト・ヴィルヘルミ(August Wilhelmj, 1845-1908)が編曲したもの、フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875-1962)がクープランの名前を騙って発表した《プロヴァンスの朝の歌》、アルフレッド・ダンブロシオ(Alfredo d'Ambrosio, 1871-1914)のセレナーデという内訳で、コロンビア社のラッパ吹き込み録音で収録されています。
ラッパ吹き込みとは、アコースティック録音とも呼ばれ、蓄音機のラッパのような集音器に音をぶつけて集音器を振動させ、その振動を利用して円盤に傷をつけて音を記録していくという録音方式です。したがって、音の解像度の点では、今日の録音とは比較にならないほど解像度が悪いのですが、弦楽器や管楽器のとはよく拾うので、保存状態と再生機器がよければ、往年のヴァイオリニストの至芸を探る資料となります。
ピアノは、ヴァイオリンほど音が明瞭には取れず、野村あらえびすがいみじくも指摘しているように「金盥を叩いたような音がする」ので、とても大まかなことしかわかりません。
1924年は、ラッパ吹き込みが行われた末期であり、ラッパ吹き込みのレコードとしては、かなり情報量の多い録音となっています。
このCDの最後に収録されているアントニオ・バッツィーニ(Antnio Bazzini, 1818-1897)の《妖精のロンド》の録音は、電気録音のテスト用に録音された非売品とのことで、録音史的にも興味深いものです。

セリニ・シャイエ=リシェ(Céliny Chailley-Richez, 1884-1973)と共演した自作自演のヴァイオリン・ソナタ第3番の録音は1943年の録音、弟子のイェフディ・メニューイン(Yehudi Menuhin, 1916-1999)を立てて自分が伴奏に回ったニコロ・パガニーニ(Nicolò Paganini, 1782-1840)のカプリース第6番などの録音では、既に電気録音に移行して音質改善が図られています。
エネスコお気に入りの伴奏者だったシャイエ=リシェとの自作自演は、自作だけあって非の打ち所のない融通無碍な演奏を楽しむことができます。
パガニーニ作品では上述のとおりメニューインがヴァイオリンを演奏していますが、メニューインの演奏は師匠並みに自由闊達で、「天才少年」の代名詞扱いだった在りし日の彼のベスト・コンディションを知ることができます。

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