1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Joseph Rheinberger: Six pieces for Violin and Organ, op.150
◈Joseph Rheinberger: Suite for Violin and Organ, op.166
Elena Denisova (Vn)
Szygmunt Strzep (Organ)
Szygmunt Strzep (Organ)
(Rec. 13-15 August 1997, Hamburg)
ヨーゼフ・ラインベルガー(Joseph Rheinberger, 1839-1901)は、19世紀に活躍したオルガンの名手にして音楽理論家です。弟子には、オペラ《マドンナの宝石》で知られるエルマンノ・ヴォルフ=フェラーリやオペラ《ヘンゼルとグレーテル》で広く知られているエンゲルハルト・フンパーディンクらがいます。また、指揮者として有名なヴィルヘルム・フルトヴェングラーに音楽の基礎を教えた人物の一人として、ラインベルガーの名前を挙げられることがあります。
ラインベルガーは、オルガン音楽には一家言を持った人で、20ものオルガン・ソナタを作曲したり、ピアノ三重奏曲のかわりにオルガン三重奏曲を作曲したりと、隙あらばオルガンを使った曲を書こうとしていた形跡があります。
本CDに収録されている6つの小品(op.150)と組曲(op.166)は、本来ヴァイオリンとピアノであるべきところをヴァイオリンとオルガンと言う取り合わせで演奏しています。
ヴァイオリンとオルガンという取り合わせ自体が珍しいので、オルガニストのリサイタルにヴァイオリニストが賛助出演しないことには、これらの曲になかなか出会えないのですが・・・。
小品のほうは、
・主題と変奏 (Thema mit Veränderungen)
・夕暮れの歌 (Abendlied)
・ジーグ (Gigue)
・牧歌 (Pastorale)
・悲歌 (Elegie)
・序曲 (Ouverture)
という6曲からなり、全体的にスローテンポの音楽が多いのが特徴的です。
組曲のほうは、
・前奏曲 (Präludium)
・カンツォーネ (Canzone)
・アルマンド (Allemande)
・無窮動 (Motu Perpetuo)
の4曲となっております。
ヴァイオリンの奏でるメロディの甘美さと、オルガンの音色の禁欲がうまくブレンドし、静謐な美しさをたたえた音楽となっています。
生前「フーガ男」といわれただけあって、ヴァイオリンにメロディの主導権を握らせつつも、しばしばヴァイオリンに対位法的にオルガンが絡み付いてくるという点でも、スリリングな面白さがあります。
演奏は、エレナ・デニソヴァ(Elena Denisova)のヴァイオリンとシギスムント・ストルツェプ(Szygmunt Strzep, 1962-)のオルガンによります。デニソヴァは、生年は公表していないようですが、ロシアのヴァイオリニストでヴァレリー・クリモフやオレグ・カガンといったロシアの名手の薫陶を受けています。
ストルツェプはポーランド出身の鍵盤楽器の専門家で、オルガンの他にもハープシコードやピアノも弾きこなしているそうです。
引き締まった音色で求心力の高い演奏を繰り広げるデニソヴァに、懐の深いストルツェプのオルガンが加わることで、ラインベルガーのストイックな作風が、ことさら美しく再現されています。
ラインベルガーは、オルガン音楽には一家言を持った人で、20ものオルガン・ソナタを作曲したり、ピアノ三重奏曲のかわりにオルガン三重奏曲を作曲したりと、隙あらばオルガンを使った曲を書こうとしていた形跡があります。
本CDに収録されている6つの小品(op.150)と組曲(op.166)は、本来ヴァイオリンとピアノであるべきところをヴァイオリンとオルガンと言う取り合わせで演奏しています。
ヴァイオリンとオルガンという取り合わせ自体が珍しいので、オルガニストのリサイタルにヴァイオリニストが賛助出演しないことには、これらの曲になかなか出会えないのですが・・・。
小品のほうは、
・主題と変奏 (Thema mit Veränderungen)
・夕暮れの歌 (Abendlied)
・ジーグ (Gigue)
・牧歌 (Pastorale)
・悲歌 (Elegie)
・序曲 (Ouverture)
という6曲からなり、全体的にスローテンポの音楽が多いのが特徴的です。
組曲のほうは、
・前奏曲 (Präludium)
・カンツォーネ (Canzone)
・アルマンド (Allemande)
・無窮動 (Motu Perpetuo)
の4曲となっております。
ヴァイオリンの奏でるメロディの甘美さと、オルガンの音色の禁欲がうまくブレンドし、静謐な美しさをたたえた音楽となっています。
生前「フーガ男」といわれただけあって、ヴァイオリンにメロディの主導権を握らせつつも、しばしばヴァイオリンに対位法的にオルガンが絡み付いてくるという点でも、スリリングな面白さがあります。
演奏は、エレナ・デニソヴァ(Elena Denisova)のヴァイオリンとシギスムント・ストルツェプ(Szygmunt Strzep, 1962-)のオルガンによります。デニソヴァは、生年は公表していないようですが、ロシアのヴァイオリニストでヴァレリー・クリモフやオレグ・カガンといったロシアの名手の薫陶を受けています。
ストルツェプはポーランド出身の鍵盤楽器の専門家で、オルガンの他にもハープシコードやピアノも弾きこなしているそうです。
引き締まった音色で求心力の高い演奏を繰り広げるデニソヴァに、懐の深いストルツェプのオルガンが加わることで、ラインベルガーのストイックな作風が、ことさら美しく再現されています。
PR
Comment
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
Clock
ブログ内検索
カウンター
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
プロフィール
HN:
(´π`)
性別:
男性
自己紹介:
・・・。
カテゴリー
最新CM
[06/29 (^▽^)]
[06/16 ある晩のヴぇる君。]
[06/07 はじめまして]
[05/30 ある晩のヴぇる君。]
[05/29 ある晩のヴぇる君。]
最新TB
最新記事
(12/22)
(12/20)
(12/13)
(12/12)
(12/11)
アーカイブ
最古記事
(03/17)
(03/18)
(03/19)
(03/20)
(03/21)
地球儀もどき