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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johannes Brahms: Clarinet Sonata No.1 in F minor, op.120-1
◈Johannes Brahms: Clarinet Sonata No.2 in E flat major, op.120-2
Richard Stoltzman (Cl)
Richard Goode (Pf)
(Rec. 1981)



リチャード・ストルツマン(Richard Stoltzman, 1942-)は、アメリカのクラリネット奏者。
同じくアメリカ人のリチャード・グード(Richard Goode, 1943-)とヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897)のクラリネット・ソナタ2曲を演奏しており、このCDは1983年のグラミー賞を受賞しました。

このクラリネット・ソナタは、作品番号からも推測されるように、ブラームス晩年の作品です。
1894年に作曲されたこのソナタは、リヒャルト・ミュールフェルトというマイニンゲン在住のクラリネット奏者のために書かれた作品です。
創作意欲の衰えから引退を決め込んでいたブラームスでしたが、1891年にミュールフェルトの演奏を聴いてインスピレーションを掻き立てられ、クラリネット三重奏曲やクラリネット五重奏曲を作曲し、最後にこの2曲を作曲してミュールフェルトに捧げました。

晩秋の寂寥感漂うこの2曲ですが、ストルツマンはニュアンス豊かに演奏し、この曲に活気を与えています。ストルツマンのクラリネットは、どっしりとした風格の代わりに曲に対する細やかな気配りと自由な歌心があります。何か悶々としたものを吐き出すようなソナタ第1番の第1楽章など、洒脱な音で心地よく聴かせてくれます。
第3楽章と第4楽章など、その飄々とした吹き方が曲想とマッチしていて、素晴らしい感興を与えてくれます。
第2番のソナタは、長調作品ですが、寂寞とした中にも残照の華やぎが感じられる趣深い作品。ストルツマンはしっとりとした音色で美しく歌い上げています。

ストルツマンのとらえどころのないクラリネット演奏に、グードは厚みを加え、情熱的な演奏を展開しています。ソナタ第1番第1楽章における、火を吹かんばかりのダイナミックな演奏は、伴奏と言うよりも、共演と言うにふさわしいでしょう。
同じく第2楽章では落ち着いた雰囲気でじっくりと歌っており、単なる爆発系のピアニストではないことをしっかりと印象付けます。
ソナタ第2番でも、ストルツマンの淑やかなソロをしっかりと支えながら、所々でメリハリをつけ、ただの感傷に陥らないしっかりとした演奏を紡ぎあげています。

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