1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Antonio Vivaldi: Magnificato RV.611
Emilia Cundari (S)
Angela Vercelli (S)
Angela Vercelli (S)
Coro Polifonico di Torino (Chorus master: Ruggiero Maghini)
Orchestre de Chamble de l'Angelicum di Milan / Carlo Felice Cillario
Orchestre de Chamble de l'Angelicum di Milan / Carlo Felice Cillario
(Rec. Unknown)
◈Antonio Vivaldi: Psalm No.126 "Nisi Dominuo" RV.608Anna Maria Rota (A)
Orchestre de Chamble de l'Angelicum di Milan / Carlo Felice Cillario
(Rec. Unknown)
アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741)はイタリアの作曲家です。
彼は、19世紀に入ってヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品復興が進んだときに発掘された作曲家で、20世紀に入って研究が進み、今日ではバロック音楽愛好家のみならず一般的にもその作品の認知が進みました。
とはいえ、長らく忘れられた作曲家だけに紛失した楽譜資料も少なくなく、ヴィヴァルディの作品の全貌は未だによく分かっていません。
ヴィヴァルディは、協奏曲の「急-緩-急」の3楽章スタイルの確立者として広く知られ、《和声と創意の試み》と題された協奏曲集に収録されている〈春〉〈夏〉〈秋〉〈冬〉の4曲の協奏曲は、「四季」として数多くの演奏者たちが録音しています。
500曲を超える協奏曲を作ったヴィヴァルディですが、オペラや宗教曲も少なからぬ名作を残しており、そのジャンルでも近年脚光を浴びつつあります。
本CDでは、マニフィカト(RV.611)と詩篇第126番《主がお建てになるのであれば》(RV608)が演奏されています。
録音年代は、このCDに情報が明記されていないのでさっぱりわかりませんが、おそらくは1950年代末から1960年代にかけての録音だと思います。この頃は、カール・ミュンヒンガー、イ・ムジチやローマ合奏団などが「四季」の録音を発表してヴィヴァルディの特定の音楽がフィーバーしていた時代で、そうした時期での宗教曲録音は、なかなか貴重なものがあります。
演奏は、アルゼンチン生まれの指揮者であるカルロ・フェリーチェ・チラーリオ(Carlo Felice Cillario, 1915-2007)指揮するミラノ・アンジェリクム室内合奏団とトリノ・ポリフォニコ合唱団です。
マニフィカトではアメリカ人ソプラノ歌手のエミリア・クンダリ(Emilia Cundari, 1932-)とイタリア人メゾ・ソプラノ歌手のアンジェラ・ヴェルチェッリ(Angela Vercelli)を起用し、詩篇ではイタリア人アルト歌手のアンナ・マリア・ロータ(Anna Maria Rota)が独唱を務めています。
独唱陣の歌唱がかなりオペラ的な歌唱ですが、現代の歌手ほどの技のキレはないものの、なかなか達者な芸を聴かせてくれます。
トリノ・ポリフォニコ合唱団は、マニフィカトでは楽譜どおりに歌うのがやっとといった風で、共感度の乏しい演奏に終始しており、かなり演奏の足を引っ張ってしまった感があります。
チラーリオ指揮するアンジェリクム室内合奏団は、ややロマンティックなスタイルではあるものの、機敏に独唱を支えており、なかなか好感が持てます。
なお、この録音では詩篇のヴィオラ・ダモーレによるソロをフェルッチオ・デ・ポーリ(Ferruccio de Poli)なる人物が担当していることになっていますが、別資料ではブルーノ・デ・ポーリ(Bruno de Poli)という表記になっています。
彼は、19世紀に入ってヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品復興が進んだときに発掘された作曲家で、20世紀に入って研究が進み、今日ではバロック音楽愛好家のみならず一般的にもその作品の認知が進みました。
とはいえ、長らく忘れられた作曲家だけに紛失した楽譜資料も少なくなく、ヴィヴァルディの作品の全貌は未だによく分かっていません。
ヴィヴァルディは、協奏曲の「急-緩-急」の3楽章スタイルの確立者として広く知られ、《和声と創意の試み》と題された協奏曲集に収録されている〈春〉〈夏〉〈秋〉〈冬〉の4曲の協奏曲は、「四季」として数多くの演奏者たちが録音しています。
500曲を超える協奏曲を作ったヴィヴァルディですが、オペラや宗教曲も少なからぬ名作を残しており、そのジャンルでも近年脚光を浴びつつあります。
本CDでは、マニフィカト(RV.611)と詩篇第126番《主がお建てになるのであれば》(RV608)が演奏されています。
録音年代は、このCDに情報が明記されていないのでさっぱりわかりませんが、おそらくは1950年代末から1960年代にかけての録音だと思います。この頃は、カール・ミュンヒンガー、イ・ムジチやローマ合奏団などが「四季」の録音を発表してヴィヴァルディの特定の音楽がフィーバーしていた時代で、そうした時期での宗教曲録音は、なかなか貴重なものがあります。
演奏は、アルゼンチン生まれの指揮者であるカルロ・フェリーチェ・チラーリオ(Carlo Felice Cillario, 1915-2007)指揮するミラノ・アンジェリクム室内合奏団とトリノ・ポリフォニコ合唱団です。
マニフィカトではアメリカ人ソプラノ歌手のエミリア・クンダリ(Emilia Cundari, 1932-)とイタリア人メゾ・ソプラノ歌手のアンジェラ・ヴェルチェッリ(Angela Vercelli)を起用し、詩篇ではイタリア人アルト歌手のアンナ・マリア・ロータ(Anna Maria Rota)が独唱を務めています。
独唱陣の歌唱がかなりオペラ的な歌唱ですが、現代の歌手ほどの技のキレはないものの、なかなか達者な芸を聴かせてくれます。
トリノ・ポリフォニコ合唱団は、マニフィカトでは楽譜どおりに歌うのがやっとといった風で、共感度の乏しい演奏に終始しており、かなり演奏の足を引っ張ってしまった感があります。
チラーリオ指揮するアンジェリクム室内合奏団は、ややロマンティックなスタイルではあるものの、機敏に独唱を支えており、なかなか好感が持てます。
なお、この録音では詩篇のヴィオラ・ダモーレによるソロをフェルッチオ・デ・ポーリ(Ferruccio de Poli)なる人物が担当していることになっていますが、別資料ではブルーノ・デ・ポーリ(Bruno de Poli)という表記になっています。
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