1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Arnold Bax: Octet
Margaret Fngerhut (Pf)
Academy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
Academy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
{Timothy Brown (Hrn), Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla)
Stephen Orton (Vc), Leon Bosch (Cb)}
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla)
Stephen Orton (Vc), Leon Bosch (Cb)}
(Rec. 27-29 January 1997, Orford Church)
◈Arnold Bax: String QuintetAcademy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
{Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla), Stephen Orton (Vc)}
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla), Stephen Orton (Vc)}
(Rec. 27-29 January 1997, Orford Church)
◈Arnold Bax: Concerto for Flute, Oboe, Harp and String QuartetAcademy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
{Paul Edmund-Davis (Fl), Roy Carter (Ob), Hugh Webb (Hp)
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (Vla), Stephen Orton (Vc)}
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (Vla), Stephen Orton (Vc)}
(Rec. 27-29 January 1997, Orford Church)
◈Arnold Bax: Threnoby and ScherzoAcademy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
{Graham Sheen (Fg) , Skaila Kanga (Hp)
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla)
Stephen Orton (Vc), Paul Marrion (Cb)}
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn)
Robert Smissen (1st Vla), Stephen Tees (2nd Vla)
Stephen Orton (Vc), Paul Marrion (Cb)}
(Rec. 27-29 January 1997, Orford Church)
◈Arnold Bax: In MemoriamAcademy of St Martin-in-the-Fields Chamber Ensemble
{Christine Pendrill (Ehr), Skaila Kanga (Hp)
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn),
Robert Smissen (Vla), Stephen Orton (Vc)}
Kenneth Sillito (1st Vn), Marcolm Latchem (2nd Vn),
Robert Smissen (Vla), Stephen Orton (Vc)}
(Rec. 27-29 January 1997, Orford Church)
アーノルド・バックス(Arnold Bax, 1883-1953)はイギリスの作曲家で、イギリス国王の音楽師範まで務めた人でした。
イギリスの王立音楽院で学んだ彼は、ロシアやアイルランドを旅行して、現地の民謡に心動かされ、当地の民謡を援用した作品を数多く書きました。
「恥じることのないロマン主義者」を標榜してはばからなかったバックスの音楽は、20世紀の音楽にしては随分と後衛的です。しかし、クロード・ドビュッシーらフランス人作曲家たちの音楽語法を自家薬籠中にしている点はバックスの音楽の魅力の重要な要素といえるでしょう。
八重奏曲は1934年に作曲された作品で、1936年に作曲された《悲歌とスケルツォ》や協奏曲(フルート、オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための)共々ロンドンのエオリアン・ホールで初演されました。
本CDでは、イギリス人ピアニストのマーガレット・フィンガーハット(Margaret Fngerhut, 1955-)を迎えてアカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの団員によるアンサンブルで演奏されています。
ピアノと弦楽六重奏が織り成す幻想的な奏楽と角笛に模したホルンが組み合わさり、大変深い興趣を醸し出しています。ホルンと弦楽六重奏は、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズでいつも顔を合わせている面々なので、しっかりと呼吸も合っていますが、どこかなあなあな感じもします。
1933年に完成された弦楽五重奏曲は、1935年のエオリアン・ホールでの演奏会で発表された作品。
1923年にかつて自分が発表したヴァイオリンとチェロ各2挺&ヴィオラ1挺の弦楽五重奏曲の楽章を、ヴァイオリン&ヴィオラ2挺用に書き直したものなのだとか。
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの団員によるアンサンブルの演奏は、もう少しメリハリが欲しいとは思うものの、程よくドビュッシーのハーモニーが混ざった音楽は大変魅力的です。
前述フルート、オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための協奏曲は、1928年に作られたフルートとハープのためのソナタの改作。フルートと弦楽アンサンブルの重なりが涼やかで、オーボエが加わることで長閑さが加わります。アクセントとしてハープが加えられているので、とても優雅な気分に浸らせてくれます。
特に第2楽章のカヴァティーナは、天国的な美しさを湛えています。
前述の《悲歌とスケルツォ》は、バスーンとハープに弦五部が加わるという、ちょっと面白い編成の室内楽曲です。
しかし、バスーンを軸にして奏でられる悲歌の部分が、意外とさまになっていて、バスーンという楽器の表現力の高さに気づかされます。スケルツォは、喜劇俳優的なバスーンの味がよく生かされています。
最後の《イン・メモリアム》は1916年の作品。アイルランドの悲歌をイメージして作られた作品で、バックスがハープを使った最初の作品となります。イングリッシュ・ホルン(コーラングレ)とハープに弦楽四重奏を組み合わせるという、これまた珍しい取り合わせですが、こうした取り合わせでバックスはオーケストレーションを探求し、後にオーケストレーションの大家として7曲もの交響曲を書き上げたわけです。アイルランドの悲歌をイメージして作ったとされるこの作品でも、イングリッシュ・ホルンの落ち着いた音色としっとりした弦の音色が、しなびた美しさを醸し出しています。また、ハープも大変効果的に用いられ、ともすると地味な印象に留まるこの曲に程よい光沢を与えています。
イギリスの王立音楽院で学んだ彼は、ロシアやアイルランドを旅行して、現地の民謡に心動かされ、当地の民謡を援用した作品を数多く書きました。
「恥じることのないロマン主義者」を標榜してはばからなかったバックスの音楽は、20世紀の音楽にしては随分と後衛的です。しかし、クロード・ドビュッシーらフランス人作曲家たちの音楽語法を自家薬籠中にしている点はバックスの音楽の魅力の重要な要素といえるでしょう。
八重奏曲は1934年に作曲された作品で、1936年に作曲された《悲歌とスケルツォ》や協奏曲(フルート、オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための)共々ロンドンのエオリアン・ホールで初演されました。
本CDでは、イギリス人ピアニストのマーガレット・フィンガーハット(Margaret Fngerhut, 1955-)を迎えてアカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの団員によるアンサンブルで演奏されています。
ピアノと弦楽六重奏が織り成す幻想的な奏楽と角笛に模したホルンが組み合わさり、大変深い興趣を醸し出しています。ホルンと弦楽六重奏は、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズでいつも顔を合わせている面々なので、しっかりと呼吸も合っていますが、どこかなあなあな感じもします。
1933年に完成された弦楽五重奏曲は、1935年のエオリアン・ホールでの演奏会で発表された作品。
1923年にかつて自分が発表したヴァイオリンとチェロ各2挺&ヴィオラ1挺の弦楽五重奏曲の楽章を、ヴァイオリン&ヴィオラ2挺用に書き直したものなのだとか。
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの団員によるアンサンブルの演奏は、もう少しメリハリが欲しいとは思うものの、程よくドビュッシーのハーモニーが混ざった音楽は大変魅力的です。
前述フルート、オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための協奏曲は、1928年に作られたフルートとハープのためのソナタの改作。フルートと弦楽アンサンブルの重なりが涼やかで、オーボエが加わることで長閑さが加わります。アクセントとしてハープが加えられているので、とても優雅な気分に浸らせてくれます。
特に第2楽章のカヴァティーナは、天国的な美しさを湛えています。
前述の《悲歌とスケルツォ》は、バスーンとハープに弦五部が加わるという、ちょっと面白い編成の室内楽曲です。
しかし、バスーンを軸にして奏でられる悲歌の部分が、意外とさまになっていて、バスーンという楽器の表現力の高さに気づかされます。スケルツォは、喜劇俳優的なバスーンの味がよく生かされています。
最後の《イン・メモリアム》は1916年の作品。アイルランドの悲歌をイメージして作られた作品で、バックスがハープを使った最初の作品となります。イングリッシュ・ホルン(コーラングレ)とハープに弦楽四重奏を組み合わせるという、これまた珍しい取り合わせですが、こうした取り合わせでバックスはオーケストレーションを探求し、後にオーケストレーションの大家として7曲もの交響曲を書き上げたわけです。アイルランドの悲歌をイメージして作ったとされるこの作品でも、イングリッシュ・ホルンの落ち着いた音色としっとりした弦の音色が、しなびた美しさを醸し出しています。また、ハープも大変効果的に用いられ、ともすると地味な印象に留まるこの曲に程よい光沢を与えています。
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