忍者ブログ
1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
[238]  [237]  [236]  [235]  [234]  [233]  [232]  [231]  [230]  [229]  [228
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


◈Johannes Brahms: Symphony No.1 in C minor, op.68
◈Carl Maria von Weber: Oberon - Overture
Staatskapelle Dresden / Kurt Sanderling
(Rec. 18 October 1973, 厚生年金会館, 東京) Live Recording with Applause



1973年にクルト・ザンデルリンク(Kurt Sanderling, 1912-)がドレスデン・シュターツカペレを率いて来日した時の演奏会記録の一部です。
ドレスデン・シュターツカペレは1548年に創設されたザクセン選帝侯の宮廷楽団をルーツとするドイツ随一のオーケストラの一つで、ザンデルリンクは1964年から1967年までこのオーケストラの首席指揮者の地位にありました。この来日時のザンデルリンクは、ベルリン交響楽団の首席指揮者を務めていましたが、このオーケストラとのつながりも深かったので、指揮者陣の一人として帯同してきたのでした。

本CDに収録されているのは、ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897)の交響曲第1番と、この演奏会当日にアンコールとして演奏されたカール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber, 1786-1826)の歌劇《オベロン》序曲です。
ブラームス作品は、ザンデルリンクの十八番であり、峻厳で堂々とした演奏を展開しています。
わずかに弦楽器に泣き節が入っていますが、ドイツのオーケストラ代表として渾身の演奏をしているのが伝わってきます。
どのパートもきめ細かく表情がつけられ、隅々までコントロールされており、特に第2楽章の陰りのある美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

ウェーバーの《オベロン》序曲もまた、物腰の柔らかさと迫力の同居した理想的な演奏が展開されています。
ドレスデン・シュターツカペレは、かつてウェーバーも音楽監督して赴任したことがあり、ウェーバーの音楽は彼らにとって「おらが音楽」の一つなのです。
冒頭のホルンから深い森の静粛な雰囲気を漂わせ、主部の歓喜的な躍動性と見事なコントラストを作っています。ライヴならではの熱気はあるものの、全く浮き足立たないアンサンブルの精緻さは、知・情・意のバランスの取れた名演奏の典型例と言えるでしょう。

PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
Clock
ブログ内検索
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
(´π`)
性別:
男性
自己紹介:
・・・。
最新CM
[06/29 (^▽^)]
[06/16 ある晩のヴぇる君。]
[06/07 はじめまして]
[05/30 ある晩のヴぇる君。]
[05/29 ある晩のヴぇる君。]
最新TB
Ranking




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
バーコード
試用品
Flag Counter
美的ブログパーツ
地球儀もどき
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]