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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Wolfgang Amadeus Mozart: Serenade No.13 in G major, K525 "Eine Kleine Nachtmusik"
Orchestre chamble Jean-François Paillard / Jean-François Paillard
(Rec. 28 October 1968, 東京文化会館大ホール) Live Recording with Applause
◈Michel Blavet: Concerto for Flute and String Orchestra
Maxence Larrieu (Fl)
Orchestre chamble Jean-François Paillard / Jean-François Paillard
(Rec. 28 October 1968, 東京文化会館大ホール) Live Recording with Applause
◈Jacques Aubert: Concerto for 4 Violins in G minor, op.17-6
◈Marc Carles: Symphonie de chambre pour douz instruments a cordes
◈Joseph Haydn: Serenade from String Quartet in F major, op.3-5

Orchestre chamble Jean-François Paillard / Jean-François Paillard
(Rec. 28 October 1968, 東京文化会館大ホール) Live Recording with Applause



ジャン・フランソワ・パイヤール(Jean-François Paillard, 1928-)は、パイヤール室内管弦楽団の主宰者として知られる、フランスの天文学者兼音楽学者です。指揮法は、イーゴリ・マルケヴィチから教わりました。
パイヤールは、音楽学者として、17世紀から18世紀のフランスの知られざる作品の発掘研究に力を入れていましたが、そうして発掘した作品を広めるために、1953年にジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブルを結成して、自ら作品を世に問うようになりました。その後、演奏できる作品のレパートリーを増やすため、1959年にパイヤール室内管弦楽団に改組し、世界的に有名な室内管弦楽団の一つとなりました。

本CDは、パイヤール室内管弦楽団の初来日時の演奏記録で、演目は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)の《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》、ミシェル・ブラヴェ(Michel Blavet, 1700-1768)のフルート協奏曲、ジャック・オーベール(Jacques Aubert, 1689-1753)の4挺のヴァイオリンのための協奏曲、マルク・カルル(Marc Carles, 1933-)の12弦楽器のための室内交響曲です。アンコールのフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732-1809)のセレナーデもカップリングされています。
ブラヴェの作品では、ピエール・ランパル門下のマクサンス・ラリュー(Maxence Larrieu, 1934-)がフルート・ソロを務めています。
モーツァルトやアンコールのハイドン作品は、日本人のよく知るクラシック音楽ですが、ブラヴェやオーベールの作品は、フランス古典音楽の研究者としてのパイヤールならではのひねった選曲といえます。
また、カルルの作品は、パイヤール室内管弦楽団が古典音楽しか演奏できない団体ではないことを示す作品で、1959年にパイヤールがカルルに依頼して作ってもらった、パイヤール室内管弦楽団の持ち曲です。

パイヤールとパイヤール室内管弦楽団は、バロックから古典にいたる音楽のブームの火付け役として重責を担い、ヨハン・パッヘルベルのカノンなどのバロック音楽の名曲を定着させた功労者ですが、古楽器による演奏が主流になった今日においては、このオーケストラのヴィヴラートをかけてたっぷりと歌うスタイルは、ややオールド・ファッションかもしれません。
しかし、わずか12人で演奏されるモーツァルトや、チェンバロによる通奏低音を加えたフランス古典の作品は、大オーケストラでの演奏が常態だった当時からすれば、てきぱきとした演奏だったのでしょう。
装飾音のたどたどしさも時代を感じさせますが、牧歌的ともいえるその演奏は、聴き手に人間的なぬくもりを感じさせます。
一方で、カルル作品では複雑なリズムとハーモニーを鮮明に描き分けています。熱のこもったその演奏は、前演目の中でのクライマックスであり、実に痛快です。

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