1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Richard Strauss: Violin Sonata in E flat major, op.18
Ruggiero Ricci (Vn)
Carlo Bussotti (Pf)
Carlo Bussotti (Pf)
(Rec. February 1953, Decca Studio, London)
◈Carl Maria von Weber: 6 Sonatas for Violin and Piano, op.10Ruggiero Ricci (Vn)
Carlo Bussotti (Pf)
Carlo Bussotti (Pf)
(Rec. February 1954, Decca Studio, London)
リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949)とカール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber, 1786-1826)のヴァイオリン・ソナタのカップリングです。
R.シュトラウスの作品のほうは、1887年の夏ごろから一年ほどかけて作られた作品で、彼の唯一のヴァイオリン・ソナタとなりました。
オーケストラのあらゆる楽器に精通していたR.シュトラウスは、ヴァイオリンの腕前も持っており、ヴァイオリニストにとって骨の折れる作品に仕上がっています。一方で、作曲者はピアノの腕前持っていたため、ヴァイオリンとピアノが火花を散らすような仕上がりの作品となりました。ただ、技術的難易度のわりには、思ったほど演奏効果の上がる曲でもなく、室内楽曲の中では渋い曲に属します。
ウェーバーのヴァイオリン・ソナタ集は、1810年に書かれた作品で、出版社アンドレが教則本として出版する手はずでした。実際、このヴァイオリン・ソナタ集の正式な名前は、《ヴァイオリンのオブリガートを伴うピアノのための6つの段階的なソナタ》といいます。
しかし、出来上がった作品を見たアンドレは、出版を拒否し、この作品はジムロック出版社から発売されることになりました。
ソナタはヘ長調の第1番、ト長調の第2番、ニ短調の第3番、変ホ長調の第4番、イ長調の第5番、ハ長調の第6番の6曲からなり、第1番と第2番のみが3楽章形式で、他は2楽章構成になっています。
演奏は、イタリア系アメリカ人ヴァイオリニストのルッジェーロ・リッチ(Ruggiero Ricci, 1918-)と、イタリア人ピアニストのカルロ・ブゾッティ(Carlo Bussotti, 1922-2002)です。
リッチもブゾッティもなかなかの力演を披露しており、ブゾッティのピアノの盛り上がりには感じ入るところが多いものの、リッチの音程の甘さが足を引っ張っているようにおもいます。録音当時は、この曲の珍しいレコーディングでしたが、近年この難曲に挑戦するヴァイオリニストも増えてきており、より精妙な演奏も期待できるようになったので、曲紹介としてのこの録音の役割は終えたものと思います。
ウェーバーのヴァイオリン・ソナタ集は、未だに珍しい録音の部類に属しますが、練習用の曲としては、難易度が高めです。曲想はウェーバーらしい溌剌としたものですが、ヴァイオリン・ソナタ用というよりはオーケストラ向きの音楽なのではないかという座りの悪さもあります。
ブゾッティのカラッと明るいピアノが、巧みに線の細いリッチの音色を支えて、なかなかの好演。リッチのボウイングも、ここではなかなか好調です。ただ、緩徐楽章では、少々間延びした演奏になっています。
R.シュトラウスの作品のほうは、1887年の夏ごろから一年ほどかけて作られた作品で、彼の唯一のヴァイオリン・ソナタとなりました。
オーケストラのあらゆる楽器に精通していたR.シュトラウスは、ヴァイオリンの腕前も持っており、ヴァイオリニストにとって骨の折れる作品に仕上がっています。一方で、作曲者はピアノの腕前持っていたため、ヴァイオリンとピアノが火花を散らすような仕上がりの作品となりました。ただ、技術的難易度のわりには、思ったほど演奏効果の上がる曲でもなく、室内楽曲の中では渋い曲に属します。
ウェーバーのヴァイオリン・ソナタ集は、1810年に書かれた作品で、出版社アンドレが教則本として出版する手はずでした。実際、このヴァイオリン・ソナタ集の正式な名前は、《ヴァイオリンのオブリガートを伴うピアノのための6つの段階的なソナタ》といいます。
しかし、出来上がった作品を見たアンドレは、出版を拒否し、この作品はジムロック出版社から発売されることになりました。
ソナタはヘ長調の第1番、ト長調の第2番、ニ短調の第3番、変ホ長調の第4番、イ長調の第5番、ハ長調の第6番の6曲からなり、第1番と第2番のみが3楽章形式で、他は2楽章構成になっています。
演奏は、イタリア系アメリカ人ヴァイオリニストのルッジェーロ・リッチ(Ruggiero Ricci, 1918-)と、イタリア人ピアニストのカルロ・ブゾッティ(Carlo Bussotti, 1922-2002)です。
リッチもブゾッティもなかなかの力演を披露しており、ブゾッティのピアノの盛り上がりには感じ入るところが多いものの、リッチの音程の甘さが足を引っ張っているようにおもいます。録音当時は、この曲の珍しいレコーディングでしたが、近年この難曲に挑戦するヴァイオリニストも増えてきており、より精妙な演奏も期待できるようになったので、曲紹介としてのこの録音の役割は終えたものと思います。
ウェーバーのヴァイオリン・ソナタ集は、未だに珍しい録音の部類に属しますが、練習用の曲としては、難易度が高めです。曲想はウェーバーらしい溌剌としたものですが、ヴァイオリン・ソナタ用というよりはオーケストラ向きの音楽なのではないかという座りの悪さもあります。
ブゾッティのカラッと明るいピアノが、巧みに線の細いリッチの音色を支えて、なかなかの好演。リッチのボウイングも、ここではなかなか好調です。ただ、緩徐楽章では、少々間延びした演奏になっています。
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