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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Benjamin Britten: Curlew River, op.71
Peter Pears (T: Madwoman)
John Shirley-Quirk (Bs: Ferryman)
Harold Blackburn (Bs: Abbot)
Bryan Drake (Br: Traveller)
Bruce Web (boy-S: Voice of the Spirit)
English Opera Group Chorus
English Opera Group Orchestra / Benjamin Britten, Viola Tunnard
(Rec. June 1965, Parish Church, Oxford)



ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)の《カーリュー・リヴァー》の自作自演です。
イギリス・オペラ・グループは、国産の歌劇を演奏するためにブリテンらが旗揚げしたオペラ演奏団体で、ブリテンの作品を数多く手がけています。
1964年のオールドバラ音楽祭で初演され、本録音は、その初演者のキャストで録音されたものです。
狂女役にピーター・ピアーズ(Peter Pears, 1910-1986)、渡し守役にジョン・シャーリー=カーク(John Shirley-Quirk, 1931-)、修道院長役にハロルド・ブラックバーン(Harold Blackburn, 1925-)、旅人役にブライアン・ドレイク(Bryan Drake, 1925-)が扮し、幽霊の声をブルース・ウェブ(Bruce Web)が担当しています。

この《カーリューリヴァー》は、1956年に日本を訪れた際、能楽の『隅田川』を鑑賞してインスピレーションを得、日本在住経験のある小説家のウィリアム・プルーマーに台本製作を依頼して書くあげたものです。
『隅田川』は、息子(梅若丸)が人買いに攫われて狂女になった母親の話です。母親は息子を求めて隅田川のほとりにやってきますが、渡し守から梅若丸の病死の話を聞かされて慟哭します。哀しみの中、衆人唱和する念仏に加わりますが、念仏の中に梅若丸の声を聞き、幻のうちに子どもの面影を見るようになります。しかし、一夜明けて、はっと気がつくと、梅若丸の墓の前に立っていたのでした。プルーマーは、隅田川をカーリュー・リヴァーと変え、時代と場所を中世ヨーロッパに書き換えて台本を作っていますが、話の大筋は、『隅田川』に準じています。

ピアーズら歌唱陣のうらぶれた雰囲気の歌唱は、能楽に通じる侘び寂を感じさせ、非常に秀逸。少人数編成のオーケストラも、歌手にぴったりと寄り添い、かゆいところに手が届くようなサポートをしています。

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