1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
・Aaron Copland: Appalachian Spring
・Aaron Copland: Four Dance Episode from Rodeo
Concert Arts Orchestra / Robert Irving
(Rec. 1969)
・Leonard Bernstein: Facsimile・Leonard Bernstein: Fancy Free
Gordon Boelzner (Pf)
Concert Arts Orchestra / Robert Irving
Concert Arts Orchestra / Robert Irving
(Rec. 1969)
アーロン・コープランド(Aaron Copland, 1900-1991)とレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein, 1918-1990)という、20世紀アメリカを代表する作曲家2人のバレエ音楽を収録したアルバムです。
指揮は、イギリス人指揮者であるロバート・アーヴィング(Robert Irving, 1913-1991)指揮するコンサート・アーツ管弦楽団ですが、このオーケストラは、おそらくニューヨーク・シティ・バレエ管弦楽団の変名です。アーヴィングは、ニューヨーク・シティ・バレエの音楽監督を1958年から1989年まで務めていました。
バーンスタイン作品でピアノを担当しているゴードン・ベルズナー(Gordon Boelzner, 1937-2005)は、アーヴィングが引退した後にニューヨーク・シティ・バレエの音楽監督に就任した人で、ピアノをアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリに師事したという経歴を持っています。アーヴィングの後を継ぐ前は、ニューヨーク・シティ・バレエのピアニストとして在籍していたようです。
大体のバレエ音楽は、バレエで踊るための曲であり、バレエのBGMとしての用途に限られますが、大概作曲家は、自分の自信作のナンバーを選んで組曲にし、オーケストラのコンサートでも演奏できるようにする習慣があります。
ここに収められたバレエ音楽は、オーケストラのコンサートでも十分耐えられるように作曲者によって選びぬかれた組曲版です。
《アパラチアの春》は、1944年にダンサーのマーサ・グラハムによって依頼されたバレエ音楽で、開拓民の春のお祭りを描写した作品で、この組曲版の第七楽章が大変ヒットしました。
《ロデオ》からの4つのエピソードは、1942年に発表したバレエ音楽で、特に4つめのエピソードの〈ホウ・ダウン〉がエマーソン・レイク&パーマーによってロック用に編曲されて有名になりました。
バーンスタインの《ファクシミリ》は、1948年に発表された作品で、舞踏家のジェローム・ロビンズの委嘱を受けて作曲されたものです。
ロビンズが用意した筋書きは次のとおりです。
砂浜に女性がたたずんでいると、一人の男性がやってきて2人は恋に落ちますが、すぐにその恋に飽きてしまいます。さらにもう一人の男が来て、今度は三角関係になりますが、3人とも三角関係が馬鹿馬鹿しくなり、結局3人はバラバラになりました。
恋愛の不毛さというより、現代人の飽きっぽさをコミカルな音楽で揶揄した作品だといえるでしょう。
《ファンシー・フリー》は1944年に発表された作品で、ロビンズと出会った最初の作品です。
3人の水夫が暇を紛らわすためにナンパをし、2人は女の子を射止めたものの、1人が取り残されてしまいます。
そこで3人の水夫は2人の女の子にダンスを躍らせますが、2人の女の子はどこかへ行ってしまいました。
しょぼくれていると、3人の前に美女が現れて、こりもせず軟派を繰り返すという筋書きです。このバレエが、映画『踊る紐育』の大元のネタだということは知る人ぞ知る事実です。
コープランドの作品はアメリカのフォーク・ソングをアカデミックにしたような風格があり、アーヴィングは取り澄ました演奏できっちりと仕事をしています。どちらのバレエも無難な出来栄えだといえるでしょう。
バーンスタインの作品は、オーケストラにとっても地金の出せる音楽のようで、そのジャズ・テイストに乗った演奏で聴き手を魅了します。
20世紀アメリカのアカデミズムとポピュラリティの交差点を味わうことのできる、素晴らしい選曲であり、演奏です。
指揮は、イギリス人指揮者であるロバート・アーヴィング(Robert Irving, 1913-1991)指揮するコンサート・アーツ管弦楽団ですが、このオーケストラは、おそらくニューヨーク・シティ・バレエ管弦楽団の変名です。アーヴィングは、ニューヨーク・シティ・バレエの音楽監督を1958年から1989年まで務めていました。
バーンスタイン作品でピアノを担当しているゴードン・ベルズナー(Gordon Boelzner, 1937-2005)は、アーヴィングが引退した後にニューヨーク・シティ・バレエの音楽監督に就任した人で、ピアノをアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリに師事したという経歴を持っています。アーヴィングの後を継ぐ前は、ニューヨーク・シティ・バレエのピアニストとして在籍していたようです。
大体のバレエ音楽は、バレエで踊るための曲であり、バレエのBGMとしての用途に限られますが、大概作曲家は、自分の自信作のナンバーを選んで組曲にし、オーケストラのコンサートでも演奏できるようにする習慣があります。
ここに収められたバレエ音楽は、オーケストラのコンサートでも十分耐えられるように作曲者によって選びぬかれた組曲版です。
《アパラチアの春》は、1944年にダンサーのマーサ・グラハムによって依頼されたバレエ音楽で、開拓民の春のお祭りを描写した作品で、この組曲版の第七楽章が大変ヒットしました。
《ロデオ》からの4つのエピソードは、1942年に発表したバレエ音楽で、特に4つめのエピソードの〈ホウ・ダウン〉がエマーソン・レイク&パーマーによってロック用に編曲されて有名になりました。
バーンスタインの《ファクシミリ》は、1948年に発表された作品で、舞踏家のジェローム・ロビンズの委嘱を受けて作曲されたものです。
ロビンズが用意した筋書きは次のとおりです。
砂浜に女性がたたずんでいると、一人の男性がやってきて2人は恋に落ちますが、すぐにその恋に飽きてしまいます。さらにもう一人の男が来て、今度は三角関係になりますが、3人とも三角関係が馬鹿馬鹿しくなり、結局3人はバラバラになりました。
恋愛の不毛さというより、現代人の飽きっぽさをコミカルな音楽で揶揄した作品だといえるでしょう。
《ファンシー・フリー》は1944年に発表された作品で、ロビンズと出会った最初の作品です。
3人の水夫が暇を紛らわすためにナンパをし、2人は女の子を射止めたものの、1人が取り残されてしまいます。
そこで3人の水夫は2人の女の子にダンスを躍らせますが、2人の女の子はどこかへ行ってしまいました。
しょぼくれていると、3人の前に美女が現れて、こりもせず軟派を繰り返すという筋書きです。このバレエが、映画『踊る紐育』の大元のネタだということは知る人ぞ知る事実です。
コープランドの作品はアメリカのフォーク・ソングをアカデミックにしたような風格があり、アーヴィングは取り澄ました演奏できっちりと仕事をしています。どちらのバレエも無難な出来栄えだといえるでしょう。
バーンスタインの作品は、オーケストラにとっても地金の出せる音楽のようで、そのジャズ・テイストに乗った演奏で聴き手を魅了します。
20世紀アメリカのアカデミズムとポピュラリティの交差点を味わうことのできる、素晴らしい選曲であり、演奏です。
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