1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Giovanni Battista Pergolesi (Rev. Maffeo Zanon): Stabat Mater
Judith Raskin (S)
Maureen Lehane (A)
Orchestra Rossini di Napoli / Franco Caracciolo
Maureen Lehane (A)
Orchestra Rossini di Napoli / Franco Caracciolo
(Rec. July 1964)
スターバト・マーテル(聖母哀傷)は、13世紀にヤコポーネ・ダ・トーディというイタリア人の詩人によって作られた宗教詩です。
今日ではカトリック教会の聖歌としてミサでも使われています。古くから、作曲家たちがこぞって曲をつけていますが、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi, 1710-1736)の書き上げた曲は、珠玉の名作として、宗教音楽の愛好家に広く知られています。
ペルゴレージは、イタリアの作曲家で、この《スターバト・マーテル》のほかに、特に幕間劇《奥様女中》の作曲で広く知られています。26歳の若さでなくなったため、自らの名声を十分にかみ締めることなく亡くなってしまいましたが、彼の作品は、没後に高く評価され、フランスでは「ブフォン論争」と呼ばれる美学論争まで巻き起こしました。また、あまりの人気に、ペルゴレージの名前を騙って作品を出版する動きも現れ、ペルゴレージの贋作が数多く存在するという事態にもなり、ペルゴレージの作品の真贋判定は音楽学者の悩みの種のひとつでもあります。
この《スターバト・マーテル》は、ペルゴレージの亡くなった年に、イタリアの貴族の組合から委嘱を受けて作曲されたもので、ペルゴレージ自身の自筆譜がモンテ・カッシノ僧院に残されていたことから、ペルゴレージの真作と認定されています。
自筆譜には急いで書き上げられた形跡があるそうで、この曲をポッツォーリの聖フランチェスコ修道院で書いていたころから、すでに自分の寿命の長くないことを自覚していたものと思われます。
演奏は、アメリカ人のソプラノ歌手であるユーディス・ラスキン(Judith Raskin, 1928-1984)とイギリス人アルト歌手のモーリン・レハーン(Maureen Lehane, 1932-)の独唱、フランコ・カラッチオーロ(Franco Caracciolo, 1920-1999)指揮するナポリ・ロッシーニ管弦楽団です。ペルゴレージが生きていたころの宗教音楽は、演奏者には原則的に女性を使わず、ソプラノのパートではカストラート(少年期に去勢してソプラノ声部の声を保っている歌手)を、アルトのパートをカウンター・テナー(裏声で女性のような声を発する歌手)を起用していましたが、本録音では二つのパートに女性を起用しています。
ラスキンもレハーンもバロック音楽をレパートリーとした歌手ですが、今日の古楽的発声ではなく、たっぷりとした声量で朗々と歌いこなしています。
カラッチオーロ指揮するオーケストラも、ゆったりとしたテンポで大らかに演奏しており、今日の古楽器演奏のようなきびきびした印象はないものの、柔和で心地よい雰囲気があります。
今日ではカトリック教会の聖歌としてミサでも使われています。古くから、作曲家たちがこぞって曲をつけていますが、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi, 1710-1736)の書き上げた曲は、珠玉の名作として、宗教音楽の愛好家に広く知られています。
ペルゴレージは、イタリアの作曲家で、この《スターバト・マーテル》のほかに、特に幕間劇《奥様女中》の作曲で広く知られています。26歳の若さでなくなったため、自らの名声を十分にかみ締めることなく亡くなってしまいましたが、彼の作品は、没後に高く評価され、フランスでは「ブフォン論争」と呼ばれる美学論争まで巻き起こしました。また、あまりの人気に、ペルゴレージの名前を騙って作品を出版する動きも現れ、ペルゴレージの贋作が数多く存在するという事態にもなり、ペルゴレージの作品の真贋判定は音楽学者の悩みの種のひとつでもあります。
この《スターバト・マーテル》は、ペルゴレージの亡くなった年に、イタリアの貴族の組合から委嘱を受けて作曲されたもので、ペルゴレージ自身の自筆譜がモンテ・カッシノ僧院に残されていたことから、ペルゴレージの真作と認定されています。
自筆譜には急いで書き上げられた形跡があるそうで、この曲をポッツォーリの聖フランチェスコ修道院で書いていたころから、すでに自分の寿命の長くないことを自覚していたものと思われます。
演奏は、アメリカ人のソプラノ歌手であるユーディス・ラスキン(Judith Raskin, 1928-1984)とイギリス人アルト歌手のモーリン・レハーン(Maureen Lehane, 1932-)の独唱、フランコ・カラッチオーロ(Franco Caracciolo, 1920-1999)指揮するナポリ・ロッシーニ管弦楽団です。ペルゴレージが生きていたころの宗教音楽は、演奏者には原則的に女性を使わず、ソプラノのパートではカストラート(少年期に去勢してソプラノ声部の声を保っている歌手)を、アルトのパートをカウンター・テナー(裏声で女性のような声を発する歌手)を起用していましたが、本録音では二つのパートに女性を起用しています。
ラスキンもレハーンもバロック音楽をレパートリーとした歌手ですが、今日の古楽的発声ではなく、たっぷりとした声量で朗々と歌いこなしています。
カラッチオーロ指揮するオーケストラも、ゆったりとしたテンポで大らかに演奏しており、今日の古楽器演奏のようなきびきびした印象はないものの、柔和で心地よい雰囲気があります。
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