1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Requiem
Werner Pech (Boy-S)
Hans Breitschopf (Boy-A)
Walther Ludwig (T)
Harald Pröglhöf (Bs)
Chorus and Orchestra of Vienna Hofmusikkapelle / Josef Krips
Hans Breitschopf (Boy-A)
Walther Ludwig (T)
Harald Pröglhöf (Bs)
Chorus and Orchestra of Vienna Hofmusikkapelle / Josef Krips
(Rec. June 1950, Musikvereinsaal, Vienna)
本CD収録のレクイエムは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)の未完の大作。
この作品は、フランツ・フォン・ヴァルセック・=シュトゥバッハ伯爵の依頼によって作られた作品ですが、シュトゥバッハ伯爵は、依頼した曲を自分の作品だと偽って人に見せたがる癖があったそうです。この伯爵は、自分の近所に住んでいたライトゲープという法律顧問官をモーツァルトの家に向かわせ、作曲を依頼しました。
このライトゲープは外見が薄気味悪い男だったらしく、そんな男が、依頼主を尋ねない条件でレクイエムの作曲を依頼しに来た日には、誰だって「何だコイツは!」と思うことでしょう。
折り悪く、不摂生で体調を崩していたモーツァルトは、この男をあの世からの死者だと勘違いし、この作品が自分の最後の作品になるのではないかと怯えながら作曲していたそうです。
この予感は見事的中し、モーツァルトは、このレクイエムを完成することなく世を去りました。しかし、依頼の前金をすでにモーツァルトが受け取っていたため、未亡人のコンスタンツェは、前金の返却の催促を恐れてモーツァルトの弟子のフランツ・ジュスマイヤーに未完成部分の補筆を依頼し、作品としての体裁を整えることに成功しました。
こうして出来上がった作品は、伯爵に渡され、伯爵は亡くなった妻のために自分が作った作品として演奏しましたが、この曲の原稿を未亡人がちゃっかり持っていたため、モーツァルトの作品として知られるようになりました。
演奏は、ヨーゼフ・クリップス(Josef Krips, 1902-1974)指揮するウィーン宮廷合唱団&管弦楽団が担当しています。
ウィーン宮廷管弦楽団の実態はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーであり、ウィーン宮廷合唱団のソプラノとアルトのパートは、ウィーン少年合唱団が務めています。テノール以下の男声部はウィーン国立歌劇場の合唱団員やウィーン少年合唱団のOBでまかなわれています。
ソプラノ独唱を務めるウェルナー・ペック(Werner Pech)とアルト独唱のハンス・ブライトショップ(Hans Breitschopf )はウィーン少年合唱団のメンバーで、テノール独唱を務めるヴァルター・ルートヴィヒ(Walther Ludwig, 1902-1981)とバス歌手のハラルド・プレーグルヘフ(Harald Pröglhöf)はウィーン国立歌劇場所属の歌手です。
いわば、ウィーンの王宮礼拝堂の日曜礼拝の面子で録音を敢行したというところに、この演奏の醍醐味があるわけですが、結果として女声のパートに少年の声を充てているというところに、この録音の独特さが認められます。
ただし、その演奏水準は、今日のレベルと照らし合わせて、抜きん出て高いわけではありません。
合唱のアンサンブルは少年合唱のピッチの甘さが気になりますし、セクエンツィアの〈奇しきラッパの響き〉の場面では、トロンボーンの音が危なっかしく、ヒヤヒヤさせられます。
ひたむきさは伝わってきますが、少年たちの歌声が素朴で、良くも悪くもローカル色の強い演奏というにとどまります。
この作品は、フランツ・フォン・ヴァルセック・=シュトゥバッハ伯爵の依頼によって作られた作品ですが、シュトゥバッハ伯爵は、依頼した曲を自分の作品だと偽って人に見せたがる癖があったそうです。この伯爵は、自分の近所に住んでいたライトゲープという法律顧問官をモーツァルトの家に向かわせ、作曲を依頼しました。
このライトゲープは外見が薄気味悪い男だったらしく、そんな男が、依頼主を尋ねない条件でレクイエムの作曲を依頼しに来た日には、誰だって「何だコイツは!」と思うことでしょう。
折り悪く、不摂生で体調を崩していたモーツァルトは、この男をあの世からの死者だと勘違いし、この作品が自分の最後の作品になるのではないかと怯えながら作曲していたそうです。
この予感は見事的中し、モーツァルトは、このレクイエムを完成することなく世を去りました。しかし、依頼の前金をすでにモーツァルトが受け取っていたため、未亡人のコンスタンツェは、前金の返却の催促を恐れてモーツァルトの弟子のフランツ・ジュスマイヤーに未完成部分の補筆を依頼し、作品としての体裁を整えることに成功しました。
こうして出来上がった作品は、伯爵に渡され、伯爵は亡くなった妻のために自分が作った作品として演奏しましたが、この曲の原稿を未亡人がちゃっかり持っていたため、モーツァルトの作品として知られるようになりました。
演奏は、ヨーゼフ・クリップス(Josef Krips, 1902-1974)指揮するウィーン宮廷合唱団&管弦楽団が担当しています。
ウィーン宮廷管弦楽団の実態はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーであり、ウィーン宮廷合唱団のソプラノとアルトのパートは、ウィーン少年合唱団が務めています。テノール以下の男声部はウィーン国立歌劇場の合唱団員やウィーン少年合唱団のOBでまかなわれています。
ソプラノ独唱を務めるウェルナー・ペック(Werner Pech)とアルト独唱のハンス・ブライトショップ(Hans Breitschopf )はウィーン少年合唱団のメンバーで、テノール独唱を務めるヴァルター・ルートヴィヒ(Walther Ludwig, 1902-1981)とバス歌手のハラルド・プレーグルヘフ(Harald Pröglhöf)はウィーン国立歌劇場所属の歌手です。
いわば、ウィーンの王宮礼拝堂の日曜礼拝の面子で録音を敢行したというところに、この演奏の醍醐味があるわけですが、結果として女声のパートに少年の声を充てているというところに、この録音の独特さが認められます。
ただし、その演奏水準は、今日のレベルと照らし合わせて、抜きん出て高いわけではありません。
合唱のアンサンブルは少年合唱のピッチの甘さが気になりますし、セクエンツィアの〈奇しきラッパの響き〉の場面では、トロンボーンの音が危なっかしく、ヒヤヒヤさせられます。
ひたむきさは伝わってきますが、少年たちの歌声が素朴で、良くも悪くもローカル色の強い演奏というにとどまります。
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