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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Artur Schnabel: Symphony No.2
The Royal Philharmonic Orchestra / Paul Zukofsky
(Rec. 18-20 July 1988, All Saint Church in Tooting, London)



アルトゥル・シュナーベル(Artur Schnabel, 1882-1951)は、オーストリアの作曲家です。生前はピアニストとして知られ、ウォルター・レッグが考案した「ヴォルフ協会レコード」という企画でルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音を果たし、ベートーヴェンの作品演奏の一大権威として認知された人です。
そんなシュナーベルでしたが、作曲家としても作品を残しており、交響曲は3曲ほど作っています。
本CDに収録されている交響曲第2番は、1941年から1943年にかけて手がけられた作品で、シュナーベルの交響曲の中では最大規模・・・というよりも、第1番の交響曲と第2番の交響曲を合体させれば、第2番の交響曲の規模になります。
ピアニストとして多忙な生活を送っていたシュナーベルでしたが、この曲を書くにあたっては、演奏活動がオフな時にニュー・メキシコの山に篭ってこの曲を作っていたとのこと。
アルノルト・シェーンベルクと友人関係だったこともあり、シュナーベルは、作曲家として無調音楽を得意としていました。シェーンベルクの開発した十二音音楽には興味を持っていたようですが、厳格な十二音音楽のルールには準拠していません。
シュナーベルの無調の音楽は、ハーモニーこそ19世紀までの志向性をそぎ落としていますが、19世紀までの交響曲の器に無調のハーモニーを乗せているだけなので、意外と聴きやすい音楽です。

ポール・ズーコフスキー(Paul Zukofsky, 1943-)指揮するロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、何の苦もなく、一見複雑に聴こえるこの曲を明瞭に描き出しています。響きのバランスも非常によく、全体の構造がしっかりと見渡せます。音楽としては、特に緩徐楽章としての第3楽章が美しく聴き栄えがします。

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