1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Anton Webern: Drei Gedichte
◈Anton Webern: Acht Lieder
◈Anton Webern: Drei Lieder
◈Anton Webern: Fünf Lieder
◈Anton Webern: Vier Lieder
◈Anton Webern: Fünf Lieder, op.3 "Der siebente Ring"
◈Anton Webern: Fünf Lieder, op.4
◈Anton Webern: Vier lieder. op.12
◈Anton Webern: Drei Gesänge, op.23
◈Anton Webern: Drei Lieder, op.25
Svetlana Savenko (S)
Yuri Polubelov (Pf)
Yuri Polubelov (Pf)
(Rec. 23, 26, 27 June & 7 July 2003; 8, 9, 13, 14, 26 January 2004, Studio No.1, Film Studio "Mosfilm", Moscow)
アントン・ウェーベルン(Anton Webern, 1883-1945)の作曲したピアノ伴奏による全歌曲を集めたCDです。
歌っているのは、モスクワ音楽院教授のソプラノ歌手、スヴェトラーナ・サヴェンコ(Svetlana Savenko)です。彼女は、本CDでも共演しているピアニストのユーリ・ポルベーロフ(Yuri Polubelov)と1997年からデュオを組んで演奏活動を展開しているのだとか。
やや残響の多い録音ですが、ウェーベルンの音楽の官能性に感応するには好適な音響です。
収録されている曲は、以下のとおりです。
・3つの詩 (1899-1903年作)
- 春の兆し (Ferdinand Avenarius)
- 花嫁の夜の祈り (Richard Dehmel)
- 信仰 (Gustav Falke)
・8つの歌曲 (1901-1904年作)
- 深く暗いところから (Richard Dehmel)
- 仰ぎ見て (Richard Dehmel)
- 花の挨拶 (Johann Wolfgang von Goethe)
- 愛人の肖像 (Martin Greif)
- 夏の夕べ (Wilhelm Weigand)
- 上機嫌 (Friedrich Nietzsche)
- 死 (Matthias Claudius)
- 朝の早帰り (Detlev von Liliencron)
・3つの歌曲 (1903-1904年作) (Ferdinand Avenarius)
- 発見
- 祈り
- 友人
・4つの歌曲 (1907-1908年作) (Richard Dehmel)
- 深き夢の城より目覚め
- 明日
- 嘆き
- やわらかい耕地は
・5つの歌曲 《第7の環》, op.3 (1909年作) (Stefan George)
- これは君のためだけの歌だ
- 風のざわめきの中で
- 小川のほとりを
- 朝の露を踏み分けて
- 木は葉を落とし
・5つの歌曲, op.4 (1908-1909年作) (Stefan George)
- 序
- 未だ貞節心が
- 君に祝福と感謝を
- 私は苦しみの中で唯一のことしか知らない
- 君たちは炉に歩み寄った
・4つの歌曲, op.12 (1915-1917年作)
- 日は暮れて (Volkslied)
- 神秘的な笛 (Li-Tai-Po, fromHans Bethge's "Chinesische Flöte")
- 私は太陽を見たと思った (from August Strindberg's "Gespenstersonate")
- 似たもの同士 (Johann Wolfgang von Goethe)
・3つの歌, op.23 (1933-1934年作) (Hikdegard Jone)
- 暗い心
- 天の高みから冷気が降りて
- わが主イエスよ
・3つの歌曲, op.25 (1934年作) (Hikdegard Jone)
- 何と喜ばしい!
- 心の深紅の鳥は夜のしじまをついて飛ぶ
- 星たちよ、愛の花を求めて
ウェーベルンのピアノ伴奏歌曲において、調性のない作品が生み出されるのは、op.3の作品からのことです。
師匠であるアルノルト・シェーンベルクが、リヒャルト・ヴァーグナーの影響下で作品を発表していたように、ウェーベルンもまた調性のハッキリした作品を書いていたことがわかります。その音楽は、躍動性よりも叙情性を重んじ、繊細で透き通るような音使いで音楽が織り上げられています。
サヴェンコの歌唱とポルベーロフのピアノは、ウェーベルンの繊細な音の世界によく感じ入り、ひんやりといた耳触りの演奏を披露しています。
無調音楽になると、ウェーベルンの音楽は、繊細さをそのまま残しながら、無駄のない所作で切り詰めた音楽を書くようになります。サヴェンコの歌唱は、ピアノ伴奏ともども調性音楽の雰囲気を残しながら、浮遊感を感じさせる自在さで説得力のある演奏を展開しています。
歌っているのは、モスクワ音楽院教授のソプラノ歌手、スヴェトラーナ・サヴェンコ(Svetlana Savenko)です。彼女は、本CDでも共演しているピアニストのユーリ・ポルベーロフ(Yuri Polubelov)と1997年からデュオを組んで演奏活動を展開しているのだとか。
やや残響の多い録音ですが、ウェーベルンの音楽の官能性に感応するには好適な音響です。
収録されている曲は、以下のとおりです。
・3つの詩 (1899-1903年作)
- 春の兆し (Ferdinand Avenarius)
- 花嫁の夜の祈り (Richard Dehmel)
- 信仰 (Gustav Falke)
・8つの歌曲 (1901-1904年作)
- 深く暗いところから (Richard Dehmel)
- 仰ぎ見て (Richard Dehmel)
- 花の挨拶 (Johann Wolfgang von Goethe)
- 愛人の肖像 (Martin Greif)
- 夏の夕べ (Wilhelm Weigand)
- 上機嫌 (Friedrich Nietzsche)
- 死 (Matthias Claudius)
- 朝の早帰り (Detlev von Liliencron)
・3つの歌曲 (1903-1904年作) (Ferdinand Avenarius)
- 発見
- 祈り
- 友人
・4つの歌曲 (1907-1908年作) (Richard Dehmel)
- 深き夢の城より目覚め
- 明日
- 嘆き
- やわらかい耕地は
・5つの歌曲 《第7の環》, op.3 (1909年作) (Stefan George)
- これは君のためだけの歌だ
- 風のざわめきの中で
- 小川のほとりを
- 朝の露を踏み分けて
- 木は葉を落とし
・5つの歌曲, op.4 (1908-1909年作) (Stefan George)
- 序
- 未だ貞節心が
- 君に祝福と感謝を
- 私は苦しみの中で唯一のことしか知らない
- 君たちは炉に歩み寄った
・4つの歌曲, op.12 (1915-1917年作)
- 日は暮れて (Volkslied)
- 神秘的な笛 (Li-Tai-Po, fromHans Bethge's "Chinesische Flöte")
- 私は太陽を見たと思った (from August Strindberg's "Gespenstersonate")
- 似たもの同士 (Johann Wolfgang von Goethe)
・3つの歌, op.23 (1933-1934年作) (Hikdegard Jone)
- 暗い心
- 天の高みから冷気が降りて
- わが主イエスよ
・3つの歌曲, op.25 (1934年作) (Hikdegard Jone)
- 何と喜ばしい!
- 心の深紅の鳥は夜のしじまをついて飛ぶ
- 星たちよ、愛の花を求めて
ウェーベルンのピアノ伴奏歌曲において、調性のない作品が生み出されるのは、op.3の作品からのことです。
師匠であるアルノルト・シェーンベルクが、リヒャルト・ヴァーグナーの影響下で作品を発表していたように、ウェーベルンもまた調性のハッキリした作品を書いていたことがわかります。その音楽は、躍動性よりも叙情性を重んじ、繊細で透き通るような音使いで音楽が織り上げられています。
サヴェンコの歌唱とポルベーロフのピアノは、ウェーベルンの繊細な音の世界によく感じ入り、ひんやりといた耳触りの演奏を披露しています。
無調音楽になると、ウェーベルンの音楽は、繊細さをそのまま残しながら、無駄のない所作で切り詰めた音楽を書くようになります。サヴェンコの歌唱は、ピアノ伴奏ともども調性音楽の雰囲気を残しながら、浮遊感を感じさせる自在さで説得力のある演奏を展開しています。
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