1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Richard Strauss: Don Juan, op.20
◈Richard Strauss: Death and Transfiguration, op.24
Minneapolis Symphony Orchestra / Antal Dorati
(Rec. December 1958, Minneapolis)
◈Richard Strauss: Till Eulenspiegel's Merry Pranks, op.28◈Richard Strauss (arr. Antal Dorati):Suite from "Der Rosenkavaier"
Minneapolis Symphony Orchestra / Antal Dorati
(Rec. December 1955, Minneapolis)
ドイツの作曲家であるリヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949)の交響詩3篇と、当CDで指揮をとるアンタル・ドラティ(Antal Dorati, 1906-1988)が編んだR.シュトラウスの歌劇《薔薇の騎士》の名場面集が収録されています。本CDで演奏しているミネアポリス交響楽団は、今日ミネソタ管弦楽団と名称を変えて活動しています。
《ドン・ファン》は、1888年に作られた、R.シュトラウスの第2作目に当たる作品。ただし、第1作目と出版が前後したため、この作品は、作品番号上第1作目になります。
放蕩貴族ドン・ファンの女性遍歴を描き出したこの作品ですが、ドラティは、ドン・ファンの欲情を合理的に処理しています。オーケストラの響きも、そこから官能的な香りが立ち込めてくるということはなく、R.シュトラウスが楽譜に書き付けた音を忠実に実音化することに集中しています。
《死と変容》は、1889年の作品で、R.シュトラウスの第3作目の交響詩とのこと。
音楽でどんなことでも表現できるというのが信条だったR.シュトラウスがこの作品で描いたのは、死を前にした患者の死との格闘でした。
自分の病床体験を元にしたといわれていますが、死を前にした人間の死への畏怖と不安と悪あがきを描き、その病が患者に致命的なダメージを与えた後には安らかに浄化されるという、R.シュトラウスの死の捉え方が記されています。
ドラティの演奏は、《ドン・ファン》のときと、あまりスタイルは変わりません。細かい表情やテンポの揺らしはあまり用いず、オーケストラが演奏しやすいように誘導しているような演奏です。
《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》は1895年の作品。曲名が長いので、「ティル」という略称で呼ばれることも珍しくありません。
ティルは、14世紀のドイツにいたとされる奇人です。日本で言うところの「吉四六さん」に近い立ち位置の人物といえます。R.シュトラウスは、このティルにまつわる話をピックアップして音楽の形で表現しました。伝承におけるティルは、ペストで亡くなったことになっていますが、R.シュトラウスは、裁判にかけられて刑死するという展開にしています。
ドラティの演奏は、ティルの話の音楽化よりも、安定度の高いオーケストラ・コントロールに力を入れており、録音も残響の少ない音で音楽の明晰さを強調しています。
こうした傾向は、《薔薇の騎士》の名場面集を繋ぎ合せたドラティの編曲したオーケストラ用のダイジェスト版でも見られ、恰幅のいいオーケストラの鳴りっぷりが楽しめる反面、色気が感じられないという欠点も生み出しています。
《ドン・ファン》は、1888年に作られた、R.シュトラウスの第2作目に当たる作品。ただし、第1作目と出版が前後したため、この作品は、作品番号上第1作目になります。
放蕩貴族ドン・ファンの女性遍歴を描き出したこの作品ですが、ドラティは、ドン・ファンの欲情を合理的に処理しています。オーケストラの響きも、そこから官能的な香りが立ち込めてくるということはなく、R.シュトラウスが楽譜に書き付けた音を忠実に実音化することに集中しています。
《死と変容》は、1889年の作品で、R.シュトラウスの第3作目の交響詩とのこと。
音楽でどんなことでも表現できるというのが信条だったR.シュトラウスがこの作品で描いたのは、死を前にした患者の死との格闘でした。
自分の病床体験を元にしたといわれていますが、死を前にした人間の死への畏怖と不安と悪あがきを描き、その病が患者に致命的なダメージを与えた後には安らかに浄化されるという、R.シュトラウスの死の捉え方が記されています。
ドラティの演奏は、《ドン・ファン》のときと、あまりスタイルは変わりません。細かい表情やテンポの揺らしはあまり用いず、オーケストラが演奏しやすいように誘導しているような演奏です。
《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》は1895年の作品。曲名が長いので、「ティル」という略称で呼ばれることも珍しくありません。
ティルは、14世紀のドイツにいたとされる奇人です。日本で言うところの「吉四六さん」に近い立ち位置の人物といえます。R.シュトラウスは、このティルにまつわる話をピックアップして音楽の形で表現しました。伝承におけるティルは、ペストで亡くなったことになっていますが、R.シュトラウスは、裁判にかけられて刑死するという展開にしています。
ドラティの演奏は、ティルの話の音楽化よりも、安定度の高いオーケストラ・コントロールに力を入れており、録音も残響の少ない音で音楽の明晰さを強調しています。
こうした傾向は、《薔薇の騎士》の名場面集を繋ぎ合せたドラティの編曲したオーケストラ用のダイジェスト版でも見られ、恰幅のいいオーケストラの鳴りっぷりが楽しめる反面、色気が感じられないという欠点も生み出しています。
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