1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
CD1:
◈Franz Schubert: Fantasie in C major, op.159, D.934
◈Franz Schubert: Rondo Brillante, op.70, D.895
◈Franz Schubert: Sonatina No.3 in G minor, op.137-3, D.408
Michèle Auclair (Vn)
Geneviève Joy (Pf)
Geneviève Joy (Pf)
(Rec. October & November 1962, Studio Hoche, Paris)
CD2:
◈Franz Schubert: Sonatina No.2 in A minor, op.137-2, D.385
◈Franz Schubert: Sonata in A major, op.162, D.574
◈Franz Schubert: Sonatina No.1 in D major, op.137-1, D.384
Michèle Auclair (Vn)
Geneviève Joy (Pf)
Geneviève Joy (Pf)
(Rec. October & November 1962, Studio Hoche, Paris)
フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828)は、ヴァイオリンとピアノのための作品を6曲作曲しています。その6曲とは、1916年作のソナチネ3曲、1817年作のソナタ、1826年作曲の華麗なるロンド、1828年に作曲した幻想曲です。
父親がアマチュアのチェリストだったことと、その父親の人付き合いが良さから、シューベルト家にはアマチュアのヴァイオリニストなりピアニストなりが出入りをしており、良く仲間内で室内楽の演奏に興じていたようです。このヴァイオリン作品の多くは、そうした仲間内での演奏を企図して作られたのではないかと見なされています。
アマチュア音楽家で演奏するための作品とはいえ、ヴァイオリニストにもピアニストにも、プロフェッショナルなみの表現力を要求するため、今日でも練習曲としてではなく、コンサート演目としてしっかり生き残っています。
華麗なるロンドや幻想曲では、演奏家にプロフェッショナルを想定していることもあって、ヴァイオリンとピアノの容赦なき丁々発止の渡り合いが楽しめます。
演奏しているのは、ミシェル・オークレール(Michèle Auclair, 1924-2005)とジュヌヴィエーヴ・ジョワ(Geneviève Joy, 1919-)です。オークレールは、ジネット・ヌヴー亡き後のフランスのヴァイオリン界を背負って立つ名手として嘱望されましたが、左手の故障という理由(実際は結婚が理由?)で1960年代半ばに第一線から引退し教授活動に専念した人です。ジョワは、作曲家であるアンリ・ディティユーの奥さんであり、ジャクリーヌ・ロバン=ボノーとのピアノ・デュオで一世を風靡した室内楽の名手でした。
どんなパッセージでも声高に叫ばない慎ましやかな音色が、このCDにおけるオークレールのキャラクターですが、それは仏頂面な演奏だということを意味するのではありません。ちょっとしたパッセージで不意に顔を覗かせるポルタメントが妙に色っぽく、乙女の恥じらいを思わせるような瑞々しさがあります。
幻想曲やロンドの演奏は、ヴァイオリンがピアノと競い合うようなスタンスに立っていないため、歌舞伎役者よろしく大見得を切ってほしい人には物足りませんが、ソナタやソナチネの録音では、ピアノともども和気藹々とした雰囲気で、シューベルトのメロディ・ラインの美しさを堪能させてくれます。ソナチネのアンダンテ楽章の歌いまわしの芳しさは、特筆すべき美点です。
父親がアマチュアのチェリストだったことと、その父親の人付き合いが良さから、シューベルト家にはアマチュアのヴァイオリニストなりピアニストなりが出入りをしており、良く仲間内で室内楽の演奏に興じていたようです。このヴァイオリン作品の多くは、そうした仲間内での演奏を企図して作られたのではないかと見なされています。
アマチュア音楽家で演奏するための作品とはいえ、ヴァイオリニストにもピアニストにも、プロフェッショナルなみの表現力を要求するため、今日でも練習曲としてではなく、コンサート演目としてしっかり生き残っています。
華麗なるロンドや幻想曲では、演奏家にプロフェッショナルを想定していることもあって、ヴァイオリンとピアノの容赦なき丁々発止の渡り合いが楽しめます。
演奏しているのは、ミシェル・オークレール(Michèle Auclair, 1924-2005)とジュヌヴィエーヴ・ジョワ(Geneviève Joy, 1919-)です。オークレールは、ジネット・ヌヴー亡き後のフランスのヴァイオリン界を背負って立つ名手として嘱望されましたが、左手の故障という理由(実際は結婚が理由?)で1960年代半ばに第一線から引退し教授活動に専念した人です。ジョワは、作曲家であるアンリ・ディティユーの奥さんであり、ジャクリーヌ・ロバン=ボノーとのピアノ・デュオで一世を風靡した室内楽の名手でした。
どんなパッセージでも声高に叫ばない慎ましやかな音色が、このCDにおけるオークレールのキャラクターですが、それは仏頂面な演奏だということを意味するのではありません。ちょっとしたパッセージで不意に顔を覗かせるポルタメントが妙に色っぽく、乙女の恥じらいを思わせるような瑞々しさがあります。
幻想曲やロンドの演奏は、ヴァイオリンがピアノと競い合うようなスタンスに立っていないため、歌舞伎役者よろしく大見得を切ってほしい人には物足りませんが、ソナタやソナチネの録音では、ピアノともども和気藹々とした雰囲気で、シューベルトのメロディ・ラインの美しさを堪能させてくれます。ソナチネのアンダンテ楽章の歌いまわしの芳しさは、特筆すべき美点です。
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