1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
CD1:
◈Gabriel Fauré: Requiem, op.48
伊藤 京子 (S)
大賀 典雄 (Br)
東京メトロポリタン合唱団
東京都交響楽団/山田 一雄
酒井 多賀志 (Org)
大賀 典雄 (Br)
東京メトロポリタン合唱団
東京都交響楽団/山田 一雄
酒井 多賀志 (Org)
(Rec. 10-12 April 1973, I.C.U. Church)
◈Gustav Mahler: Symphony No.8 in E flat major "Symphony of Thousand" (Beginning)中沢 桂 (S)
酒井 美津子 (S)
曽我 栄子 (S)
木村 宏子 (A)
長野 羊奈子 (A)
板橋 勝 (T)
平野 忠彦 (Br)
岡村 喬生 (Bs)
湘南合唱連盟 (Chorus master: 福永 陽一郎)
東京都交響楽団/山田 一雄
島田 麗子 (Org)
酒井 美津子 (S)
曽我 栄子 (S)
木村 宏子 (A)
長野 羊奈子 (A)
板橋 勝 (T)
平野 忠彦 (Br)
岡村 喬生 (Bs)
湘南合唱連盟 (Chorus master: 福永 陽一郎)
東京都交響楽団/山田 一雄
島田 麗子 (Org)
(Rec. 12 February 1979, 藤沢市民会館ホール) Live recording
CD2:
◈Gustav Mahler: Symphony No.8 in E flat major "Symphony of Thousand" (Conclusion)
中沢 桂 (S)
酒井 美津子 (S)
曽我 栄子 (S)
木村 宏子 (A)
長野 羊奈子 (A)
板橋 勝 (T)
平野 忠彦 (Br)
岡村 喬生 (Bs)
湘南合唱連盟 (Chorus master: 福永 陽一郎)
東京都交響楽団/山田 一雄
島田 麗子 (Org)
酒井 美津子 (S)
曽我 栄子 (S)
木村 宏子 (A)
長野 羊奈子 (A)
板橋 勝 (T)
平野 忠彦 (Br)
岡村 喬生 (Bs)
湘南合唱連盟 (Chorus master: 福永 陽一郎)
東京都交響楽団/山田 一雄
島田 麗子 (Org)
(Rec. 12 February 1979, 藤沢市民会館ホール) Live recording
ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)のレクイエムと、グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860-1911)の《千人の交響曲》のカップリングです。《千人の交響曲》の曲自体に関しては、すでに紹介しましたので、ここでは割愛します。
フォーレのレクイエムは、フォーレの父親が1885年に亡くなったのを契機に書かれた作品といわれています。ただし、フォーレ自身は、父親や母親(1887年の12月に死去)が亡くなったことを作曲の動機には挙げておらず、あくまで趣味で作曲したのだと主張しています。
1887年から翌年にかけて作曲された時は、〈入祭唱とキリエ〉、〈サンクトゥス〉、〈ピエ・イェス〉、〈アニュス・デイ〉、〈イン・パラディスム〉の5曲でしたが、1893までには〈オッフェトリウム〉と〈リベラ・メ〉が追加され、1901年にこの曲が出版される頃には編成も拡大され、一般的なオーケストラでも演奏できるバージョンになりました。
今日広く演奏されるのは、この一般的なオーケストラでも演奏できる「第3稿」と呼ばれるものです。ただ、この第3稿については、フォーレ研究家のジャン=ミシェル・ネクトゥーがオーケストレーションを完成させたのは弟子のジャン・ロジェ=デュカスではないかと主張しています。
本CDは、ごく一般的な第3稿による演奏です。
フォーレでは、現・ソニー元会長の大賀典雄(Norio Ohga, 1930-)が登場。彼は元々バリトン歌手で、オペラの舞台にも立っていたそうです。ソプラノは、当時ビクター専属のソプラノ歌手だった伊藤京子(Kyoko Ito, 1927-)を引っ張ってきております。
東京都交響楽団と東京メトロポリタン合唱団を指揮する山田一雄(Kazuo Yamada, 1912-1991)は、曲が曲だけに、大立ち回りを演じることなく、非常に淡々と演奏しております。ふんわりとした音の風合には思わず聴き惚れてしまいます。山田は、演奏中に指揮台から落っこちても指揮をし続けたという熱血漢ぶりで知られますが、ここではそうした熱血漢ぶりとは違った一面を覗かせています。
ただ個人的には、第7曲目の〈イン・パラディスム〉の最後の酒井多賀志(Takashi Sakai, 1948-)の弾くオルガンの音を余韻などお構いなしにぶった切っているような音の録り方(復刻の仕方?)に疑問が残ります。
マーラーのほうは、藤沢市民会館でのライヴ録音ということもあって、山田がオーケストラ、ソリスト、合唱団を煽り立てて大変情熱的な演奏に仕上げています。
中沢桂(Katura Nakazawa, 1933-)、酒井美津子(Mitsuko Sakai)、曽我栄子(Eiko Soga, 1940-)木村宏子(Hiroko Kimura, 1934-1996)、長野羊奈子(Yonako Nagano, 1933-)、板橋勝(Masaru Itabashi, 1938-)、平野忠彦(Tadahiko Hirano, 1937-)、岡村喬生(Takao Okamura, 1931-)といったソリスト陣は、1960年代から1980年代までの日本の指折りのオペラ歌手達です。発音が日本語風なのはご愛嬌ですが、彼らの出来る限りの熱演で、マーラーの歓喜の歌を高らかに歌い上げています。録音も素晴らしく、島田麗子(Reiko Shimada, 1930-)の弾くオルガンの音色も重低音までしっかり入っていますし、終楽章のマンドリンの音色もしっかり捉えられています。この演奏、この録音には1970年代から1980年初頭までの日本のクラシック音楽界のありったけがつまっているといえるでしょう。非常に雄大で爽快です!
フォーレのレクイエムは、フォーレの父親が1885年に亡くなったのを契機に書かれた作品といわれています。ただし、フォーレ自身は、父親や母親(1887年の12月に死去)が亡くなったことを作曲の動機には挙げておらず、あくまで趣味で作曲したのだと主張しています。
1887年から翌年にかけて作曲された時は、〈入祭唱とキリエ〉、〈サンクトゥス〉、〈ピエ・イェス〉、〈アニュス・デイ〉、〈イン・パラディスム〉の5曲でしたが、1893までには〈オッフェトリウム〉と〈リベラ・メ〉が追加され、1901年にこの曲が出版される頃には編成も拡大され、一般的なオーケストラでも演奏できるバージョンになりました。
今日広く演奏されるのは、この一般的なオーケストラでも演奏できる「第3稿」と呼ばれるものです。ただ、この第3稿については、フォーレ研究家のジャン=ミシェル・ネクトゥーがオーケストレーションを完成させたのは弟子のジャン・ロジェ=デュカスではないかと主張しています。
本CDは、ごく一般的な第3稿による演奏です。
フォーレでは、現・ソニー元会長の大賀典雄(Norio Ohga, 1930-)が登場。彼は元々バリトン歌手で、オペラの舞台にも立っていたそうです。ソプラノは、当時ビクター専属のソプラノ歌手だった伊藤京子(Kyoko Ito, 1927-)を引っ張ってきております。
東京都交響楽団と東京メトロポリタン合唱団を指揮する山田一雄(Kazuo Yamada, 1912-1991)は、曲が曲だけに、大立ち回りを演じることなく、非常に淡々と演奏しております。ふんわりとした音の風合には思わず聴き惚れてしまいます。山田は、演奏中に指揮台から落っこちても指揮をし続けたという熱血漢ぶりで知られますが、ここではそうした熱血漢ぶりとは違った一面を覗かせています。
ただ個人的には、第7曲目の〈イン・パラディスム〉の最後の酒井多賀志(Takashi Sakai, 1948-)の弾くオルガンの音を余韻などお構いなしにぶった切っているような音の録り方(復刻の仕方?)に疑問が残ります。
マーラーのほうは、藤沢市民会館でのライヴ録音ということもあって、山田がオーケストラ、ソリスト、合唱団を煽り立てて大変情熱的な演奏に仕上げています。
中沢桂(Katura Nakazawa, 1933-)、酒井美津子(Mitsuko Sakai)、曽我栄子(Eiko Soga, 1940-)木村宏子(Hiroko Kimura, 1934-1996)、長野羊奈子(Yonako Nagano, 1933-)、板橋勝(Masaru Itabashi, 1938-)、平野忠彦(Tadahiko Hirano, 1937-)、岡村喬生(Takao Okamura, 1931-)といったソリスト陣は、1960年代から1980年代までの日本の指折りのオペラ歌手達です。発音が日本語風なのはご愛嬌ですが、彼らの出来る限りの熱演で、マーラーの歓喜の歌を高らかに歌い上げています。録音も素晴らしく、島田麗子(Reiko Shimada, 1930-)の弾くオルガンの音色も重低音までしっかり入っていますし、終楽章のマンドリンの音色もしっかり捉えられています。この演奏、この録音には1970年代から1980年初頭までの日本のクラシック音楽界のありったけがつまっているといえるでしょう。非常に雄大で爽快です!
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