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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Claude Loyola Allgén: Sonata for Violin Solo
Ulf Wallin (Vn)
(Rec. September 2002, December 2004 & April 2005, Lanna Church, Sweden)



クロード・ロヨラ・アルゲーン(Claude Loyola Allgén, 1920-1990)は、インドのカルカッタに生まれたスウェーデンの作曲家です。アルゲーンは、インド人ではなく、インドに駐留していたスウェーデン人の家庭に生まれた人とのこと。もともとの名前は、クラス=テューレ・アルゲーン(Klas-Thure Allgén)でしたが、カトリック神父の資格を取得して今の名前を名乗るようになりました。晩年は、国への税金の滞納でガスや水道が止められ、蝋燭やストーブの火で生活していたようですが、そうしたハイリスクな生活のために、家ごと焼け死んでしまうという悲惨な最期を遂げています。

本CDは、そんなアルゲーンの、正味100分以上かかる無伴奏ヴァイオリン・ソナタの全曲録音です。
スウェーデン屈指の変わり者で焼狂死(?)というアルゲーンのパーソナリティの強烈さから、ちょっと話題になった音楽ですが、その音楽は、総演奏時間が100分を超えるということを除けば、真面目に素晴らしい無調音楽です。
無調といっても、アルノルト・シェーンベルクの路線で無調音楽になったのではなく、リヒャルト・ヴァーグナーらの音楽語法を煮詰めていった結果調性音楽から乖離してしまった音楽であり、フレーズの一つ一つが妙に色っぽいのが特徴的です。

ヴァイオリンを弾くウルフ・ヴァーリン(Ulf Wallin)は、アルゲーンと同じストックホルムの王立音楽院の出身者です。
学生時代からアルゲーンの作品に興味を持ち続けていたというヴァーリンの演奏は、この作品の艶やかさを見事に引き出し、完成度の高い演奏を繰り広げています。ダブル・ストッピングが延々と続く箇所でも弾き疲れを感じさせず、なかなか正確な音程でしっかりと弾ききっています。

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