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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Franz Schubert: Impromptus, op.90 D899
◈Franz Schubert: Impromptus, op.142 D935
Paul von Schilhawsky (Pf)
(Rec. May 1958, Munich)
◈Franz Schubert: Wanderer-Fantasie, op.15 D760
Karl Engel (Pf)
(Rec. 9 January 1958, Schola Cantorum, Paris)


フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828)は、かつて「歌曲王」のキャッチ・コピーで知られたオーストリアの作曲家。そのメロディとハーモニーの妙は、天才の技として愛されています。
シューベルトは歌曲ほどではないにせよ、ピアノ曲にも精力的に取り組んでおり、かのフランツ・リストは《さすらい人幻想曲》を愛奏し、あらゆる手段でその普及に努めていたことが知られています。
本CDでは、その《さすらい人幻想曲》(1822年作)と、2つの即興曲集(1827年頃作)を収録しています。
《さすらい人幻想曲》のほうはスイス人ピアニストのカール・エンゲル(Karl Engel, 1923-2006)、即興曲集2曲のほうは、オーストリア人ピアニストのパウル・フォン・シルハウスキー(Paul von Schilhawsky, 1918-1995)が演奏しています。
エンゲルはヘルマン・プライらの伴奏者として活躍した、アルフレッド・コルトー門下のスイス人ピアニストです。ソリストとしても、少なからぬ録音があり、オールマイティなピアニストとして評価の高かった名手でした。
シルハウスキーは、ザルツブルク生まれのピアニスト兼指揮者で、生地のモーツァルテウム音楽院でピアノ伴奏法の権威として授業を行っていた人。1970年代は、その音楽院の院長まで務めていたのだとか。

両者とも、室内楽や声楽のピアニストとして一家言を持つ人だったので、その語り口は細やかで変幻自在。ソリスティックに目立とうという気配があまりないので、余りあるテクニックを駆使してガンガン攻め立てるピアニズムを愛する人には少々物足りないところがありますが、特にシルハウスキーの演奏は淡々とした味わいの中に、神経の行き届いたニュアンスが忍び込んでおり、聴けば聴くほどに味わいが出ます。
エンゲルの弾く《さすらい人幻想曲》は、スッキリとした、見通しのいい演奏で、技術的にも問題なく聴かせてくれます。ただ、あまりにスムーズすぎて、劇的な盛り上がりを期待する向きには、肩透かしを食らったような感じになると思います。

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