1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Serenade in G major, K525 "Eine Kleine Nachtmusik"
Orchestre de Chambre de la Radiodiffusion Sarroise / Karl Ristenpart
(Rec. 1960s)
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Serenade in D major, K250 "Haffner"Georg-Friedrich Hendel (Vn)
Orchestre de Chambre de la Radiodiffusion Sarroise / Karl Ristenpart
Orchestre de Chambre de la Radiodiffusion Sarroise / Karl Ristenpart
(Rec. 1960s)
カール・リステンパルト(Karl Ristenpart, 1900-1967)は、ヘルマン・シェルヘン門下のドイツの指揮者で、ザール放送室内管弦楽団を創設してバロック音楽から同時代の音楽までを積極的に紹介した人でした。
しかし、残された録音はバロック音楽から18世紀ごろまでの作品が多いとのこと。
本CDに収録されているヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)のセレナード2曲も、そうしたリステンパルトの代表的な録音の一つです。
このCDに収録されているのは、通し番号7番の《ハフナー》のセレナードと、通し番号13番の《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の2曲です。
ハフナー・セレナードには、独奏ヴァイオリンのパートがあり、このCDではゲオルク=フリードリヒ・ヘンデル(Georg-Friedrich Hendel, 1930-)が独奏パートを演奏しています。この作品の「ハフナー」というのは、ザルツブルク家の名家であるハフナー家のことで、モーツァルトは、そこの当主と仲がよかったそうです。
そのハフナー家のために、モーツァルトは2曲のセレナードを作曲しましたが、この第7番のセレナードは1776年に、ハフナー家の当主の妹リーゼル嬢の結婚前夜祭の出し物として作られたものでした。その後、1782年にもう一曲ハフナー家のためにセレナードを作りましたが、そちらのほうは、翌年のモーツァルトの演奏会の交響曲として鋳直され、今日では「ハフナー」のタイトルを持つ交響曲として知られています。
《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》のほうは、1787年の8月10日に完成された作品とされています。モーツァルト自身の作品目録では、5つの楽章からなるセレナードでしたが、第二楽章に相当する〈メヌエットとトリオ〉が紛失したらしく、出版時には4楽章からなる音楽として発表されています。何のためにこの曲を作曲し、いつ初演されたのかは、それがわかる資料が未だ発見されていないため、よくわかっていません。
リステンパルト率いるザール放送室内管弦楽団の演奏は、一点一画疎かにしないカッチリとしたアンサンブルで隙のない奏楽を実現しています。リステンパルトの演奏の面白いところは、隙のないアンサンブルでありながら、堅苦しいイメージを与えないところにあります。リステンパルトの演奏は、アンサンブルをそろえることを目的とはしておらず、オーケストラから自発性のある響きを引き出す中で、結果としてアンサンブルが練り上げられています。
《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の第4楽章や、ハフナー・セレナードの第2楽章などでは几帳面なアンサンブルと溌剌とした音楽の表情が高度に両立されてるのをしっかりと確認することができます。
ハフナー・セレナーデにおけるヘンデルのソロは、幾分地味ですが、リステンパルトのアンサンブルにスッポリと嵌り、均整の取れた美しさの創造に貢献しています。
しかし、残された録音はバロック音楽から18世紀ごろまでの作品が多いとのこと。
本CDに収録されているヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)のセレナード2曲も、そうしたリステンパルトの代表的な録音の一つです。
このCDに収録されているのは、通し番号7番の《ハフナー》のセレナードと、通し番号13番の《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の2曲です。
ハフナー・セレナードには、独奏ヴァイオリンのパートがあり、このCDではゲオルク=フリードリヒ・ヘンデル(Georg-Friedrich Hendel, 1930-)が独奏パートを演奏しています。この作品の「ハフナー」というのは、ザルツブルク家の名家であるハフナー家のことで、モーツァルトは、そこの当主と仲がよかったそうです。
そのハフナー家のために、モーツァルトは2曲のセレナードを作曲しましたが、この第7番のセレナードは1776年に、ハフナー家の当主の妹リーゼル嬢の結婚前夜祭の出し物として作られたものでした。その後、1782年にもう一曲ハフナー家のためにセレナードを作りましたが、そちらのほうは、翌年のモーツァルトの演奏会の交響曲として鋳直され、今日では「ハフナー」のタイトルを持つ交響曲として知られています。
《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》のほうは、1787年の8月10日に完成された作品とされています。モーツァルト自身の作品目録では、5つの楽章からなるセレナードでしたが、第二楽章に相当する〈メヌエットとトリオ〉が紛失したらしく、出版時には4楽章からなる音楽として発表されています。何のためにこの曲を作曲し、いつ初演されたのかは、それがわかる資料が未だ発見されていないため、よくわかっていません。
リステンパルト率いるザール放送室内管弦楽団の演奏は、一点一画疎かにしないカッチリとしたアンサンブルで隙のない奏楽を実現しています。リステンパルトの演奏の面白いところは、隙のないアンサンブルでありながら、堅苦しいイメージを与えないところにあります。リステンパルトの演奏は、アンサンブルをそろえることを目的とはしておらず、オーケストラから自発性のある響きを引き出す中で、結果としてアンサンブルが練り上げられています。
《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の第4楽章や、ハフナー・セレナードの第2楽章などでは几帳面なアンサンブルと溌剌とした音楽の表情が高度に両立されてるのをしっかりと確認することができます。
ハフナー・セレナーデにおけるヘンデルのソロは、幾分地味ですが、リステンパルトのアンサンブルにスッポリと嵌り、均整の取れた美しさの創造に貢献しています。
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