1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Modest Musorgsky (arr. Nikolai Rimsky-Korsakov & René Leibowitz): A Night on Bare Mountain
Royal Philharmonic Orchestra / René Leibowitz
(Rec. 17 january 1962, Kingsway Hall, London)
◈Modest Musorgsky (arr. Maurice Ravel): Picture at an ExhibitionRoyal Philharmonic Orchestra / René Leibowitz
(Rec. 6 February 1962, Kingsway Hall, London)
ルネ・レイボヴィッツ(René Leibowitz, 1913-1972)は、ポーランド出身の作曲家で指揮者です。
作曲家としては、アルノルト・シェーンベルクやアントン・ウェーベルンに師事し、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)から管弦楽法の極意を授かっています。
レイボヴィッツは、十二音音楽の理論家でもあり、ピエール・ブーレーズらに十二音音楽を教え、シェーンベルクら新ウィーン楽派の音楽の普及に尽力した功労者として広く知られています。
指揮者としての彼は、ピエール・モントゥーから指揮法を学んでいます。特定のオーケストラのポストに固執しませんでしたが、シェーンベルクの作品を積極的に録音し、この方面でも新ウィーン楽派のスポークスマンとしての役割を果たしていたことが窺えます。
1950年代末にはいると、録音プロデューサーのチャールズ・ゲルハルトらと組み、レイボヴィッツはリーダーズ・ダイジェスト社のために数多くの録音を行いました。そうした録音の中でも、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲の全曲録音は、今日でも支持者の多い録音として知られています。
こうしたリーダーズ・ダイジェスト社での実績を経て、RCAレーベルに録音を行うようになり、ここで紹介するモデスト・ムソルグスキー(Modest Musorgsky, 1839-1881)作品集の録音は、RCAに録音したレイボヴィッツの録音の中でも代表的なものです。
ムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》は、レイボヴィッツの師匠であるラヴェルの編曲ですが、交響詩《禿山の一夜》は、ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov, 1844-1908)の編曲に、レイボヴィッツ自身が手を加えたものを使用しています。
レイボヴィッツは、リムスキー=コルサコフの編曲を部分的にカットしたり、パーカッションを大幅に増やしたり、終結部を大胆に書き換えてデモーニッシュにしたりと、いろいろなことをやっています。ウィンド・マシンの使用は、発売当初から物議を醸しました。
《展覧会の絵》のほうは、セルゲイ・クーセヴィツキーが、自らの演奏用にラヴェルに編曲を依頼して出来上がったもので、ラヴェル流のオーケストレーションの魔術を存分に味わうことができます。
こちらのほうでは、師匠の作品だけあって、レイボヴィッツは作品に手を一切加えず、オーケストラをしっかりとコントロールし、明晰な演奏を展開しています。
〈ヴィドロ〉の重苦しさや、〈バーバ・ヤーガの小屋〉の高い爆発力など、曲全体にメリハリが効いていて聴き応えがあります。
作曲家としては、アルノルト・シェーンベルクやアントン・ウェーベルンに師事し、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)から管弦楽法の極意を授かっています。
レイボヴィッツは、十二音音楽の理論家でもあり、ピエール・ブーレーズらに十二音音楽を教え、シェーンベルクら新ウィーン楽派の音楽の普及に尽力した功労者として広く知られています。
指揮者としての彼は、ピエール・モントゥーから指揮法を学んでいます。特定のオーケストラのポストに固執しませんでしたが、シェーンベルクの作品を積極的に録音し、この方面でも新ウィーン楽派のスポークスマンとしての役割を果たしていたことが窺えます。
1950年代末にはいると、録音プロデューサーのチャールズ・ゲルハルトらと組み、レイボヴィッツはリーダーズ・ダイジェスト社のために数多くの録音を行いました。そうした録音の中でも、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲の全曲録音は、今日でも支持者の多い録音として知られています。
こうしたリーダーズ・ダイジェスト社での実績を経て、RCAレーベルに録音を行うようになり、ここで紹介するモデスト・ムソルグスキー(Modest Musorgsky, 1839-1881)作品集の録音は、RCAに録音したレイボヴィッツの録音の中でも代表的なものです。
ムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》は、レイボヴィッツの師匠であるラヴェルの編曲ですが、交響詩《禿山の一夜》は、ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov, 1844-1908)の編曲に、レイボヴィッツ自身が手を加えたものを使用しています。
レイボヴィッツは、リムスキー=コルサコフの編曲を部分的にカットしたり、パーカッションを大幅に増やしたり、終結部を大胆に書き換えてデモーニッシュにしたりと、いろいろなことをやっています。ウィンド・マシンの使用は、発売当初から物議を醸しました。
《展覧会の絵》のほうは、セルゲイ・クーセヴィツキーが、自らの演奏用にラヴェルに編曲を依頼して出来上がったもので、ラヴェル流のオーケストレーションの魔術を存分に味わうことができます。
こちらのほうでは、師匠の作品だけあって、レイボヴィッツは作品に手を一切加えず、オーケストラをしっかりとコントロールし、明晰な演奏を展開しています。
〈ヴィドロ〉の重苦しさや、〈バーバ・ヤーガの小屋〉の高い爆発力など、曲全体にメリハリが効いていて聴き応えがあります。
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