1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Gioachino Rossini: Tancredi - Overture
◈Gioachino Rossini: L'Assedio di Corinto - Overture
◈Gioachino Rossini: Il Viaggio a Reims - Overture
◈Gioachino Rossini: Il Turco in Italia - Overture
◈Gioachino Rossini: La Cenerentola - Overture
◈Gioachino Rossini: L'Italiana in Algeri - Overture
◈Gioachino Rossini: Semiramide - Overture
Vienna State Opera Orchestra / Mario Rossi
(Rec. 1954)
ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792-1868)は、19世紀前半のイタリアを代表する作曲家の一人です。
そのキャリアの前半をオペラ(歌劇)の作曲に費やし、《セヴィリアの理髪師》をはじめとするオペラを数多く手がけました。その最後の作品は《ウィリアム・テル》で、その序曲のできばえは、さながら交響曲のミニチュア版の様相を呈しており、ロッシーニが高い作曲技量の持ち主だったことを窺わせます。
ただ、ロッシーニは、結構面倒くさがりやな人で、自分の作ったオペラの音楽を流用することは少なくありませんでした。
たとえば、有名な《セヴィリアの理髪師》の序曲は、元々《パルミーラのアウレリアーノ》という1813年に発表した序曲の使いまわしで、この序曲は、1815年に発表した《イングランドの女王エリザベッタ》でも流用しています。
このように、手抜きも少なくなかったロッシーニですが、彼の作ったオペラの序曲のかなりの数が、今日ではオーケストラの演目として定着しています。
本CDで演奏される序曲は、《タンクレディ》(1813年作)、《コリントの包囲》(1826年作)、《ラインへの旅》(1825年作)、《イタリアのトルコ人》(1814年作)、《チェネレントラ》(1817年作)、《アルジェのイタリア女》(1813年作)、《セミラーミデ》(1823年作)の7つのオペラの序曲です。定番の《セヴィリアの理髪師》や《ウィリアム・テル》や《泥棒かささぎ》といったオペラの序曲は含まれていません。
選曲はいささか渋好みであることは否めませんが、《ラインへの旅》の序曲などは、ロッシーニの序曲集では度々選外になるので、こうしたチョイスはなかなかありがたいものです。
演奏するのは、マリオ・ロッシ(Mario Rossi, 1902-1992)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団です。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体であり、ウィーン国立歌劇場の専属オーケストラですが、録音においては、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団の団員などがかなり含まれることもあったらしく、純正なウィーン国立歌劇場管弦楽団でないことが多かったようです。
推進力の高いロッシの指揮に、弦楽パートはよく応えていますが、管楽器のセクションは少々寝ぼけ気味です。たとえば、《コリントの包囲》序曲の冒頭の総奏と弦楽器のピツィカートの対比の部分では、ピツィカートに彩を加えるフルートの装飾がモタモタしています。
全体的に、管楽器がスカッと鳴らしてくれないので、響き全体がこもりがちになり、ロッシーニの愉悦感を半減させてしまっています。
ロッシとしても、この録音は、あまり本意ではなかったのかもしれません。
そのキャリアの前半をオペラ(歌劇)の作曲に費やし、《セヴィリアの理髪師》をはじめとするオペラを数多く手がけました。その最後の作品は《ウィリアム・テル》で、その序曲のできばえは、さながら交響曲のミニチュア版の様相を呈しており、ロッシーニが高い作曲技量の持ち主だったことを窺わせます。
ただ、ロッシーニは、結構面倒くさがりやな人で、自分の作ったオペラの音楽を流用することは少なくありませんでした。
たとえば、有名な《セヴィリアの理髪師》の序曲は、元々《パルミーラのアウレリアーノ》という1813年に発表した序曲の使いまわしで、この序曲は、1815年に発表した《イングランドの女王エリザベッタ》でも流用しています。
このように、手抜きも少なくなかったロッシーニですが、彼の作ったオペラの序曲のかなりの数が、今日ではオーケストラの演目として定着しています。
本CDで演奏される序曲は、《タンクレディ》(1813年作)、《コリントの包囲》(1826年作)、《ラインへの旅》(1825年作)、《イタリアのトルコ人》(1814年作)、《チェネレントラ》(1817年作)、《アルジェのイタリア女》(1813年作)、《セミラーミデ》(1823年作)の7つのオペラの序曲です。定番の《セヴィリアの理髪師》や《ウィリアム・テル》や《泥棒かささぎ》といったオペラの序曲は含まれていません。
選曲はいささか渋好みであることは否めませんが、《ラインへの旅》の序曲などは、ロッシーニの序曲集では度々選外になるので、こうしたチョイスはなかなかありがたいものです。
演奏するのは、マリオ・ロッシ(Mario Rossi, 1902-1992)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団です。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体であり、ウィーン国立歌劇場の専属オーケストラですが、録音においては、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団の団員などがかなり含まれることもあったらしく、純正なウィーン国立歌劇場管弦楽団でないことが多かったようです。
推進力の高いロッシの指揮に、弦楽パートはよく応えていますが、管楽器のセクションは少々寝ぼけ気味です。たとえば、《コリントの包囲》序曲の冒頭の総奏と弦楽器のピツィカートの対比の部分では、ピツィカートに彩を加えるフルートの装飾がモタモタしています。
全体的に、管楽器がスカッと鳴らしてくれないので、響き全体がこもりがちになり、ロッシーニの愉悦感を半減させてしまっています。
ロッシとしても、この録音は、あまり本意ではなかったのかもしれません。
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