1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Ottorino Respighi: Ancient Dances and Airs for Lute, Suite No.1
◈Ottorino Respighi: Ancient Dances and Airs for Lute, Suite No.2
◈Ottorino Respighi: Ancient Dances and Airs for Lute, Suite No.3
Philharmonia Hungarica / Antal Dorati
(Rec. 9-11 June 1958, Grosse Saal of the Wiener Konzerthaus)
アンタル・ドラティ(Antal Dorati, 1906-1988)は、ハンガリー出身の指揮者です。
ドラティは、フランツ・リスト音楽院でレオ・ヴェイネルやゾルターン・コダーイに音楽理論を学び、ベーラ・バルトークにピアノを学ぶなど、大変教師に恵まれた人でした。1924年にはハンガリー国立歌劇場の指揮者としてキャリアを開始し、1945年にはアメリカのダラス交響楽団の首席指揮者に就任してプロフェッショナルのオーケストラに仕立て上げています。このダラス交響楽団を皮切りに、彼が首席指揮者を務めたオーケストラをことごとく再建したり、黄金時代を作っており、そのため、世界屈指のオーケストラ・ビルダーとして尊敬を集めることになりました。
本CDで演奏しているフィルハーモニア・フンガリカは、1957年にハンガリーから亡命した音楽家を中心に結成されたドイツのオーケストラで、ドラティが初代の音楽監督を務めていました。ドラティは、このオーケストラを用いて数多くの録音を行い、その中では特に、ヨーゼフ・ハイドンの交響曲全集が良く知られています。ドラティの没後は、活動が低迷し、2001年には解散してしまいましたが、ドラティと録音したものは、どれも一級品の誉れ高いものです。
本CDで演奏しているオットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879-1936)の《リュートのための古風な舞曲とアリア》は、この組曲集の代表的録音として誉れの高かったものです。
レスピーギはイタリアの作曲家で、イタリアのバロック時代以前の音楽を積極的に紹介した作曲家で、そのスタンスは「復古主義」と呼ばれています。こうしたレスピーギの復古主義の代表作といえるのが、本作品で、3つの組曲からなります。
第1組曲は、1917年に作曲されたもので、16世紀のリュート音楽をオーケストレーションした作品です。レスピーギは、オーケストレーションをニコライ・リムスキー=コルサコフに師事しているため、豪華なオーケストレーションを得意としていました。
こうしたオーケストレーションの技術は、1923年に発表された第2組曲でも存分に発揮されています。
1931年に成立した第3組曲は、ゴージャスさを減じた弦楽合奏曲になっていますが、それは、この曲集の纏綿たるメロディ・ラインを生かすために熟慮された処置でした。しっとりとした美しさゆえに、この第3組曲は、単独で演奏されることも少なくありません。
ドラティの指揮するフィルハーモニア・フンガリカは、個々のセクションの音色こそ未だ荒削りですが、均整の取れたアンサンブルで、豪華なオーケストレーションを明快に実音化しています。
音色の強弱から細かなニュアンスまで、ドラティの管理がしっかりと行き届いており、第1組曲と第2組曲はしっかりとした手応えを感じさせます。
第3組曲は、マーキュリー・レーベルの生々しい収録音と相俟って、弦楽合奏の音色の粗が少々気になりますが、音程をはずしたり、テンポが緩んだりといった、アンサンブル上の失態は全くありません。
うっとりした音色を求める人にとっては、録音のせいもあって、少々ギスギスした感じになりますが、この曲の造型はしっかりしています。これからこの曲を演奏する人たちにとって、参考になるところの多い演奏だと思います。
ドラティは、フランツ・リスト音楽院でレオ・ヴェイネルやゾルターン・コダーイに音楽理論を学び、ベーラ・バルトークにピアノを学ぶなど、大変教師に恵まれた人でした。1924年にはハンガリー国立歌劇場の指揮者としてキャリアを開始し、1945年にはアメリカのダラス交響楽団の首席指揮者に就任してプロフェッショナルのオーケストラに仕立て上げています。このダラス交響楽団を皮切りに、彼が首席指揮者を務めたオーケストラをことごとく再建したり、黄金時代を作っており、そのため、世界屈指のオーケストラ・ビルダーとして尊敬を集めることになりました。
本CDで演奏しているフィルハーモニア・フンガリカは、1957年にハンガリーから亡命した音楽家を中心に結成されたドイツのオーケストラで、ドラティが初代の音楽監督を務めていました。ドラティは、このオーケストラを用いて数多くの録音を行い、その中では特に、ヨーゼフ・ハイドンの交響曲全集が良く知られています。ドラティの没後は、活動が低迷し、2001年には解散してしまいましたが、ドラティと録音したものは、どれも一級品の誉れ高いものです。
本CDで演奏しているオットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879-1936)の《リュートのための古風な舞曲とアリア》は、この組曲集の代表的録音として誉れの高かったものです。
レスピーギはイタリアの作曲家で、イタリアのバロック時代以前の音楽を積極的に紹介した作曲家で、そのスタンスは「復古主義」と呼ばれています。こうしたレスピーギの復古主義の代表作といえるのが、本作品で、3つの組曲からなります。
第1組曲は、1917年に作曲されたもので、16世紀のリュート音楽をオーケストレーションした作品です。レスピーギは、オーケストレーションをニコライ・リムスキー=コルサコフに師事しているため、豪華なオーケストレーションを得意としていました。
こうしたオーケストレーションの技術は、1923年に発表された第2組曲でも存分に発揮されています。
1931年に成立した第3組曲は、ゴージャスさを減じた弦楽合奏曲になっていますが、それは、この曲集の纏綿たるメロディ・ラインを生かすために熟慮された処置でした。しっとりとした美しさゆえに、この第3組曲は、単独で演奏されることも少なくありません。
ドラティの指揮するフィルハーモニア・フンガリカは、個々のセクションの音色こそ未だ荒削りですが、均整の取れたアンサンブルで、豪華なオーケストレーションを明快に実音化しています。
音色の強弱から細かなニュアンスまで、ドラティの管理がしっかりと行き届いており、第1組曲と第2組曲はしっかりとした手応えを感じさせます。
第3組曲は、マーキュリー・レーベルの生々しい収録音と相俟って、弦楽合奏の音色の粗が少々気になりますが、音程をはずしたり、テンポが緩んだりといった、アンサンブル上の失態は全くありません。
うっとりした音色を求める人にとっては、録音のせいもあって、少々ギスギスした感じになりますが、この曲の造型はしっかりしています。これからこの曲を演奏する人たちにとって、参考になるところの多い演奏だと思います。
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