1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Camille Saint-Saëns: Cello Sonata No.2 in F major, op.123◈Sergei Rachmaninoff: Cello Sonata in G minor, op.19
Ludwig Hoelscher (Vc)
Kurt Rapf (Pf)
Kurt Rapf (Pf)
(Rec. 1976 MPS-Studio Villingen-Schwenningen)
カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921)チェロ・ソナタ第2番と、セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninoff, 1873-1943)のチェロ・ソナタのカップリングです。片方はフランス人で、もう片方はロシア人ですが、両者とも優れたピアニストとして活躍したという経歴で共通点があります。また、どちらもソナタと言いながら、破格の4楽章構成であるという点でも、共通点を見出すことが出来ます。
サン=サーンスのチェロ・ソナタ第2番は、1905年に発表した作品で、当時フランスの名チェリストだったジュール・グリゼーに捧げられました。
サン=サーンスらしい緻密な構成の堂々たる作品ですが、ピアノ伴奏のパートがやたらと難しいために、チェリストは、なかなかパートナーを見つけることが出来ず、作品の完成度に見合った演奏機会に恵まれませんでした。
ラフマニノフのチェロ・ソナタは、ラフマニノフ唯一のチェロ・ソナタであり、彼の貴重な室内楽作品のひとつです。
アナトリー・ブランドゥコーフというロシア人チェリストのために1901年に書き上げたこの曲は、ロシア人チェリストたちの間で愛奏され、サン=サーンスの作品以上に演奏機会が多い作品となっています。
本CDでは、ドイツ人チェリストのルートヴィヒ・ヘルシャー(Ludwig Hoelscher, 1907-1996)とオーストリア人ピアニストのクルト・ラップ(Kurt Rapf, 1922-2007)が競演しています。
ヘルシャーは、フーゴー・ベッカーや、ユリウス・クレンゲルらに師事した人で、ピアニストのエリー・ナイらとの室内楽で知られた人でした。また、ソリストとしても第二次世界大戦中から戦後にかけて、ドイツの代表的な人物としての名声を確立していました。録音も数多くこなしたようですが、今日ではその多くが埋もれてしまっている状況です。
ラップは、ウィーン国立音楽院で作曲、ピアノ、オルガンなどを学び、鍵盤楽器なら何でも演奏できるスペシャリストでした。ひところハンス・ホッターの伴奏ピアニストとして来日したこともあります。ただ、このソナタ2曲の録音は、ラップにとってはかなり荷の重い作品だったようで、特に、サン=サーンスの作品で、かなりデコボコしたタッチでしどろもどろな演奏になっています。
チェロに焦点を合わせた録音もラップにとってはマイナスで、ヘルシャーが一人勝ちしてしまっている印象になってしまっています。
超絶技巧でピアノがチェロをまくし立てたり、チェロが細かい音形でピアノ並みの技巧を見せ付けてピアノを挑発したりといった、丁々発止のやり取りを聴くのは難しいでしょう。
ヘルシャーのチェロは、ラフマニノフの演奏で、その濃密な歌い口が生きてきますが、サン=サーンスはフットワークは軽いものの、音色がいまひとつ曲想と合致していないようです。
サン=サーンスのチェロ・ソナタ第2番は、1905年に発表した作品で、当時フランスの名チェリストだったジュール・グリゼーに捧げられました。
サン=サーンスらしい緻密な構成の堂々たる作品ですが、ピアノ伴奏のパートがやたらと難しいために、チェリストは、なかなかパートナーを見つけることが出来ず、作品の完成度に見合った演奏機会に恵まれませんでした。
ラフマニノフのチェロ・ソナタは、ラフマニノフ唯一のチェロ・ソナタであり、彼の貴重な室内楽作品のひとつです。
アナトリー・ブランドゥコーフというロシア人チェリストのために1901年に書き上げたこの曲は、ロシア人チェリストたちの間で愛奏され、サン=サーンスの作品以上に演奏機会が多い作品となっています。
本CDでは、ドイツ人チェリストのルートヴィヒ・ヘルシャー(Ludwig Hoelscher, 1907-1996)とオーストリア人ピアニストのクルト・ラップ(Kurt Rapf, 1922-2007)が競演しています。
ヘルシャーは、フーゴー・ベッカーや、ユリウス・クレンゲルらに師事した人で、ピアニストのエリー・ナイらとの室内楽で知られた人でした。また、ソリストとしても第二次世界大戦中から戦後にかけて、ドイツの代表的な人物としての名声を確立していました。録音も数多くこなしたようですが、今日ではその多くが埋もれてしまっている状況です。
ラップは、ウィーン国立音楽院で作曲、ピアノ、オルガンなどを学び、鍵盤楽器なら何でも演奏できるスペシャリストでした。ひところハンス・ホッターの伴奏ピアニストとして来日したこともあります。ただ、このソナタ2曲の録音は、ラップにとってはかなり荷の重い作品だったようで、特に、サン=サーンスの作品で、かなりデコボコしたタッチでしどろもどろな演奏になっています。
チェロに焦点を合わせた録音もラップにとってはマイナスで、ヘルシャーが一人勝ちしてしまっている印象になってしまっています。
超絶技巧でピアノがチェロをまくし立てたり、チェロが細かい音形でピアノ並みの技巧を見せ付けてピアノを挑発したりといった、丁々発止のやり取りを聴くのは難しいでしょう。
ヘルシャーのチェロは、ラフマニノフの演奏で、その濃密な歌い口が生きてきますが、サン=サーンスはフットワークは軽いものの、音色がいまひとつ曲想と合致していないようです。
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