1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Joseph Haydn: Symphony No.94 in G major, Hob.I-94 "Surprise"
◈Joseph Haydn: Symphony No.101 in D major, Hob.I-101 "The Clock"
Berliner Philharmoniker / Karl Richter
(Rec. March 1961, Jesus-Christus-Kirche, Berlin)
カール・リヒター(Karl Richter, 1926-1981)は、ドイツを代表する指揮者兼鍵盤楽器奏者で、カール・シュトラウベ、ギュンター・ラミンやルドルフ・マウエルスベルガーといった、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品解釈の大家たちの薫陶を受けています。
1951年にはミュンヘン・バッハ合唱団を、さらに1956年にはミュンヘン・バッハ管弦楽団を組織して、自分が理想とするJ.S.バッハの作品演奏を追及したことで知られています。
そんなリヒターでしたが、いわゆるJ.S.バッハの作品ばかり取り上げる人ではありませんでした。
そうした傍証のひとつとして、本CDを提示することが出来ると思います。
本CDは、リヒターがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した、ヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn, 1732-1809)の交響曲第94番《驚愕》と第101番《時計》が収録されています。
リヒターは、ハイドンの曲に込めたユーモアをそこそこにして、一音一音丁寧に拾い上げて理路整然とした演奏に仕上げています。
ヘルベルト・フォン・カラヤン治世下のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を起用して録音しているので、随所の個人プレイも気が利いていて、真面目だけれどつまらない演奏に堕するのを防いでいます。
しかし、個々のセクションは的確に演奏しているのですが、総力戦になるとリヒターの音色バランスの統率が甘くなり、幾分ごった煮のような印象へと変貌してしまいます。
例えば、《驚愕》の交響曲の第4楽章など、クライマックスに近づくに従って、オーケストラの各セクションの音が競合するようになり、全体の印象が荒く感じられます。第2楽章の後半部分の変奏も、テンポ設定の厳格さとオーケストラの各セクションの鳴り過ぎが裏目に出て、流れの悪い音楽になってしまっています。
また、《時計》交響曲の第1楽章の序奏など、ややもてあまし気味で雑な表現になってしまっているところもあります。
もしも、リヒターが他流試合ではなく、自分の手兵で録音していれば、もっと細かい表現でうならせる演奏をやっていたのではないかと思います。
全体的に、ややベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の機動力をもてあましている印象を受けました。
1951年にはミュンヘン・バッハ合唱団を、さらに1956年にはミュンヘン・バッハ管弦楽団を組織して、自分が理想とするJ.S.バッハの作品演奏を追及したことで知られています。
そんなリヒターでしたが、いわゆるJ.S.バッハの作品ばかり取り上げる人ではありませんでした。
そうした傍証のひとつとして、本CDを提示することが出来ると思います。
本CDは、リヒターがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した、ヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn, 1732-1809)の交響曲第94番《驚愕》と第101番《時計》が収録されています。
リヒターは、ハイドンの曲に込めたユーモアをそこそこにして、一音一音丁寧に拾い上げて理路整然とした演奏に仕上げています。
ヘルベルト・フォン・カラヤン治世下のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を起用して録音しているので、随所の個人プレイも気が利いていて、真面目だけれどつまらない演奏に堕するのを防いでいます。
しかし、個々のセクションは的確に演奏しているのですが、総力戦になるとリヒターの音色バランスの統率が甘くなり、幾分ごった煮のような印象へと変貌してしまいます。
例えば、《驚愕》の交響曲の第4楽章など、クライマックスに近づくに従って、オーケストラの各セクションの音が競合するようになり、全体の印象が荒く感じられます。第2楽章の後半部分の変奏も、テンポ設定の厳格さとオーケストラの各セクションの鳴り過ぎが裏目に出て、流れの悪い音楽になってしまっています。
また、《時計》交響曲の第1楽章の序奏など、ややもてあまし気味で雑な表現になってしまっているところもあります。
もしも、リヒターが他流試合ではなく、自分の手兵で録音していれば、もっと細かい表現でうならせる演奏をやっていたのではないかと思います。
全体的に、ややベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の機動力をもてあましている印象を受けました。
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