1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Gabriel Pierné: Cydalise et le chèvre-pied
College Vocal de la Cathédrale de Metz
Orchestre Philharmonique du Luxembourg / David Shallon
Orchestre Philharmonique du Luxembourg / David Shallon
(Rec. 29 May - 2 June 2000, Conservatoire, Luxembourg)
ガブリエル・ピエルネ(Gabriel Pierné, 1863-1937)は、フランスの作曲家です。生前は指揮者としても活躍していました。
本CD収録の《シダリーズと牧羊神》は、1913年に作られたバレエ音楽で、ピエルネの代表作として知られています。
バレエ音楽は、あくまでバレエのための音楽で、コンサート・ホールでオーケストラのレパートリーとして取り上げるためには、作曲者自身でダイジェスト版に当たる組曲を作る必要がありました。ピエルネもそうした流儀に倣って2つの組曲を作っており、CDでは専らその組曲版で録音されていました。
本CDは、その組曲版ではなく、バレエ音楽としての世界初録音にあたるものなのだそうです。
バレエを作るにあたって、ピエルネは、ロベール・ド・フレール(Robert de Flers, 1872-1927)とガストン・アルマン・ド・カイヤヴィ(Gaston Arman de Caillavet, 1869-1915)に台本を作ってもらっています。
シダリーズとは、ベルサイユ宮殿の座付きの舞姫で、この舞姫と見習い牧羊神スティラクスの恋物語というのが、このバレエの大まかな筋書きになります。
バレエとしては、全3幕からなり、第1幕では牧羊神の育成学校に通うスティラクスが描かれます。スティラクスは決して従順な生徒ではなく、いたずら好きで学校の授業をめちゃくちゃにするような人物として描かれます。
第2幕では、スティラクスとシダリーズの出会いが描かれます。ベルサイユ宮殿に来賓としてやってきたスルタンが急に病気になり、そのスルタンの病気平癒のための踊りを披露するために、シダリーズが呼ばれます。
スラティクスは、宮殿に馬車で向かうシダリーズを見止め、一目ぼれしてしまうのでした。シダリーズの乗る馬車のトランクに、スラティクスは忍び込み、宮殿についたところで、暴れまわってシダリーズの気を引きます。
第3幕において、シダリーズとスラティクスは意気投合し、一線を越える寸前まで行きますが、スラティクスは、森の中から呼び戻され、森へと消えていきます。
演奏は、イスラエル人指揮者のデヴィット・シャローン(David Shallon, 1951-2000)指揮するルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団で、この曲にはハミング合唱も必要なため、メッツ大聖堂コレージュ合唱団が共演しています。
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団は、元々ルクセンブルク放送交響楽団として活動していたオーケストラで、1996年に今の名称に改めて活動しています。録音当時、シャローンは、このオーケストラの音楽監督を務めていました。
この録音のおよそ三ヵ月後に、シャローンが日本で気管支喘息の発作を起こして亡くなってしまった為、この録音が、彼の遺作になってしまいました。
牧羊神の住まう森を描写したイントロダクションでは、合唱団のハミングとオーケストラの繊細なやり取りが聴かれますが、シャローンは絶妙なサウンド・コントロールで森の神秘性を表現しています。
スラティクスの登場時の音楽の茶目っ気やシダリーズのエレガントさなど、シャローンは音楽の性格づけを入念に行い、このバレエ音楽の、今まで知られてこなかった全曲版の魅力を開陳しています。
本CD収録の《シダリーズと牧羊神》は、1913年に作られたバレエ音楽で、ピエルネの代表作として知られています。
バレエ音楽は、あくまでバレエのための音楽で、コンサート・ホールでオーケストラのレパートリーとして取り上げるためには、作曲者自身でダイジェスト版に当たる組曲を作る必要がありました。ピエルネもそうした流儀に倣って2つの組曲を作っており、CDでは専らその組曲版で録音されていました。
本CDは、その組曲版ではなく、バレエ音楽としての世界初録音にあたるものなのだそうです。
バレエを作るにあたって、ピエルネは、ロベール・ド・フレール(Robert de Flers, 1872-1927)とガストン・アルマン・ド・カイヤヴィ(Gaston Arman de Caillavet, 1869-1915)に台本を作ってもらっています。
シダリーズとは、ベルサイユ宮殿の座付きの舞姫で、この舞姫と見習い牧羊神スティラクスの恋物語というのが、このバレエの大まかな筋書きになります。
バレエとしては、全3幕からなり、第1幕では牧羊神の育成学校に通うスティラクスが描かれます。スティラクスは決して従順な生徒ではなく、いたずら好きで学校の授業をめちゃくちゃにするような人物として描かれます。
第2幕では、スティラクスとシダリーズの出会いが描かれます。ベルサイユ宮殿に来賓としてやってきたスルタンが急に病気になり、そのスルタンの病気平癒のための踊りを披露するために、シダリーズが呼ばれます。
スラティクスは、宮殿に馬車で向かうシダリーズを見止め、一目ぼれしてしまうのでした。シダリーズの乗る馬車のトランクに、スラティクスは忍び込み、宮殿についたところで、暴れまわってシダリーズの気を引きます。
第3幕において、シダリーズとスラティクスは意気投合し、一線を越える寸前まで行きますが、スラティクスは、森の中から呼び戻され、森へと消えていきます。
演奏は、イスラエル人指揮者のデヴィット・シャローン(David Shallon, 1951-2000)指揮するルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団で、この曲にはハミング合唱も必要なため、メッツ大聖堂コレージュ合唱団が共演しています。
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団は、元々ルクセンブルク放送交響楽団として活動していたオーケストラで、1996年に今の名称に改めて活動しています。録音当時、シャローンは、このオーケストラの音楽監督を務めていました。
この録音のおよそ三ヵ月後に、シャローンが日本で気管支喘息の発作を起こして亡くなってしまった為、この録音が、彼の遺作になってしまいました。
牧羊神の住まう森を描写したイントロダクションでは、合唱団のハミングとオーケストラの繊細なやり取りが聴かれますが、シャローンは絶妙なサウンド・コントロールで森の神秘性を表現しています。
スラティクスの登場時の音楽の茶目っ気やシダリーズのエレガントさなど、シャローンは音楽の性格づけを入念に行い、このバレエ音楽の、今まで知られてこなかった全曲版の魅力を開陳しています。
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