1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Sergei Rachmaninoff: Vespers, op.37
Olga Borodina (Ms)
Vladimir Mostowoy (T)
St.Petersburg Chamber Choir / Nikolai Korniev
Vladimir Mostowoy (T)
St.Petersburg Chamber Choir / Nikolai Korniev
(Rec. 3-6 October 1993, St. Peter & St. Paul Fortress Cathedral)
本CDは、ニコライ・コルニエフ(Nikolai Korniev, 1948-)率いるサンクトペテルブルグ室内合唱団が演奏するセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninoff, 1973-1943)の《晩祷》の録音です。
コルニエフの名前については、キリル文字のアルファベット転写のブレからか、コルネフ(Kornev)という表記をすることもあります。
旧レニングラードに生まれたコルニエフは、ミハイル・グリンカ音楽院で聖歌の研究をし、レニングラード音楽院で聖歌演奏の研究で学位までとった合唱音楽のスペシャリストです。
本録音で歌っている合唱団は、1977年からコルニエフが創立して指導を続けているロシアの宗教音楽のスペシャル集団とのこと。ラフマニノフの《晩祷》は、コルニエフらの得意中の得意の演目と言えます。
ロシア正教の合唱音楽は、長いこと単旋律の合唱音楽でしたが、聖歌研究家のステパン・スモレンスキーが単声の音楽から多声の音楽へと改革する運動を起こし、次第にポリフォニックな聖歌を作る機運が高まってきました。
ラフマニノフは、スモレンスキーや、スモレンスキーの弟子にあたるアレクサンドル・カスタリスキーから宗教音楽の極意を学び、スモレンスキーが目指した芸術としての聖歌を体現すべく、宗教音楽の作曲に着手しています。そうして出来上がった作品が、1910年に発表された《聖口イオアンの聖体礼儀》と、本CDで録音されている《晩祷》(1915年作)です。
この《晩祷》は、1909年に亡くなったスモレンスキーの思い出に捧げられ、ポリフォニックなロシアの宗教音楽の不朽の名作とされています。
曲は、全部で15の曲からなり、その内訳は、以下の通りです。
1. 来たれ我らの主
2. 我が霊や、主を讃め上げよ
3. 悪人の謀りごとに行かざる人は幸福なり
4. 聖にして福たる常生なる天の父
5. 主宰や、今汝の言に従い
6. 生神童貞女や喜べよ
7. いと高きには栄光
8. 主の名を讃め上げよ
9. 主よ、汝は崇め讃めらる
10. ハリストスの復活を見て
11. わが心は主を崇め
12. いと高きには栄光神に帰し
13. 今救いは世界に
14. 汝は墓より復活し
15. 生神童貞女讃歌
本演奏では、ロシアの名メゾ・ソプラノ歌手のオルガ・ボロディナ(Olga Borodina, 1963-)とテノール歌手のヴラディミール・モストヴォイ(Vladimir Mostowoy)が共演し、ロシア・オペラさながらの濃密な歌唱でねっとりと歌い上げています。ギリシャのメロディに則った第2曲など、まるでオーケストラのような合唱をバックに、ソプラノが香煙のように立ち上り、聴き手の耳を釘づけにします。
コルニエフの名前については、キリル文字のアルファベット転写のブレからか、コルネフ(Kornev)という表記をすることもあります。
旧レニングラードに生まれたコルニエフは、ミハイル・グリンカ音楽院で聖歌の研究をし、レニングラード音楽院で聖歌演奏の研究で学位までとった合唱音楽のスペシャリストです。
本録音で歌っている合唱団は、1977年からコルニエフが創立して指導を続けているロシアの宗教音楽のスペシャル集団とのこと。ラフマニノフの《晩祷》は、コルニエフらの得意中の得意の演目と言えます。
ロシア正教の合唱音楽は、長いこと単旋律の合唱音楽でしたが、聖歌研究家のステパン・スモレンスキーが単声の音楽から多声の音楽へと改革する運動を起こし、次第にポリフォニックな聖歌を作る機運が高まってきました。
ラフマニノフは、スモレンスキーや、スモレンスキーの弟子にあたるアレクサンドル・カスタリスキーから宗教音楽の極意を学び、スモレンスキーが目指した芸術としての聖歌を体現すべく、宗教音楽の作曲に着手しています。そうして出来上がった作品が、1910年に発表された《聖口イオアンの聖体礼儀》と、本CDで録音されている《晩祷》(1915年作)です。
この《晩祷》は、1909年に亡くなったスモレンスキーの思い出に捧げられ、ポリフォニックなロシアの宗教音楽の不朽の名作とされています。
曲は、全部で15の曲からなり、その内訳は、以下の通りです。
1. 来たれ我らの主
2. 我が霊や、主を讃め上げよ
3. 悪人の謀りごとに行かざる人は幸福なり
4. 聖にして福たる常生なる天の父
5. 主宰や、今汝の言に従い
6. 生神童貞女や喜べよ
7. いと高きには栄光
8. 主の名を讃め上げよ
9. 主よ、汝は崇め讃めらる
10. ハリストスの復活を見て
11. わが心は主を崇め
12. いと高きには栄光神に帰し
13. 今救いは世界に
14. 汝は墓より復活し
15. 生神童貞女讃歌
本演奏では、ロシアの名メゾ・ソプラノ歌手のオルガ・ボロディナ(Olga Borodina, 1963-)とテノール歌手のヴラディミール・モストヴォイ(Vladimir Mostowoy)が共演し、ロシア・オペラさながらの濃密な歌唱でねっとりと歌い上げています。ギリシャのメロディに則った第2曲など、まるでオーケストラのような合唱をバックに、ソプラノが香煙のように立ち上り、聴き手の耳を釘づけにします。
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