1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Johannes Brahms: Sonata for Violin and Piano in D minor, op.108
Zino Francescatti (Vn)
Robert Casadesus (Pf)
Robert Casadesus (Pf)
(Rec. 8 January 1947, Coolidge Auditorium of the Library of Congress) Live Recording with Applause
◈Johannes Brahms: Sonata for Violin and Piano in A minor, op.100◈Johannes Brahms: Sonata for Violin and Piano in G major, op.78
Zino Francescatti (Vn)
Robert Casadesus (Pf)
Robert Casadesus (Pf)
(Rec. 4 January 1952, Coolidge Auditorium of the Library of Congress) Live recording with Applause
ドイツ人作曲家のヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897)は、生涯に3曲のヴァイオリン・ソナタを遺しています。作品の詳細については、過去の記事をご参照いただければと思います。
本CDには、この3つのソナタをジノ・フランチェスカッティ(Zino Francescatti, 1902-1991)とロベール・カサドシュ(Robert Casadesus, 1899-1972)が、アメリカの国会図書館のクーリッジ・オーディトリアムでライヴ録音したものが収録されています。
フランチェスカッティは、イタリア人の父親とフランス人の母親の下でフランスのマルセイユに生まれたヴァイオリニスト。父親はマルセイユ歌劇場でコンサート・マスターを務めたヴァイオリニストで、ニコロ・パガニーニ門下のカミーロ・シヴォリと、アントニオ・バッツィーニに師事をした名手でした。母親は父親の門下生だった人。その両親の英才教育を受けてヴァイオリニストとしての腕を磨き、パリに行ってジャック・ティボーに認められて、一流のヴァイオリニストとしての地歩を固めました。生前は、パガニーニの直系という触れ込みはあったものの、その触れ込みに頼ることなく、ヴァーサタイルなヴァイオリニストとして名声を確立した人です。
カサドシュは、音楽家の名門に生まれたフランスのピアニストです。近年は作曲家としても再評価されてきています。
ピアニストとしては、パリ音楽院でルイ・ディエメの門下となり、14歳でプルミエ・プリを得てピアノ科を修了しています。
第二次世界大戦前から、ヨーロッパ各地でコンサートを開き、アメリカにも足を延ばしていましたが、1939年に、アメリカでフランチェスカッティと出会って意気投合し、デュオを組んで音楽活動を展開していました。
ピアノ教師としても高名で、モニク・アースやクロード・エルフェ、園田高弘などを育てています。
クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルの作品の録音が特に評価の高い人ですが、1958年にハンブルク市からブラームス賞を贈られたことからも分かるように、フランス音楽に限定しない、広いレパートリーの持ち主だったことが分かります。
ブラームスの音楽は、特に内向的な音楽として捉えられる向きがありますが、フランチェスカッティは持ち前の輝かしい音色で、作品の華やかさとメロディ・ラインの美しさに光を当てようとしています。
第3番のソナタの第2楽章など、寂寥感よりはテノール歌手のような朗々とした歌いっぷりで聴き手の耳を惹きつけます。
カサドシュのピアノもニュアンス豊かで、第2番の第1楽章のように、豪快さと繊細さを織り交ぜた演奏で、フランチェスカッティの表現が一本調子にならぬように刺激を与えています。巧みに音楽をリードしているのは、カサドシュの方ですが、フランチェスカッティのヴァイオリンの豊かな音があればこそ、カサドシュもリードのし甲斐があるのでしょう。
本CDには、この3つのソナタをジノ・フランチェスカッティ(Zino Francescatti, 1902-1991)とロベール・カサドシュ(Robert Casadesus, 1899-1972)が、アメリカの国会図書館のクーリッジ・オーディトリアムでライヴ録音したものが収録されています。
フランチェスカッティは、イタリア人の父親とフランス人の母親の下でフランスのマルセイユに生まれたヴァイオリニスト。父親はマルセイユ歌劇場でコンサート・マスターを務めたヴァイオリニストで、ニコロ・パガニーニ門下のカミーロ・シヴォリと、アントニオ・バッツィーニに師事をした名手でした。母親は父親の門下生だった人。その両親の英才教育を受けてヴァイオリニストとしての腕を磨き、パリに行ってジャック・ティボーに認められて、一流のヴァイオリニストとしての地歩を固めました。生前は、パガニーニの直系という触れ込みはあったものの、その触れ込みに頼ることなく、ヴァーサタイルなヴァイオリニストとして名声を確立した人です。
カサドシュは、音楽家の名門に生まれたフランスのピアニストです。近年は作曲家としても再評価されてきています。
ピアニストとしては、パリ音楽院でルイ・ディエメの門下となり、14歳でプルミエ・プリを得てピアノ科を修了しています。
第二次世界大戦前から、ヨーロッパ各地でコンサートを開き、アメリカにも足を延ばしていましたが、1939年に、アメリカでフランチェスカッティと出会って意気投合し、デュオを組んで音楽活動を展開していました。
ピアノ教師としても高名で、モニク・アースやクロード・エルフェ、園田高弘などを育てています。
クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルの作品の録音が特に評価の高い人ですが、1958年にハンブルク市からブラームス賞を贈られたことからも分かるように、フランス音楽に限定しない、広いレパートリーの持ち主だったことが分かります。
ブラームスの音楽は、特に内向的な音楽として捉えられる向きがありますが、フランチェスカッティは持ち前の輝かしい音色で、作品の華やかさとメロディ・ラインの美しさに光を当てようとしています。
第3番のソナタの第2楽章など、寂寥感よりはテノール歌手のような朗々とした歌いっぷりで聴き手の耳を惹きつけます。
カサドシュのピアノもニュアンス豊かで、第2番の第1楽章のように、豪快さと繊細さを織り交ぜた演奏で、フランチェスカッティの表現が一本調子にならぬように刺激を与えています。巧みに音楽をリードしているのは、カサドシュの方ですが、フランチェスカッティのヴァイオリンの豊かな音があればこそ、カサドシュもリードのし甲斐があるのでしょう。
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