1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Piano Concerto No.22 in E flat major, K482
Elizabeth Rich (Pf)
Jupiter Symphony / Jens Nygaard
(Rec. 23 January 1996, Good Shepherd Presbyterian Church, New York City) Live Recording with Applause
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Piano Concerto No.9 in E flat major, K271 "Jeunehomme"Elizabeth Rich (Pf)
London Soloists Chamber Orchestra / David Josefowitz
(Rec. 21 October 2001, Purcell Room, London) Live Recording with Applause
本CDは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)のピアノ協奏曲第22番(K482)と第9番《ジュノム》(K271)のカップリングです。
演奏は、どちらもアメリカ人ピアニストのエリザベス・リッチ(Elizabeth Rich)が独奏を務めていますが、共演のオーケストラは異なります。
第22番の協奏曲のほうは、ジェンス・ナイガード(Jens Nygaard, 1931-2001)の指揮するジュピター交響楽団、第9番のほうは、デヴィット・ジョセフォヴィッツ(David Josefowitz, 1918-)の指揮するロンドン・ソロイスツ室内管弦楽団が伴奏をしています。
ナイガードは、アメリカの指揮者ですが、名前からもわかるように、デンマーク系の人でした。
ジュリアード音楽院でピアノを学んだものの、指揮者になる夢を捨て切れず、独学で指揮法をマスターして、1979年に自分でオーケストラを組織しました。それがジュピター交響楽団です。ナイガードの死とともに、このオーケストラは解散してしまいましたが、2002年に有志でジュピター・チェンバー・プレイヤーズを組織して活動しているとのことです。なお、本CDでは、ナイガードの綴りが"Nygard"になっています。
第22番の協奏曲の録音は、1996年の録音にかかわらず、その音はモノラル然としています。おそらく客席で音を拾ったのか、ピアノの音が遠めで、ちゃんとしたエンジニアによって録音されたものではなさそうです。楽章ごとに、音の状態も変わってくるので、気になる人は気になるかもしれません。
リッチのピアノは、装飾音をいじり倒しているものの、往年のフリードリヒ・グルダのように闊達とはいえず、オーケストラと不協和になるところがあります。オーケストラの伴奏は、団員が自発的に歌心を持っており、多少危なっかしさはあるものの、比較的よくまとまっています。
なお、曲全体を通じて、出色の出来栄えの演奏は、第2楽章です。
ジョセフォヴィッツは、ロシア出身の指揮者で、イギリスを活動の本拠とした指揮者です。コンサート・ホール・ソサエティというレコード頒布レーベルの発起人の一人でもあり、今日では、そこの専属指揮者として名を残しています。
本録音も、おそらく第22番の協奏曲の録音と同じような状況で録られたもののようで、聴衆ノイズが生々しく入っています。また、ピアノの音も、やはり遠いです。
ロンドン・ソロイスツ室内管弦楽団の演奏は、第1楽章ではなかなかの推進力を見せるものの、アンサンブルに甘さがのぞきます。
リッチのピアノとの相性も良くないようで、お互いの間合いの取り方が、どこかちぐはぐになっています。
第2楽章も、どこかよそよそしく聴こえ、いまいち感興が乗りません。
第3楽章は、ピアノもオーケストラも挙動不審で、ハラハラさせられます。
演奏は、どちらもアメリカ人ピアニストのエリザベス・リッチ(Elizabeth Rich)が独奏を務めていますが、共演のオーケストラは異なります。
第22番の協奏曲のほうは、ジェンス・ナイガード(Jens Nygaard, 1931-2001)の指揮するジュピター交響楽団、第9番のほうは、デヴィット・ジョセフォヴィッツ(David Josefowitz, 1918-)の指揮するロンドン・ソロイスツ室内管弦楽団が伴奏をしています。
ナイガードは、アメリカの指揮者ですが、名前からもわかるように、デンマーク系の人でした。
ジュリアード音楽院でピアノを学んだものの、指揮者になる夢を捨て切れず、独学で指揮法をマスターして、1979年に自分でオーケストラを組織しました。それがジュピター交響楽団です。ナイガードの死とともに、このオーケストラは解散してしまいましたが、2002年に有志でジュピター・チェンバー・プレイヤーズを組織して活動しているとのことです。なお、本CDでは、ナイガードの綴りが"Nygard"になっています。
第22番の協奏曲の録音は、1996年の録音にかかわらず、その音はモノラル然としています。おそらく客席で音を拾ったのか、ピアノの音が遠めで、ちゃんとしたエンジニアによって録音されたものではなさそうです。楽章ごとに、音の状態も変わってくるので、気になる人は気になるかもしれません。
リッチのピアノは、装飾音をいじり倒しているものの、往年のフリードリヒ・グルダのように闊達とはいえず、オーケストラと不協和になるところがあります。オーケストラの伴奏は、団員が自発的に歌心を持っており、多少危なっかしさはあるものの、比較的よくまとまっています。
なお、曲全体を通じて、出色の出来栄えの演奏は、第2楽章です。
ジョセフォヴィッツは、ロシア出身の指揮者で、イギリスを活動の本拠とした指揮者です。コンサート・ホール・ソサエティというレコード頒布レーベルの発起人の一人でもあり、今日では、そこの専属指揮者として名を残しています。
本録音も、おそらく第22番の協奏曲の録音と同じような状況で録られたもののようで、聴衆ノイズが生々しく入っています。また、ピアノの音も、やはり遠いです。
ロンドン・ソロイスツ室内管弦楽団の演奏は、第1楽章ではなかなかの推進力を見せるものの、アンサンブルに甘さがのぞきます。
リッチのピアノとの相性も良くないようで、お互いの間合いの取り方が、どこかちぐはぐになっています。
第2楽章も、どこかよそよそしく聴こえ、いまいち感興が乗りません。
第3楽章は、ピアノもオーケストラも挙動不審で、ハラハラさせられます。
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