1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Alexander Glazunov: The King of the Jews
Moscow Capella (Chorus master: Sergey Krivobokov)
Moscow Symphony Orchestra / Igor Golovchin
Moscow Symphony Orchestra / Igor Golovchin
(Rec. May 1995, Mosfilm Studio, Moscow)
アレクサンデル・グラズノフ(Alexander Glazunov, 1865-1936)の劇付随音楽《ユダヤの王》です。
ロシア大公コンスタンティン・ロマノフ(Konstantin Romanov, 1858-1915)の戯曲『ユダヤの王』の劇伴奏音楽として、当時ロシアを代表する作曲家だったグラズノフが選ばれ、1912年に作曲の依頼がなされています。
『ユダヤの王』は、イエス・キリストを題材にした宗教劇ですが、使徒たちの演技によってキリストの存在を暗示するような演出が採られていました。台本に興味をそそられたグラズノフは、依頼を引き受け、キリストの存在を暗示するような劇伴奏の音楽を書き上げています。
1913年に書き上げられたこの曲は、1914年の1月に、エミルタージュ劇場で戯曲とともに初演され、好評を博しました。この時、戯曲の作者である大公は、使徒ヨセフの役で参加していたのことです。
その後、ほどなくして大公は亡くなり、ロシア革命の勃発によって、しばらくの間、この作品はお蔵入りになってしまいました。
本CDでは、『ユダヤの王』の上演に使われた音楽を集め、全曲版として演奏されています。
演奏されているのは、〈導入と合唱〉、〈使徒たちの歌〉、〈第2幕への間奏曲〉、〈レビの子孫たちのラッパ〉、〈第2幕の終結部〉、〈第3幕第1場への間奏曲〉、〈第3幕第2場への間奏曲〉、〈シリア人の踊り〉、〈第4幕への間奏曲〉、〈羊飼いのミュゼット〉、〈信徒の賛歌〉の11曲です。合唱は、最初の〈導入と合唱〉と〈使徒たちの歌〉、最後の〈信徒の賛歌〉で配置されます。
演奏は、イーゴリ・ゴロフチン(Igor Golovchin, 1956-1998)の指揮するモスクワ交響楽団で、モスクワ・カペラという合唱団が共演しています。
モスクワ交響楽団は、アントニオ・デ・アルメイダを迎えて1989年に設立されたオーケストラで、1997年からはヴラディミール・ジヴァを首席指揮者に迎えて活動中なのだとか。マルコ・ポーロやナクソスなどのレーベルを中心に録音活動をしていますが、まだまだ発展途上のオーケストラです。
モスクワ・カペラも、1991年に設立された合唱団で、ナクソス・レーベルを中心に録音をリリースしています。
本録音では、結成間もない合唱団ながら、磨き抜かれたアンサンブルを聴かせてくれます。
指揮者のゴロフチンについては、”Golovschin”や”Golovstchin”など、様々な表記が混在しており、「ゴロフスチン」と呼ばれることもあります。
ゴロフチンは、キリル・コンドラシンに学んだ指揮者で、1983年にカラヤン国際指揮者コンクールで入賞し、エフゲニー・スヴェトラーノフの助手としてキャリアを伸ばしていました。
本録音でも、決してうまいとはいえないオーケストラから、それなり以上の成果を収めるゴロフチンの手腕は特筆に値すると思います。
ロシア大公コンスタンティン・ロマノフ(Konstantin Romanov, 1858-1915)の戯曲『ユダヤの王』の劇伴奏音楽として、当時ロシアを代表する作曲家だったグラズノフが選ばれ、1912年に作曲の依頼がなされています。
『ユダヤの王』は、イエス・キリストを題材にした宗教劇ですが、使徒たちの演技によってキリストの存在を暗示するような演出が採られていました。台本に興味をそそられたグラズノフは、依頼を引き受け、キリストの存在を暗示するような劇伴奏の音楽を書き上げています。
1913年に書き上げられたこの曲は、1914年の1月に、エミルタージュ劇場で戯曲とともに初演され、好評を博しました。この時、戯曲の作者である大公は、使徒ヨセフの役で参加していたのことです。
その後、ほどなくして大公は亡くなり、ロシア革命の勃発によって、しばらくの間、この作品はお蔵入りになってしまいました。
本CDでは、『ユダヤの王』の上演に使われた音楽を集め、全曲版として演奏されています。
演奏されているのは、〈導入と合唱〉、〈使徒たちの歌〉、〈第2幕への間奏曲〉、〈レビの子孫たちのラッパ〉、〈第2幕の終結部〉、〈第3幕第1場への間奏曲〉、〈第3幕第2場への間奏曲〉、〈シリア人の踊り〉、〈第4幕への間奏曲〉、〈羊飼いのミュゼット〉、〈信徒の賛歌〉の11曲です。合唱は、最初の〈導入と合唱〉と〈使徒たちの歌〉、最後の〈信徒の賛歌〉で配置されます。
演奏は、イーゴリ・ゴロフチン(Igor Golovchin, 1956-1998)の指揮するモスクワ交響楽団で、モスクワ・カペラという合唱団が共演しています。
モスクワ交響楽団は、アントニオ・デ・アルメイダを迎えて1989年に設立されたオーケストラで、1997年からはヴラディミール・ジヴァを首席指揮者に迎えて活動中なのだとか。マルコ・ポーロやナクソスなどのレーベルを中心に録音活動をしていますが、まだまだ発展途上のオーケストラです。
モスクワ・カペラも、1991年に設立された合唱団で、ナクソス・レーベルを中心に録音をリリースしています。
本録音では、結成間もない合唱団ながら、磨き抜かれたアンサンブルを聴かせてくれます。
指揮者のゴロフチンについては、”Golovschin”や”Golovstchin”など、様々な表記が混在しており、「ゴロフスチン」と呼ばれることもあります。
ゴロフチンは、キリル・コンドラシンに学んだ指揮者で、1983年にカラヤン国際指揮者コンクールで入賞し、エフゲニー・スヴェトラーノフの助手としてキャリアを伸ばしていました。
本録音でも、決してうまいとはいえないオーケストラから、それなり以上の成果を収めるゴロフチンの手腕は特筆に値すると思います。
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