1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Camille Saint-Saëns: Oratorio de Noël, op.12
Simona Houda-Šaturová (S)
Regina Pätzer (Ms)
Anke Vondung (A)
Hans Jörg Mammel (T)
Florian Boesch (Br)
Françoise Friedrich (Hp)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz
L'arpa Festante / Ralf Otto
Regina Pätzer (Ms)
Anke Vondung (A)
Hans Jörg Mammel (T)
Florian Boesch (Br)
Françoise Friedrich (Hp)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz
L'arpa Festante / Ralf Otto
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈Camille Saint-Saëns: Quam Dilecta, op.148Bachchor Mainz / Ralf Otto
Françoise Friedrich (Hp)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Françoise Friedrich (Hp)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈César Franck (arr. Wolfgang Hochstein): 'Panis Angelicus' from Mass, op.12Hans Jörg Mammel (T)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
Françoise Friedrich (Hp)
Kraus Dieter Brandt (Vc)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
Françoise Friedrich (Hp)
Kraus Dieter Brandt (Vc)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈César Franck: Psalm 150Bachchor Mainz
L'arpa Festante / Ralf Otto
Petra Morath-Pusinelli (Org)
L'arpa Festante / Ralf Otto
Petra Morath-Pusinelli (Org)
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈Charles Gounod: Noël, op.12Simona Houda-Šaturová (S)
Anke Vondung (A)
Burkhard Schaeffer (Pf)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
Anke Vondung (A)
Burkhard Schaeffer (Pf)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈Johann Sebastian Bach & Charles Gounod (arr. Roman Bär): Ave MariaAnke Vondung (A)
Françoise Friedrich (Hp)
Françoise Friedrich (Hp)
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈Gabriel Fauré: Noël, op.43-1Simona Houda-Šaturová (S)
Burkhard Schaeffer (Pf)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
Burkhard Schaeffer (Pf)
Petra Morath-Pusinelli (Org)
Bachchor Mainz / Ralf Otto
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
◈Gabriel Fauré: Cantique de Jean RacineBachchor Mainz
L'arpa Festante / Ralf Otto
L'arpa Festante / Ralf Otto
(Rec. 21-24 June 2008, St.Kilian, Wiesbaden)
本CDは、19世紀フランスの作曲家による宗教作品を集めたアルバムです。演目および演奏者は以下の通り。
▨ カミーユ・サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ
ソプラノ歌手のホウダ=シャチュロヴァー(Simona Houda-Šaturová)はスロヴァキア、メゾ・ソプラノ歌手のペッツァー(Regina Pätzer)、アルト歌手のフォンドゥング(Anke Vondung)、テノール歌手のマンメル(Hans Jörg Mammel)はドイツ出身、バリトン歌手のベッシュ(Florian Boesch)はオーストリア出身で、それぞれ売り出し中の若手の人たちです。
ラルフ・オットー(Ralf Otto, 1956-)は、エリク・エリクソンの薫陶を受けたドイツの指揮者で、主に合唱の分野で活躍している人です。1986年からマインツ・バッハ合唱団の指揮者を務めています。本CDでは、ミュンヘンの古楽器オーケストラであるラルパ・フェスタンテも率いて、一連の宗教音楽を演奏しており、水際立ったアンサンブルで夢心地のサウンドを聴かせてくれます。
サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921)のクリスマス・オラトリオが、このCDの目玉ですが、この作品は、サン=サーンスが23歳で聖マドレーヌ教会のオルガニストとして就職した時、その手土産として書き上げた作品です。その音楽はよどみなく、第五曲目のソプラノとバリトンのデュエットなど、対位法の巧みさとメロディ・ラインの美しさにうっとりさせられることでしょう。
また、晩年期のモテットが添えられていますが、最初期に書かれたこのオラトリオと並べても、全く不自然さがなく、まるで、オラトリオの一曲であるかのように聴こえます。サン=サーンスは、早いうちから作風が確立されていて、そこから飛躍的な進化を遂げるような人ではなかったということが分かります。
次に収録されているのは、セザール・フランク(César Franck, 1822-1890)のミサ曲から〈天使の糧〉という曲です。ミサ曲自体は、1860年に完成されましたが、音楽の不足を感じたフランクによって、この〈天使の糧〉が1872年に追加作曲されました。今日では、ミサ曲本体から遊離して、単体で歌われることが多い作品です。
本録音に当たっては、ヴォルフガング・ホーホシュタイン(Wolfgang Hochstein, 1950-)がアレンジした版を用いて演奏しています。
詩篇第150番は、フランクが亡くなる2年前に作曲した作品です。〈天使の糧〉で聴かせたようなほのかな甘美さは抑えられ、より厳粛な音楽になっています。
フランクの音楽は、往々にして禁欲的で、まるで聖職者のような高潔さが魅力だと称えられますが、シャルル・グノー(Charles Gounod, 1818-1893)は、本当の意味で、聖職者になろうとした人でした。
結局のところ、聖職者としての道を思いとどまり、作曲家として人生を全うしましたが、聖職に関する知識は並みならぬものがあったようです。
1886年に作曲された《ノエル》は、グランド・オペラの作曲家だけあって、クライマックスの作り方をよく心得た音楽になっていますが、全くあざとさのない、純真な美しさを持っていて、思わず天を見上げて神に祈りたくなるような気分にさせられます。
また、グノーは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の音楽を綿密に研究していて、平均律クラヴィーア曲集の第1巻のハ長調の前奏曲をベースにして歌のパートを付け加え、アヴェ・マリアとして発表しています。バッハの音楽の幽玄さと、グノーの音楽の劇性がいい塩梅で結びついた作品ということで、数あるアヴェ・マリアの中でも飛びきりの名品とされています。本CDでは、ドイツのオルガニストでアレンジャーでもあるローマン・ベー(Roman Bär, 1975-)の編曲で収録されています。
最後は、ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)の作品が収録されています。
フォーレは、サン=サーンスの親友でした。しかし、サン=サーンスが隙のない強固な構成の作品を得意にしたのに対し、フォーレは変幻自在なハーモニーを駆使して、夢現のような作品を得意としたようです。
〈ノエル〉(1886年作)は、確かピアノ伴奏の歌曲ですが、本CDではオルガンのオブリガートがつけられ、敬虔な雰囲気が増しています。
《ラシーヌ雅歌》は、オルガン(ハルモニウム)伴奏で歌われることの多い合唱曲ですが、元々はオーケストラの伴奏だったようで、そのオリジナルのオーケストラ伴奏版で録音されています。ただ、この演奏は、オットーがゆったりとしたテンポをとり過ぎ、音楽が停滞しがちになっております。
▨ カミーユ・サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ
シモーナ・ホウダ=シャチュロヴァー (S)
レジーナ・ペッツァー (Ms)
アンケ・フォンドゥング (A)
ハンス・イェルク・マンメル (T)
フローリアン・ベッシュ (Br)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
▨ カミーユ・サン=サーンス:モテット《汝の祭壇はいとも美しく》レジーナ・ペッツァー (Ms)
アンケ・フォンドゥング (A)
ハンス・イェルク・マンメル (T)
フローリアン・ベッシュ (Br)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
マインツ・バッハ合唱団 / ラルフ・オットー
▨ セザール・フランク:ミサ曲より〈天使の糧〉フランソワ・フリードリヒ (Hp)
マインツ・バッハ合唱団 / ラルフ・オットー
ハンス・イェルク・マンメル (T)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
クラウス・ディーター・ブラント (Vc)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
▨ セザール・フランク:詩篇150番《主を讃えよ》ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
クラウス・ディーター・ブラント (Vc)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
▨ シャルル・グノー:ノエルマインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
シモーナ・ホウダ=シャチュロヴァー (S)
アンケ・フォンドゥング (A)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
ブルクハルト・シェーファー (Pf)
マインツ・バッハ合唱団 / ラルフ・オットー
▨ ヨハン・ゼバスティアン・バッハ&シャルル・グノー:アヴェ・マリアアンケ・フォンドゥング (A)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
ブルクハルト・シェーファー (Pf)
マインツ・バッハ合唱団 / ラルフ・オットー
アンケ・フォンドゥング (A)
フランソワ・フリードリヒ (Hp)
▨ ガブリエル・フォーレ:ノエルフランソワ・フリードリヒ (Hp)
シモーナ・ホウダ=シャチュロヴァー (S)
ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
ブルクハルト・シェーファー (Pf)
▨ ガブリエル・フォーレ:ジャン・ラシーヌの雅歌ペトラ・モラス=プシネッリ (Org)
ブルクハルト・シェーファー (Pf)
マインツ・バッハ合唱団
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
ラルパ・フェスタンテ / ラルフ・オットー
ソプラノ歌手のホウダ=シャチュロヴァー(Simona Houda-Šaturová)はスロヴァキア、メゾ・ソプラノ歌手のペッツァー(Regina Pätzer)、アルト歌手のフォンドゥング(Anke Vondung)、テノール歌手のマンメル(Hans Jörg Mammel)はドイツ出身、バリトン歌手のベッシュ(Florian Boesch)はオーストリア出身で、それぞれ売り出し中の若手の人たちです。
ラルフ・オットー(Ralf Otto, 1956-)は、エリク・エリクソンの薫陶を受けたドイツの指揮者で、主に合唱の分野で活躍している人です。1986年からマインツ・バッハ合唱団の指揮者を務めています。本CDでは、ミュンヘンの古楽器オーケストラであるラルパ・フェスタンテも率いて、一連の宗教音楽を演奏しており、水際立ったアンサンブルで夢心地のサウンドを聴かせてくれます。
サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921)のクリスマス・オラトリオが、このCDの目玉ですが、この作品は、サン=サーンスが23歳で聖マドレーヌ教会のオルガニストとして就職した時、その手土産として書き上げた作品です。その音楽はよどみなく、第五曲目のソプラノとバリトンのデュエットなど、対位法の巧みさとメロディ・ラインの美しさにうっとりさせられることでしょう。
また、晩年期のモテットが添えられていますが、最初期に書かれたこのオラトリオと並べても、全く不自然さがなく、まるで、オラトリオの一曲であるかのように聴こえます。サン=サーンスは、早いうちから作風が確立されていて、そこから飛躍的な進化を遂げるような人ではなかったということが分かります。
次に収録されているのは、セザール・フランク(César Franck, 1822-1890)のミサ曲から〈天使の糧〉という曲です。ミサ曲自体は、1860年に完成されましたが、音楽の不足を感じたフランクによって、この〈天使の糧〉が1872年に追加作曲されました。今日では、ミサ曲本体から遊離して、単体で歌われることが多い作品です。
本録音に当たっては、ヴォルフガング・ホーホシュタイン(Wolfgang Hochstein, 1950-)がアレンジした版を用いて演奏しています。
詩篇第150番は、フランクが亡くなる2年前に作曲した作品です。〈天使の糧〉で聴かせたようなほのかな甘美さは抑えられ、より厳粛な音楽になっています。
フランクの音楽は、往々にして禁欲的で、まるで聖職者のような高潔さが魅力だと称えられますが、シャルル・グノー(Charles Gounod, 1818-1893)は、本当の意味で、聖職者になろうとした人でした。
結局のところ、聖職者としての道を思いとどまり、作曲家として人生を全うしましたが、聖職に関する知識は並みならぬものがあったようです。
1886年に作曲された《ノエル》は、グランド・オペラの作曲家だけあって、クライマックスの作り方をよく心得た音楽になっていますが、全くあざとさのない、純真な美しさを持っていて、思わず天を見上げて神に祈りたくなるような気分にさせられます。
また、グノーは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の音楽を綿密に研究していて、平均律クラヴィーア曲集の第1巻のハ長調の前奏曲をベースにして歌のパートを付け加え、アヴェ・マリアとして発表しています。バッハの音楽の幽玄さと、グノーの音楽の劇性がいい塩梅で結びついた作品ということで、数あるアヴェ・マリアの中でも飛びきりの名品とされています。本CDでは、ドイツのオルガニストでアレンジャーでもあるローマン・ベー(Roman Bär, 1975-)の編曲で収録されています。
最後は、ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)の作品が収録されています。
フォーレは、サン=サーンスの親友でした。しかし、サン=サーンスが隙のない強固な構成の作品を得意にしたのに対し、フォーレは変幻自在なハーモニーを駆使して、夢現のような作品を得意としたようです。
〈ノエル〉(1886年作)は、確かピアノ伴奏の歌曲ですが、本CDではオルガンのオブリガートがつけられ、敬虔な雰囲気が増しています。
《ラシーヌ雅歌》は、オルガン(ハルモニウム)伴奏で歌われることの多い合唱曲ですが、元々はオーケストラの伴奏だったようで、そのオリジナルのオーケストラ伴奏版で録音されています。ただ、この演奏は、オットーがゆったりとしたテンポをとり過ぎ、音楽が停滞しがちになっております。
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