1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Arthur Berger: Three Pieces for Two Pianos
Paul Jacobs (1st Pf)
Gilbert Kalish (2nd Pf)
Gilbert Kalish (2nd Pf)
(Rec. Unknown)
◈Arthur Berger: Serenade ConcertanteBrandeis Festival Orchestra / Izler Solomon
(Rec. Unknown)
◈Arthur Berger: String QuartetLenox String Quartet
{Peter Marsh (1st Vn), Theodore Mantz (2nd Vn),
Paul Hersh (Vla), Donald McCall (Vc)}
Paul Hersh (Vla), Donald McCall (Vc)}
(Rec. 31 January 1962, Judson Hall, New York)
◈Arthur Berger: Two EpisodesRobert Helps (Pf)
(Rec. Unknown)
◈Arthur Berger: Chamber Music for 13 PlayersColumbia Chamber Ensemble / Gunther Schuller
(Rec. Unknown)
アーサー・バーガー(Arthur Berger, 1912-2003)は、ウォルター・ピストンとナディア・ブーランジェに学んだ、アメリカの作曲家です。
バーガーは、シェーンベルクらの無調音楽の影響から出発してセリー音楽に傾倒しましたが、ヘンリー・カウエルの創始したトーン・クラスターを知ってからは、様々な音高の組み合わせに興味を持つようになりました。
本CDは、アメリカのクラシック音楽のアーカイヴ的なレーベルとして知られるCRIから発売されていたLPレコードの音源から、バーガーの作品を取捨選択して収録したアルバムです。
1961年に作曲された2台のピアノのための3つの小品は、セリー音楽の影響を残しながら、片方のピアノをプリペアド・ピアノ化し、複雑な和音に不安定な音程をぶつけることで新境地を開こうとした意欲作です。
3つの小品は、それぞれ急-緩-急のテンポで配列されており、古典的なソナタへの意識も垣間見せられます。
本CDでは、アーネスト・ハッチソン門下のポール・ジェイコブス(Paul Jacobs, 1930-1983)と、レナード・シュアとイザベラ・ヴェンゲーロヴァに師事したギルバート・カリシュ(Gilbert Kalish, 1935-)の二人での録音が収録されています。
ジェイコブスは、カールハインツ・シュトックハウゼンやピエール・ブーレーズら、20世紀の作曲家たちから多大なる信頼を寄せられていたピアニストでした。どのような技巧の曲であれ、その難儀さを全く感じさせない闊達な演奏に定評があります。カリシュも、20世紀のアメリカ音楽のスペシャリストで、「現代室内アンサンブル」の創設に加わったり、夫人のジャン・デガエターニと組んで前衛歌曲の紹介に努めたりしています。
二人とも、こうした作品の演奏はよく心得ていて、作品の音の配列の意外性を楽しみ、ユーモラスな味わいまで感じさせる演奏を実現しています。
1944年に作曲された協奏的セレナードは、1951年に改訂した版での録音になりますが、シェーンベルクらの十二音音楽への接近を見せながらも、まだメロディアスな香りを残した作品になっています。単一楽章の音楽で、形式面でも、ソナタ形式を意識した作りになっています。
この作品は、元々CBS放送の「音楽への招待」というバーナード・ハーマンの番組シリーズのために作曲されましたが、結局は、1945年にロチェスターでハワード・ハンソンの指揮で初演されました。本CDでは、アイズラー・ソロモン(Izler Solomon, 1910-1987)の指揮するブランダイス音楽祭管弦楽団の演奏で収録されています。
ソロモンは、ミシガン州立大学でヴァイオリンと指揮法を学び、1931年にランシング市管弦楽団の指揮者として音楽活動を開始した人です。今日では、RCAレーベルでヤッシャ・ハイフェッツの録音の伴奏指揮者の一人として知られていますが、1936年にはイリノイ交響楽団の首席指揮者、1955年からはインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務め、アメリカ人作曲家の作品の多くの初演を担当してきた実績があります。
ブランダイス音楽祭管弦楽団は、おそらくブランダイス大学の学生たちが主要メンバーのオーケストラではないかと思われますが、バーガーはブランダイス大学の音楽教師として赴任していた時期があり、そのつながりで録音されたのかもしれません。
少々アンサンブルは粗めですが、各セクションの個人プレイは上手く、作品の形を知るうえでは、全く障害はありません。
レノックス弦楽四重奏団が演奏する弦楽四重奏曲(1958年作)は、6楽章からなる作品。ユージン・レーナーというヴィオリストに献呈されています。被献呈者のレーナーは、ボストン交響楽団の団員であり、ボストン・ファイン・アーツ四重奏団のメンバーでもありました。また、彼はシェーンベルクやウェーベルンらのサークルにも参加していました。
曲はレーナーの所属する四重奏団によって1960年の4月に初演されました。
作品は、一応十二音音楽を基調にしていますが、それほど厳格にシェーンベルクらの技法を用いているわけではなく、その主題にはメロディアスな要素が盛り込まれています。
レノックス弦楽四重奏団は、初演後間もない時期の演奏であるにもかかわらず、よく練り上げられたアンサンブルで説得力のある演奏を展開しています。
1933年に作られた《2つのエピソード》は、バーガーの最初期の作品。ニューヨークで学位を取得するために書いた作品。エドガー・ヴァレーズやチャールズ・アイヴズといった先人たちの作品への敬意のつもり書いたようです。シェーンベルクのピアノ小品のような無調の音楽に仕上げています。
本CDでの演奏は、ロバート・ヘルプス(Robert Helps, 1928-2001)です。ヘルプスはピアニストであると同時に作曲家でもありました。前述のジェイコブスほどに滑らかさはありませんが、そのごつごつした弾き方は、同業者としてのバーガーの音楽の骨組みを点検しているかのようです。
本CDの最後に収録されているのは、13人の奏者のための室内音楽(1956年)です。弦楽四重奏に、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ファゴット、トランペット、ハープとチェレスタという編成で演奏されます。2つの楽章から構成され、最初の楽章は十二音音楽による主題と変奏、第2楽章は、第1楽章の変奏から派生した自由な幻想曲です。
作品は、フランス生まれの作曲家のジャック・モノーに捧げられました。モノーは、オリヴィエ・メシアンとルネ・レイボヴィッツに学んだ人です。モノーの師だったレイボヴィッツが十二音音楽の研究者だったことから、この作品は、モノーの出自に合わせて、十二音音楽へのオマージュという形にしています。
演奏は、ガンサー・シュラー(Gunther Schuller, 1925-)の指揮する、コロンビア室内アンサンブルです。スタジオ・ミュージシャンの合奏なので、その演奏には隙がありません。
バーガーは、シェーンベルクらの無調音楽の影響から出発してセリー音楽に傾倒しましたが、ヘンリー・カウエルの創始したトーン・クラスターを知ってからは、様々な音高の組み合わせに興味を持つようになりました。
本CDは、アメリカのクラシック音楽のアーカイヴ的なレーベルとして知られるCRIから発売されていたLPレコードの音源から、バーガーの作品を取捨選択して収録したアルバムです。
1961年に作曲された2台のピアノのための3つの小品は、セリー音楽の影響を残しながら、片方のピアノをプリペアド・ピアノ化し、複雑な和音に不安定な音程をぶつけることで新境地を開こうとした意欲作です。
3つの小品は、それぞれ急-緩-急のテンポで配列されており、古典的なソナタへの意識も垣間見せられます。
本CDでは、アーネスト・ハッチソン門下のポール・ジェイコブス(Paul Jacobs, 1930-1983)と、レナード・シュアとイザベラ・ヴェンゲーロヴァに師事したギルバート・カリシュ(Gilbert Kalish, 1935-)の二人での録音が収録されています。
ジェイコブスは、カールハインツ・シュトックハウゼンやピエール・ブーレーズら、20世紀の作曲家たちから多大なる信頼を寄せられていたピアニストでした。どのような技巧の曲であれ、その難儀さを全く感じさせない闊達な演奏に定評があります。カリシュも、20世紀のアメリカ音楽のスペシャリストで、「現代室内アンサンブル」の創設に加わったり、夫人のジャン・デガエターニと組んで前衛歌曲の紹介に努めたりしています。
二人とも、こうした作品の演奏はよく心得ていて、作品の音の配列の意外性を楽しみ、ユーモラスな味わいまで感じさせる演奏を実現しています。
1944年に作曲された協奏的セレナードは、1951年に改訂した版での録音になりますが、シェーンベルクらの十二音音楽への接近を見せながらも、まだメロディアスな香りを残した作品になっています。単一楽章の音楽で、形式面でも、ソナタ形式を意識した作りになっています。
この作品は、元々CBS放送の「音楽への招待」というバーナード・ハーマンの番組シリーズのために作曲されましたが、結局は、1945年にロチェスターでハワード・ハンソンの指揮で初演されました。本CDでは、アイズラー・ソロモン(Izler Solomon, 1910-1987)の指揮するブランダイス音楽祭管弦楽団の演奏で収録されています。
ソロモンは、ミシガン州立大学でヴァイオリンと指揮法を学び、1931年にランシング市管弦楽団の指揮者として音楽活動を開始した人です。今日では、RCAレーベルでヤッシャ・ハイフェッツの録音の伴奏指揮者の一人として知られていますが、1936年にはイリノイ交響楽団の首席指揮者、1955年からはインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務め、アメリカ人作曲家の作品の多くの初演を担当してきた実績があります。
ブランダイス音楽祭管弦楽団は、おそらくブランダイス大学の学生たちが主要メンバーのオーケストラではないかと思われますが、バーガーはブランダイス大学の音楽教師として赴任していた時期があり、そのつながりで録音されたのかもしれません。
少々アンサンブルは粗めですが、各セクションの個人プレイは上手く、作品の形を知るうえでは、全く障害はありません。
レノックス弦楽四重奏団が演奏する弦楽四重奏曲(1958年作)は、6楽章からなる作品。ユージン・レーナーというヴィオリストに献呈されています。被献呈者のレーナーは、ボストン交響楽団の団員であり、ボストン・ファイン・アーツ四重奏団のメンバーでもありました。また、彼はシェーンベルクやウェーベルンらのサークルにも参加していました。
曲はレーナーの所属する四重奏団によって1960年の4月に初演されました。
作品は、一応十二音音楽を基調にしていますが、それほど厳格にシェーンベルクらの技法を用いているわけではなく、その主題にはメロディアスな要素が盛り込まれています。
レノックス弦楽四重奏団は、初演後間もない時期の演奏であるにもかかわらず、よく練り上げられたアンサンブルで説得力のある演奏を展開しています。
1933年に作られた《2つのエピソード》は、バーガーの最初期の作品。ニューヨークで学位を取得するために書いた作品。エドガー・ヴァレーズやチャールズ・アイヴズといった先人たちの作品への敬意のつもり書いたようです。シェーンベルクのピアノ小品のような無調の音楽に仕上げています。
本CDでの演奏は、ロバート・ヘルプス(Robert Helps, 1928-2001)です。ヘルプスはピアニストであると同時に作曲家でもありました。前述のジェイコブスほどに滑らかさはありませんが、そのごつごつした弾き方は、同業者としてのバーガーの音楽の骨組みを点検しているかのようです。
本CDの最後に収録されているのは、13人の奏者のための室内音楽(1956年)です。弦楽四重奏に、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ファゴット、トランペット、ハープとチェレスタという編成で演奏されます。2つの楽章から構成され、最初の楽章は十二音音楽による主題と変奏、第2楽章は、第1楽章の変奏から派生した自由な幻想曲です。
作品は、フランス生まれの作曲家のジャック・モノーに捧げられました。モノーは、オリヴィエ・メシアンとルネ・レイボヴィッツに学んだ人です。モノーの師だったレイボヴィッツが十二音音楽の研究者だったことから、この作品は、モノーの出自に合わせて、十二音音楽へのオマージュという形にしています。
演奏は、ガンサー・シュラー(Gunther Schuller, 1925-)の指揮する、コロンビア室内アンサンブルです。スタジオ・ミュージシャンの合奏なので、その演奏には隙がありません。
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