1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
CD1:
◈Max Reger: String Quartet No.1 in G minor, op.54-1
Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. June 1970, UFA-Ton Studio, Berlin)
◈Max Reger: String Quartet No.4 in E flat major, op.109Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. April 1969, UFA-Ton Studio, Berlin)
CD2:
◈Max Reger: String Quartet No.2 in A major, op.54-2
Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. April 1969, UFA-Ton Studio, Berlin)
◈Max Reger: String Quartet No.3 in D minor, op.74Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. March 1971, UFA-Ton Studio, Berlin)
CD3:
◈Max Reger: String Quartet No.5 in F sharp minor, op.121
Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. June 1970, UFA-Ton Studio, Berlin)
◈Max Reger: Clarinet Quintet in A major, op.146Karl Leister (Cl)
Drolc Quartet
Drolc Quartet
{Eduard Drolc (1st Vn), Jürgen Paarman (2nd Vn),
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
Stefano Passaggio (Vla), Georg Donderer (Vc)}
(Rec. March 1972, UFA-Ton Studio, Berlin)
マックス・レーガー(Max Reger, 1873-1916)は、鍵盤楽器と対位法のスペシャリストとして名を馳せた、ドイツの作曲家です。特にオルガニストとして活躍したレーガーでしたが、作曲家としてはオルガン曲のみに限らず、様々なジャンルに数多くの作品を残しています。
弦楽四重奏曲も、都合6曲残していますが、1889年に書き上げた二短調の作品は、習作として生前は出版されませんでした。したがって、作品番号のついた作品は、合計5曲になります。
本CDは、その5曲にクラリネット五重奏曲を加えて収録しています。
レーガーの弦楽四重奏曲第1番と第2番は、1901年に作曲された作品で、ミュンヘンのアイブル社から出版されました。第2番の弦楽四重奏曲のほうは1904年にヘッスル四重奏団によってミュンヘンで初演されましたが、第1番のほうは、なかなか公開演奏がなされず、1910年になって、ようやくイタリアのトリエステで、トリエステ四重奏団の手で初演されたとのことです。
ヨハネス・ブラームスの作品を敬愛したレーガーは、この作品に於いて、ブラームスの2曲の弦楽四重奏曲(op.51)をモデルにしましたが、初演当初は、さほど反響はなかったようです。
この2曲を作曲した後、1903年に第3番の弦楽四重奏曲の作曲に着手し、翌年に完成しましたが、この作品では、ブラームスの作風から幾分距離を取り、半音階進行の和声を取り入れた作品に仕上げています。この作品は、1904年の12月にフランクフルト博物館の演奏会でフーゴー・ヘールマンの率いるフランクフルト四重奏団によって演奏され、好評を博しました。
1909年に発表された第4番の弦楽四重奏曲も、フランクフルト四重奏団によって取り上げられましたが、この時、ヘールマンはシカゴの音楽大学に長期出張しており、第2ヴァイオリンを弾いていたアドルフ・レブナーが第1ヴァイオリンに昇格していました。この作品では、レーガーの筆致はいよいよ円熟味を増し、第4楽章の堂々たるフーガは圧巻です。
1911年に発表された第5番の弦楽四重奏曲は、ボヘミア四重奏団のために作曲された作品で、その年の10月にボヘミア四重奏団によってドレスデンで初演されています。ボヘミア四重奏団は、作曲家のヨゼフ・スークが第2ヴァイオリンを務めていて、親友のスークに刺激されて、この曲を作曲したようです。また、作曲した年には、グスタフ・マーラーも亡くなっていて、レーガーは喪章の代わりに、レントラーを作品の中に組み入れて、マーラーを追悼しています。
本CDの最後に収録されたクラリネット五重奏曲(1916年作)は、レーガーが完成させた、おそらく最後の作品です。ヴェンドリング四重奏団に献呈され、その年の11月に、クラリネット奏者のフィリップ・ドレイスバッハを迎えてシュトゥットガルトで初演されましたが、その時にはすでにレーガーはこの世にいませんでした。
本CDの演奏は、ドロルツ四重奏団が担当しています。
ドロルツ四重奏団は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ヴァイオリンのパート奏者だったエドゥアルド・ドロルツ(Eduard Drolc, 1919-1973)が、同じ団員のハインツ・ベトヒャー、ジークベルト・ユーバーシェール、ハインリヒ・マヨウスキに声をかけて1950年に発足した弦楽四重奏団です。しかし、そのうちメンバーが変わり、1963年頃までには、ユルゲン・パールマン(Jürgen Paarman)、ステファノ・パッサージョ(Stefano Passaggio)、ゲオルク・ドンデラー(Georg Donderer, 1933-)のメンバーで固定されるようになりました。彼らは、ベルリン放送交響楽団(現:ベルリン・ドイツ交響楽団)の団員を務めていた人たちとのことです。
ドロルツは、パリ音楽院のガブリエル・ブイヨンの指導を受けたヴァイオリニストだったので、室内楽の演奏には長けており、このレーガーの諸作品に於いても、一糸乱れぬアンサンブルでじっくりと作品を味わわせてくれます。
ドロルツ自身のねっとりとした歌い回しは、どこかジャック・ティボーを彷彿とさせるものがあり、レーガーの、ともすると晦渋さに傾きがちな作品に、ほのかな色気を添えています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者だったカール・ライスター(Karl Leister, 1937-)を引っ張り込んだクラリネット五重奏曲でも、ガッチリとしたアンサンブルを土台にして、作品のどこかすっとぼけた味わいを、上手く引き出しています。
弦楽四重奏曲も、都合6曲残していますが、1889年に書き上げた二短調の作品は、習作として生前は出版されませんでした。したがって、作品番号のついた作品は、合計5曲になります。
本CDは、その5曲にクラリネット五重奏曲を加えて収録しています。
レーガーの弦楽四重奏曲第1番と第2番は、1901年に作曲された作品で、ミュンヘンのアイブル社から出版されました。第2番の弦楽四重奏曲のほうは1904年にヘッスル四重奏団によってミュンヘンで初演されましたが、第1番のほうは、なかなか公開演奏がなされず、1910年になって、ようやくイタリアのトリエステで、トリエステ四重奏団の手で初演されたとのことです。
ヨハネス・ブラームスの作品を敬愛したレーガーは、この作品に於いて、ブラームスの2曲の弦楽四重奏曲(op.51)をモデルにしましたが、初演当初は、さほど反響はなかったようです。
この2曲を作曲した後、1903年に第3番の弦楽四重奏曲の作曲に着手し、翌年に完成しましたが、この作品では、ブラームスの作風から幾分距離を取り、半音階進行の和声を取り入れた作品に仕上げています。この作品は、1904年の12月にフランクフルト博物館の演奏会でフーゴー・ヘールマンの率いるフランクフルト四重奏団によって演奏され、好評を博しました。
1909年に発表された第4番の弦楽四重奏曲も、フランクフルト四重奏団によって取り上げられましたが、この時、ヘールマンはシカゴの音楽大学に長期出張しており、第2ヴァイオリンを弾いていたアドルフ・レブナーが第1ヴァイオリンに昇格していました。この作品では、レーガーの筆致はいよいよ円熟味を増し、第4楽章の堂々たるフーガは圧巻です。
1911年に発表された第5番の弦楽四重奏曲は、ボヘミア四重奏団のために作曲された作品で、その年の10月にボヘミア四重奏団によってドレスデンで初演されています。ボヘミア四重奏団は、作曲家のヨゼフ・スークが第2ヴァイオリンを務めていて、親友のスークに刺激されて、この曲を作曲したようです。また、作曲した年には、グスタフ・マーラーも亡くなっていて、レーガーは喪章の代わりに、レントラーを作品の中に組み入れて、マーラーを追悼しています。
本CDの最後に収録されたクラリネット五重奏曲(1916年作)は、レーガーが完成させた、おそらく最後の作品です。ヴェンドリング四重奏団に献呈され、その年の11月に、クラリネット奏者のフィリップ・ドレイスバッハを迎えてシュトゥットガルトで初演されましたが、その時にはすでにレーガーはこの世にいませんでした。
本CDの演奏は、ドロルツ四重奏団が担当しています。
ドロルツ四重奏団は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ヴァイオリンのパート奏者だったエドゥアルド・ドロルツ(Eduard Drolc, 1919-1973)が、同じ団員のハインツ・ベトヒャー、ジークベルト・ユーバーシェール、ハインリヒ・マヨウスキに声をかけて1950年に発足した弦楽四重奏団です。しかし、そのうちメンバーが変わり、1963年頃までには、ユルゲン・パールマン(Jürgen Paarman)、ステファノ・パッサージョ(Stefano Passaggio)、ゲオルク・ドンデラー(Georg Donderer, 1933-)のメンバーで固定されるようになりました。彼らは、ベルリン放送交響楽団(現:ベルリン・ドイツ交響楽団)の団員を務めていた人たちとのことです。
ドロルツは、パリ音楽院のガブリエル・ブイヨンの指導を受けたヴァイオリニストだったので、室内楽の演奏には長けており、このレーガーの諸作品に於いても、一糸乱れぬアンサンブルでじっくりと作品を味わわせてくれます。
ドロルツ自身のねっとりとした歌い回しは、どこかジャック・ティボーを彷彿とさせるものがあり、レーガーの、ともすると晦渋さに傾きがちな作品に、ほのかな色気を添えています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者だったカール・ライスター(Karl Leister, 1937-)を引っ張り込んだクラリネット五重奏曲でも、ガッチリとしたアンサンブルを土台にして、作品のどこかすっとぼけた味わいを、上手く引き出しています。
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