1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Hector Berlioz: Symphonie Fantastique, op.14
Paris Conservatoire Orchestra / Ataulfo Argenta
(Rec. 11-13 November 1957, Paris)
◈Franz Liszt: Les Prélude, S.97Orchestre de la Suisse Romande / Ataulfo Argenta
(Rec. 25 & 27 May 1955, Geneve)
エクトル・ベルリオーズ(Hector Berlioz, 1803-1869)の幻想交響曲(1830年作、1831年改訂)と、フランツ・リスト(Franz Liszt, 1811-1886)の交響詩《前奏曲》のカップリング。
幻想交響曲のほうは、パリ音楽院管弦楽団(Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire)の演奏で、リストの作品のほうはスイス・ロマンド管弦楽団が担当しています。指揮は、どちらもアタウルフォ・アルヘンタ(Ataulfo Argenta, 1913-1958)です。
アルヘンタはスペインの指揮者で、13歳でマドリード音楽院に入学してピアノとヴァイオリンと作曲を学んだ後、ドイツに留学してカール・シューリヒトの薫陶を受けています。スペイン国立管弦楽団の指揮者を任され、スペインを代表する指揮者と目されるようになったものの、44歳の時に自宅の車庫で一酸化炭素中毒を起こして亡くなってしまい、あまり多くの商業録音を残せなかったようです。
スペインを代表する指揮者として1940年代後半からヨーロッパ中で注目されだしたこともあり、パリやロンドン、ウィーンといったヨーロッパの主要都市のオーケストラに客演していましたが、この録音も、そうした客演の成果の一つに数えられます。
幻想交響曲のほうは、阿片の摂取で幻覚を見る青年芸術家の病的な雰囲気を吹っ飛ばして、イタリアの謝肉祭のようなノリで突っ走った快演。〈断頭台への行進〉の場面など、猟奇性と諧謔性の両立など意に介さず、鳴り物をバンバン鳴らし、管楽器セクションに派手に吹かせて、まるでお祭りのようです。
第3楽章にあたる〈野原の風景〉も、アルヘンタのぐいぐい引っ張っていくような演奏のおかげで、吹きだまりのような閉塞感はなく、見通しの良い音楽になっています。
リストの《前奏曲》も、貫禄よりは若さで押し切った演奏。
エルネスト・アンセルメのような、宮大工の組み木工法のような熟慮は感じられず、みんなで気持ちの良い汗をかきましょうという感じです。
それでいて、行き当たりばったり感を感じさせず、しっかりと起承転結をつけているところが、アルヘンタの非凡さでしょうか。
幻想交響曲のほうは、パリ音楽院管弦楽団(Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire)の演奏で、リストの作品のほうはスイス・ロマンド管弦楽団が担当しています。指揮は、どちらもアタウルフォ・アルヘンタ(Ataulfo Argenta, 1913-1958)です。
アルヘンタはスペインの指揮者で、13歳でマドリード音楽院に入学してピアノとヴァイオリンと作曲を学んだ後、ドイツに留学してカール・シューリヒトの薫陶を受けています。スペイン国立管弦楽団の指揮者を任され、スペインを代表する指揮者と目されるようになったものの、44歳の時に自宅の車庫で一酸化炭素中毒を起こして亡くなってしまい、あまり多くの商業録音を残せなかったようです。
スペインを代表する指揮者として1940年代後半からヨーロッパ中で注目されだしたこともあり、パリやロンドン、ウィーンといったヨーロッパの主要都市のオーケストラに客演していましたが、この録音も、そうした客演の成果の一つに数えられます。
幻想交響曲のほうは、阿片の摂取で幻覚を見る青年芸術家の病的な雰囲気を吹っ飛ばして、イタリアの謝肉祭のようなノリで突っ走った快演。〈断頭台への行進〉の場面など、猟奇性と諧謔性の両立など意に介さず、鳴り物をバンバン鳴らし、管楽器セクションに派手に吹かせて、まるでお祭りのようです。
第3楽章にあたる〈野原の風景〉も、アルヘンタのぐいぐい引っ張っていくような演奏のおかげで、吹きだまりのような閉塞感はなく、見通しの良い音楽になっています。
リストの《前奏曲》も、貫禄よりは若さで押し切った演奏。
エルネスト・アンセルメのような、宮大工の組み木工法のような熟慮は感じられず、みんなで気持ちの良い汗をかきましょうという感じです。
それでいて、行き当たりばったり感を感じさせず、しっかりと起承転結をつけているところが、アルヘンタの非凡さでしょうか。
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