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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Michael Finnissy: English Country Tunes
Michael Finnissy (Pf)
(Rec. 16 April  1986, Maida Vale I)



マイケル・フィニシー(Michael Finnissy, 1946-)は、イギリスのピアニスト兼作曲家です。
現代の超絶技巧ピアノ曲の最先端を作り続けたフィニシーの音楽は、非常に複雑で演奏至難です。

この《イングリッシュ・カントリー・チューンズ》は、1977年に作曲され、自分で演奏した後の1982年から1985年にかけて改訂された作品で、もっぱらこの改訂版が決定稿として演奏されます。
曲は、
1.緑の牧場(Green Meadows)
2.真夏の朝(Midsummer Morn)
3.花輪に愛を込めて(I'll give my Love a Garland)
4.5月と12月(May and December)
5.偽りと驚き(Lies and Marvels)
6.愛の種(The seeds of Love)
7.私のかわいい坊や(My bonny boy)
8.太鼓の音と笛の音が近づいてくる(Come beat the Drums and sound the Fifes)

という8つの部分から成りますが、原曲であろう民謡は跡形もなく解体され、元の曲が何なのかさっぱりわかりません。
イギリスのBBCの要請で、この曲の演奏のお手本として録音された本CD収録の演奏ですが、楽譜に書かれた音を100%再現しているのかどうか、また、そうした瑕疵について聴き手が指摘できるかどうか、実に微妙です。ただ、この曲に関して、競合する録音もなく、この自作自演の天下が続いています。
爆発的な轟音を鳴らしたり、、ダイヤモンドのきらめきのようなフィギュレーションで美しい装飾を施したり、また極端に音密度を下げて緊張した雰囲気を作り出すなど、息をつく間のない音楽ですが、そのすさまじい技巧の炸裂を目の当たりにすると、かのフランツ・リストの超絶技巧作品が生ぬるく聴こえてしまうかもしれません。

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