1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Franz Joseph Haydn: Symphony No.100 in G major "Military"
◈Franz Joseph Haydn: Symphony No.101 in D major "The Clock"
Vienna State Opera Orchestra / Mogens Wöldike
(Rec. June 1956, Brahmssaal, Musikverein, Vienna)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732-1809)は、生涯に104もの交響曲を書き、4楽章構成の交響曲の形の整備に貢献したことから、日本では「交響曲の父」と呼ばれることもあります。
特に、第93番からはじまるザロモン交響曲セットは、ハイドンの交響曲の掉尾を飾る名作ぞろいとして親しまれています。
このザロモン・セットというのは、エステルハージ家のオーケストラの楽長から引退した後、ロンドンに演奏旅行した時に披露した交響曲群です。
このハイドンのロンドン旅行を企画したのは、イギリス在住の興行師であるペーター・ザロモンで、この演奏旅行に当たって新作の交響曲の連作を依頼し、演奏上演の権利をハイドンから貰ったため、これらの一連の交響曲が「ザロモン・セット」と呼ばれます。またロンドン旅行が契機となったことから「ロンドン・セット」という呼び名で呼ぶ人もいます。
このハイドンのロンドン旅行は1790年と1794年の2回に分けて行われ、それぞれ6曲ずつ交響曲が準備されました。
この第100番と第101番の交響曲は、この2回目の旅行のときに準備された交響曲です。
第100番は、第2楽章などで見られる打楽器の扱いや進軍ラッパの模倣といった特色から「軍隊」というニックネームがつけられ、第101番は第2楽章の意匠から「時計」というニックネームがつけられました。
演奏は、デンマーク人指揮者のモーゲンス・ウェルディケ(Mogens Wöldike, 1897-1988)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団が担当しています。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが所属する歌劇場のオーケストラですが、ウィーンのあらゆる歌劇場から奏者が参加する混成メンバーのオーケストラを録音会社が便宜上この名称で呼ぶこともあります。
ウェルディケは、カール・ニールセンから音楽の手ほどきを受けた指揮者で、合唱指揮を堪能にし、自ら合唱団を創設するなど、合唱の分野ではデンマークを代表する名指揮者だったそうです。しかし、オーケストラの指揮も度々こなしており、ヴァンガード・レーベルに行った一連のハイドンの作品の録音から、かつてハイドンの作品演奏の権威と目されたこともあります。
本CDに収録された演奏は、ヴァンガード・レーベルに行った「ザロモン・セット」の録音の一環として録音されたもので、キリッと引き締まったアンサンブルが魅力です。
合唱指揮に長けた人でもあり、オルガニストとしての腕前も持っていたといわれるウェルディケの指揮は、とても明瞭で、対位法的処理もしっかりとこなしています。ウェルディケは、オルガニストとしての腕前も持っていたそうで、対位法的処理も混戦させることなく、すっきりと纏めています。
《時計》の交響曲では、ウェルディケのカッチリとした演奏スタイルが、ハイドンの交響曲のユーモアと融合し、どこか面白味を感じさせる演奏に仕上がっています。
このCDリリースを機に、ウェルディケのハイドン作品の演奏が再評価され、その全貌が明らかになることを願っています。
特に、第93番からはじまるザロモン交響曲セットは、ハイドンの交響曲の掉尾を飾る名作ぞろいとして親しまれています。
このザロモン・セットというのは、エステルハージ家のオーケストラの楽長から引退した後、ロンドンに演奏旅行した時に披露した交響曲群です。
このハイドンのロンドン旅行を企画したのは、イギリス在住の興行師であるペーター・ザロモンで、この演奏旅行に当たって新作の交響曲の連作を依頼し、演奏上演の権利をハイドンから貰ったため、これらの一連の交響曲が「ザロモン・セット」と呼ばれます。またロンドン旅行が契機となったことから「ロンドン・セット」という呼び名で呼ぶ人もいます。
このハイドンのロンドン旅行は1790年と1794年の2回に分けて行われ、それぞれ6曲ずつ交響曲が準備されました。
この第100番と第101番の交響曲は、この2回目の旅行のときに準備された交響曲です。
第100番は、第2楽章などで見られる打楽器の扱いや進軍ラッパの模倣といった特色から「軍隊」というニックネームがつけられ、第101番は第2楽章の意匠から「時計」というニックネームがつけられました。
演奏は、デンマーク人指揮者のモーゲンス・ウェルディケ(Mogens Wöldike, 1897-1988)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団が担当しています。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが所属する歌劇場のオーケストラですが、ウィーンのあらゆる歌劇場から奏者が参加する混成メンバーのオーケストラを録音会社が便宜上この名称で呼ぶこともあります。
ウェルディケは、カール・ニールセンから音楽の手ほどきを受けた指揮者で、合唱指揮を堪能にし、自ら合唱団を創設するなど、合唱の分野ではデンマークを代表する名指揮者だったそうです。しかし、オーケストラの指揮も度々こなしており、ヴァンガード・レーベルに行った一連のハイドンの作品の録音から、かつてハイドンの作品演奏の権威と目されたこともあります。
本CDに収録された演奏は、ヴァンガード・レーベルに行った「ザロモン・セット」の録音の一環として録音されたもので、キリッと引き締まったアンサンブルが魅力です。
合唱指揮に長けた人でもあり、オルガニストとしての腕前も持っていたといわれるウェルディケの指揮は、とても明瞭で、対位法的処理もしっかりとこなしています。ウェルディケは、オルガニストとしての腕前も持っていたそうで、対位法的処理も混戦させることなく、すっきりと纏めています。
《時計》の交響曲では、ウェルディケのカッチリとした演奏スタイルが、ハイドンの交響曲のユーモアと融合し、どこか面白味を感じさせる演奏に仕上がっています。
このCDリリースを機に、ウェルディケのハイドン作品の演奏が再評価され、その全貌が明らかになることを願っています。
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