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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Francis Poulenc: La Voix Humaine
Jane Rhodes (S)
Orchestre National de France / Jean-Pierre Marty
(Rec. 25 October 1976, Studio 104 de Radio France)



エリック・サティの後続世代の作曲家達の中に、六人組と呼ばれるグループがありました。
ジェルメーヌ・タイユフュール、ルイ・デュレ、ジョルジュ・オーリック、アルテュール・オネゲル、ダリウス・ミヨー、そしてフランシス・プーランク(Francis Poulenc, 1899-1963)です。
プーランクは、メロディ・メーカーとしての資質に恵まれ、「20世紀のモーツァルト」と評されたこともあります。

晩年期の1958年に手がけられたオペラ《人間の声》は、ソプラノ歌手の一人芝居による1幕のオペラです。
台本は、六人組の親代わりである詩人のジャン・コクトーが手掛け、5年間の恋愛の末に、恋人から別れ話を切り出され、電話でよりを戻そうとする女性の心情を描き出しています。
作曲当時のフランスの電話事情は、混線や間違い電話が多かったらしく、そうした事情もそのままネタとして活用し、プーランクが興味を持っていたジャズも少し盛り込んでいます。
結局よりを戻せなかった女性は、最後は電話線を首に巻いて、毒をあおり、「それでもあなたが好き」とつぶやきながら息絶えます。

演奏は、ジャーヌ・ロード(Jane Rhode, 1929-)のソプラノと、ジャン=ピエール・マルティ(Jean Pierre Marty, 1931-)指揮するフランス国立管弦楽団が担当しています。
ロードはソプラノ音域からメゾ・ソプラノの音域まで歌えたフランスの名歌手で、甘いも酸いも噛み分けた大人の味わいの歌唱で、この複雑な役どころを濃密な表現でこなしています。
マルティの棒も、ロードにピッタリと寄り添い、当意即妙の伴奏で名演奏に貢献しています。

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