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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Franz Schubert: Sonata für Violine und Klavier Nr.1 D-dur, D384 / op.137-1
◈Ludwig van Beethoven: Sonata für Violine und Klavier Es-dur, op.12 Nr.3
◈Maurice Ravel: Tzigane, rhapsodie de concert
◈Maurice Ravel: Sonate pour violon et piano
Baiba Skride (Vn)
Rauma Skride (Pf)
(Rec. 29-31 May 2006, Rolf-Liebermann-Studio, NDR Hamburg)



フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828)のヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番と、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)のヴァイオリン・ソナタ第3番、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)のツィガーヌとヴァイオリン・ソナタという、いまいちコンセプトがつかめないプログラミングです。
おそらくは、演奏者達が得意とする演目を並べているというほどのものかもしれません。

演奏しているバイバ・スクリデ(Baiba Skride, 1981-)とラウマ・スクリデ(Lauma Skride, 1982-)は、ラトヴィア出身の姉妹です。
バイバのほうは、2001年のエリザベート王妃国際コンクールで優勝した実績を持つヴァイオリニストで、ラウマのほうはハンブルク音楽大学卒のピアニストです。
姉妹でデュオを組んで世界各地でコンサートを開いているということで、結構注目株のようです。

シューベルトは大変行儀よく、清潔な歌い口で演奏しています。
若い二人の初々しい演奏は、それはそれとしていいのですが、いまいち音楽が軽すぎ、この曲で少し垣間見える闇の部分をさっさと通り過ぎてしまっています。
ベートーヴェンでは、このフットワークの軽さがいいほうに作用し、ベートーヴェン特有のクドさが軽減されています。
淀みのないピアノの冴えには、作品解釈の悩みは感じられず、思い通りに指が動く喜びが率直に感じられます。
ラヴェルもまた、二人の技の切れ味が爽快で素晴らしい演奏ですが、感覚的な気持ちよさのほうが勝ってしまい、べらぼうに上手いと思わせる割には、聴いた後の印象が薄いです。
この演奏で、どこにこだわり、何をメッセージとして残したいのかということろまで肉薄すれば、もっと印象深いアルバムが出来上がることでしょう。
以上の点から、曲を味わい尽くそうとする向きには、物足りなさが残るアルバムですが、ざっと聞き流していい気分になろうという向きにはもってこいのアルバムだといえます。

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