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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johann Sebastian Bach: Goldberg-Variationen BWV988
Charles Rosen (Pf)
(Rec. June 1967)



ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)のゴルドベルク変奏曲については、ヨハン・ニコラウス・フォルケルのバッハ伝の中に、この曲の作曲の経緯がかかれています。
フォルケルによると、この曲は、カイザーリング伯爵が不眠解消のためにバッハに依頼した作品だそうです。
カイザーリング伯爵には、お抱えの少年音楽家がおり、名前をヨハン・ゴットリープ・ゴルドベルクといいました。
カイザーリング伯爵は、夜眠るときにゴルドベルクにチェンバロを弾かせることにしたのですが、その演奏の曲の作曲を、バッハに依頼したとのことです。
フォルケルによると、カイザーリング伯爵はこの曲を大変気に入り、金貨100枚入りの金杯をバッハに報酬として渡したとのことです。
この曲は、1742年に出版されているので、作品が出来上がったのはそれ以前ということになりますが、そうなると、カイザーリングお抱えのゴルドベルクは10代でこの曲の演奏を任されたということになります。
今日では、バッハに弟子入りしていたとはいえ、10代の少年がこの曲を弾きこなしたとは思えないということで、フォルケルの記述には疑義が差し挟まれています。
尤も、フォルケルによれば、カイザーリングがゴルドベルクに弾かせたのは、この変奏曲の任意の一部分とのことですが…。

本CDで演奏しているチャールズ・ローゼン(Charles Rosen, 1927-)は、アメリカのピアニストで、モーリッツ・ローゼンタールに師事しました。ローゼンタールはフランツ・リストの直弟子だった人なので、ローゼンはリストの孫弟子になります。
ローゼンは、特に対位法的な各声部の絡みにさほど頓着するでもなく、大雑把なフレージングで演奏しています。
何が何でも名演奏を残そうという気負いが全くなく、とてもおおらかな演奏だといえます。

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